毎年10月のおわりになると、ぼくの散歩コースにある蛇が池・福地池の堰堤はセイタカアワダチソウが咲きそろい、黄色の帯になります。色づく雑木林とのコントラストが見事です。ところが去年くらいからその「黄色の帯」の勢いが衰えてきました。セイタカアワダチソウの丈が低くなり、花がまばらになり、葉の緑と花の黄色が混ざり、黄色一色でなくなりました。
ネットで情報を仕入れてみました。 …… セイタカアワダチソウは地下50センチのところに根を張り、2メートル以上伸びて他を圧する。びっしり生えて黄色の帯になる。ところが地中50センチの肥料分を数年で消費してしまうと背が低くなり、まばらになる。地表に根を張るススキや他の草がセイタカアワダチソウを圧するようになる。 …… のだそうです。
一本の花は、実に立派に咲いていますが、「群生」というには貧弱になりました。
花の乏しくなる11月に秋を彩ってくれる花ですが、花粉がどうとか悪評が一時流れて、いまもあまり愛でられないでいます。
ぼくもこの花にそんな偏見を持っていましたが、堰堤の黄色の帯が冴えなくなって残念です。