古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

極上の羽根布団のような苗床をつくりました。

2014年06月10日 03時12分40秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                        
 今年も大豆・黒豆は「苗立て」して移植したいと考えてます。「直播き」すると<防鳥ネットを張る・欠株に苗を植える>手間がかかるし、弱弱しい苗も「ま、いいか」とそのままにしてしまいがちので。
 きのうは大豆・黒豆の苗床を整えました。
 芽をハトに食べられないように、イチゴのネット・ハウスをそのまま活用して、イチゴの畝に播きます。まずイチゴを抜き、草を削り、黒マルチをはぐり、耕運機で土を耕しました。例年なら2メートルほどの畝に播きますが、今年は6メートル超の畝にしました。
 次に「燻炭」と「コープ瑞穂農園」堆肥をたっぷり入れて耕し、土をならしました。畝の左右の土寄せはぜす、耕したままのふわふわの土です。こんな羽根布団のような苗床はつくったことがありません。
 このまま3日ほど土をなじませてから種豆を播きます。なお種豆の間隔は10センチ以上とり、移植ゴテでポットに移して本植えします。そう、白熊が赤ん坊を育てるようにやさしくやさしく。

 クララの花が咲いています。
                        
 先日の強風で150センチ以上に伸びた茎が、数本折れてしまいました。道子さんはその葉っぱをとってドロドロにすり潰し、馬酔木と混ぜた水をジョウロで野菜に撒いています。昔は茎と葉っぱを折って便所に投げ込んでいたそうです。(蛆虫退治のために)夜盗虫・セスジスズメなどにも効き目があるかも。研究してみます。
 なお、クララの苗ですが、先日きぃままさんがもらってくださいました。また「おさる」さんのお父さんにももらっていただきました。でも、まだ50本以上あります。ただ植えておくだけでいいです。手はかかりません。差し上げますから声をかけてください。
 ※ クララの苗は、ホームセンターで6年前に買いました。宿根草ですのでそれが大きくなり、根が太くなり、豆ができました。その豆で苗を育てました。いまではもうどこにも売ってないようです。
 なお、「クララ 薬草」で検索するといろいろと効能が書いてありますが、素人療法は危険なようです。防虫にどの程度効くかわかりませんが、茎・葉をすり潰した液をコイモの葉っぱに塗って、セスジスズメに効果があるか観察してみます。
 
 
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『相棒 劇場版 Ⅲ』を見に行きました。

2014年06月09日 05時25分09秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 テレビを見ると新しいや再放送のミステリーがあふれていますが、うちでは『相棒』が人気です。
 で、一度「劇場版を映画館で見てみよう」ときのうの日曜日、三田マイカルに行きました。(母はショート・ステイ中です)「そんな映画まだやってるのか」と思われるでしょう。まだやっていたのです。夕方一回だけの上映ですが。
 座席表を見てチケットを買ったらぼくら2人だけ。オムライスの食事をすませて入場してもやっぱり2人だけ。
「電気代もったいないね」「だれも入ってなくても時間になれば上映するのかな」「もし単独の映画館ならとっくにつぶれてるな」と心配しても仕方のないことを心配しながら、映画をたのしみました。おもしろかった。
 土曜日、去年ラフター・ヨガでお世話になった『おさる』さんのお父さんご夫妻が来られました。落花生の苗が余ったので植えていただこうと声を掛けたのです。おみやげにいただいた、家に咲いたという花菖蒲です。
                      
 信行さんの花瓶に挿して、ウッドデッキで撮りました。いただいたときは蕾ばかりだったのに、どの花も見事です。
 そうそう、玄関先の山の木が、いまこんな花をつけています。
                      
 道子さんに「名前を調べてほしい」といわれてたのでネットのサイト『この木なんの木』に写真を投稿して教えてもらおうと思ってました。でも樹木の花図鑑をネットで検索したらすぐわかりました。『ネジキ』でした。いろんなサイトに解説がついていますが、『松江の花図鑑』のサイトがいちばんくわしく、写真もきれいでよくわかりました。
 このサイトにはよくお世話になっています。
 
 
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防草シートを敷きます。

2014年06月08日 02時49分03秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 土の中には草の種がいっぱいある。だから草が生える。生えることによって土をこまかく耕し、作物に適した土にしてくれる。不耕起栽培の自然農法だってある。
 うちの畑は不耕起の自然農法ではありませんが、「草は生えればいい」「生えたら刈ればいい」という気持ちで畑を作ってきました。だから土手の草は刈り、畑の畦とか通路には防草シートを敷きませんでした。しかしアライグマやイノシシの被害にあい、電気柵という効果的な防御法を知ってから、考えが次第に変わってきました。
 電気柵の下草はすぐ伸びて電線にふれ、電流が地面に流れてしまいます。週に一度、三日に一度見まわったのではダメで、毎日160メートルの柵の下を見まわり、伸びた草を切らなければなりません。かなわないので、一番草のよく伸びる北の土手の電気柵下に、50センチ幅の防草シートを敷きました。防草シートは1メートル幅以上のものが多く、50センチのシートは店にも置いてないので通販で取り寄せました。
 なぜ50センチにしたか。
 草は生えるものだ。命ある種よ。生えなさい。だから防草シートは最小限にしたい。 …… と思ったのです。
 で、50センチのシートを敷いて見まわるうちに、草の実力をあなどっていた自分の甘さに気づかされました。いまは「1メートル幅のシートがいい。柵の電線の下だけでなく通路や隅っこにも敷くのもいい」と思うようになりました。
                      
