古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

新しい仏壇を置きました。

2019年07月18日 04時40分59秒 | 古希からの田舎暮らし
 手術という時間を限られた日に向かって、思っていたことがぐんぐん片付いていきます。
〇 我が家の墓のある霊園で、永代供養してもらう契約をしました。これから/墓仕舞い/新しいお墓への納骨/をしてもらいます。契約をどうするか思案したり、市役所に住民票をとりに行ったり、父の本籍地:鳥取市から原(はら)戸籍を取り寄せたり、ふだんならグズグズすることをサッサとやっていく自分に感心しています。
〇 図書館で本を借りました。入院中にどれだけ読むかわかりません。エッセイ中心に選びました。
〇 仏壇の棚を取り付けました。前の大きな仏壇は片付けました。道子さんにお経をあげてもらって、晴天の日に『お焚き上げ』します。
 この仏壇には母・妙子さんの思いがこもっています。敗戦後間もない昭和二十四年四月、二女の伸子を行年三歳で死なせてしまいました。伸子の亡くなったとき、上の子たち三人は、小学校の六年生(ぼく)/四年生(妹)/三年生(弟)/になったところでした。二年前に行年六十八歳で亡くなった弟は、生れていませんでした。伸子の死後七十年の間、母は仏壇とともに生きました。はじめは白木の粗末な位牌でした。やがて小さな仏壇を買い、引っ越しとともに仏壇は大きくなり、いまの仏壇は三代目になります。
 その仏壇を息子はお焚き上げします。
〇 棚に新しい仏壇を置きました。

 ずしりと重い仏壇です。母の好きな桜の花びらが扉に散っています。仏壇横の可憐な胡蝶蘭は先日買いもとめました。これからお彼岸過ぎまで、拝む人を和ませてくれるでしょう。この部屋は花のために年中暖冷房をしています。夏、外仕事から帰ってきたら、涼しいこの部屋に入ってひと息入れます。

 棚は籐椅子にすわって拝む高さにつけました。横の写真はまだきちんと設置できていません。毎朝仏壇を拝むときに偲ぶ身内や親友の写真です。
 道子さんが、畑仕事をすませて部屋に入り、仏壇と向き合って椅子にすわりました。
「いいわ。妙子さんが見たら『まあー!』と声をあげるでしょうね」。
 ここは、気持ちのしっとりするスペースになるでしょう。
 
コメント
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