 写真はきのうのブログで紹介した『神出ファーム・ヴィレッジ』の市民農園です。中央通路の途中まで除草シートが敷いてあります。その向こうの通路は草が繁っています。ここも通路の草刈りが大変だったからシートにしたのでしょう。蛇でも潜んでいたのかもしれません。
 ぼくも、これからはなるべく高齢になるまで野菜づくりができるように防草シートを敷くつもりです。草たちは防草シートくらいではへこたれませんから。
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『神出ファーム・ヴィレッジ』で昼ご飯を食べました。

2014年06月07日 02時52分20秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 朝、「あの鳥はどうしてるか」見るために、道子さんと二人でゴミ捨てに行きました。ところが水路のマスにあの鳥がいません。水路の側の家の方が、田植えにそなえて朝から田んぼの水面をきれいにしておられます。きいてみたら「エッ? おりませんか。今日は鳥獣保護員の方が見に来る予定だけど……」ぼくの電話で役所の方がきのう見に来られたそうです。
 その方の話です。
「前々日、あの鳥とトンビが猛烈な空中戦をやった。この鳥が落ちて、トンビは勝ち誇ったポーズで、地上に降りて、興奮冷めやらぬ、息の上がったような、様子だった」 …… そうか。見たかったなー。
 それにしてもどこに行ったのでしょう。水路のマスを順番に見ていきましたが、どこにもいません。結局三日間水路にいて、体力が自然に回復したのか、どこかに飛び立ったようでした。もしアライグマなどに襲われてたら、もっと羽が散乱していたでしょうし。
 きのうは母上のデイサービスの日でした。
 最近は、家の中で、洗面所に行ったり、運動靴をはいて新聞を取りに出たりはしますが、草抜きに庭に下りたり、竹の枝切りに山に登ったりしなくなりました。デイサービスの連絡帳にもそれを書いておきました。
「歩く姿が心配なので動かれるときはずっと後ろについてまわりました」/「車イスをすすめたのですが『甘やかしたらいけん!』と乗ろうとされませんでした」と返事が書いてありました。
 ぼくらは「こけて、骨折して、『寝た切り』になったら、そのときはそのとき」と思うことにしています。
 母がデイサービスなので半日の外出が可能です。今年の大豆の種を買いに、神戸・岩岡の水田種苗店に行きました。
 去年は、鶴の子/玉錦/サチユタカ/地元の方にもらった種/などを播きましたが、ごちゃごちゃになってしまい、今年は「玉錦」だけにします。味噌用にはいいようです。
 昼食は久しぶりに神出町「北」村の『神出ファーム・ヴィレッジ』食堂でとりました。リニューアル・オープンで、イスもテーブルも立派になり、レストランの雰囲気です。菜園で作業して、長靴脱いで、スリッパでフロアに入り、冷房の効いた部屋で食事します。
 ここの家庭菜園は50平方メートルで200区画近くあり、神戸市民の方々はていねいに作っておられます。
                        
 写真の区画の方は、自分の区画を有効利用しようと板で畝を仕切り、間には草一本ありません。トウモロコシは一本一本添え木に結んであり、マメは麻ヒモで二重に囲ってあります。草の勢いのすごい今の時期に、まさに精魂を込めてつくっておられます。たしか数年前には、この畝で玉ねぎを8条植えしておられました。  立派!
 
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野鳥を調べてみましたが……。

2014年06月06日 00時28分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 いま口吉川町や細川町の村々は田植えの最中です。あちこちの田んぼに水が入って景色が一変します。稲を植えたばかりの田んぼはまわりの山や民家を映して、ふだん撮れない写真が撮れます。
 きのうは前の老人会長さんから電話があり、「鳥が水路のマスにずっとおるので、名前を調べてほしい」といわれました。で、道子さんとぼくは軽トラに乗って水路のマスに出掛けてみました。
 人間の姿を見るとサッと水に潜ってしまいますが、数秒で顔をあげます。そしてまた潜ってしまいます。少し離れたところからそーっと覗くと水の上に姿を現します。
 かなり大きい鳥です。でもふだん見かけない鳥みたいです。写真に撮りました。
                          
 違う角度からも一枚。
                          
 ネットの野鳥図鑑ではわかりません。なぜここにずっといるのでしょうか。よく村中を散歩されるおじいさんに声をかけてきいてみました。「さー、きのうからずっとあそこにおるんやけど、どうしたもんかのう」
 どうやら村で話題になっているようです。一応市役所の農政課に電話しましたが、向こうだってそんな連絡が来ても困るでしょう。
 なぜ飛べないのでしょうか。気になって夕方また見に行きました。
 やっぱり人間の姿を見ると水に潜りますが、軽トラの中からのぞくと水の上に姿を現します。
 きょうはゴミの日なので、朝ゴミ捨てに行くときまた見ることにします。
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「下の畑にいます」を郵便受けに貼ってます。

2014年06月03日 02時44分50秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 花巻の農業高校の庭には、移築された「羅須地人協会」の建物がいまも建っており、玄関横に黒板が掛けてあります。黒板には、

            下ノ畑ニ居リマス   賢治
 
 と白墨で書いてあります。文字がうすれると農業高校の生徒が上書きして、あたかも宮沢賢治がいまも畑にいるようです。
 それを真似したくて、でもあまりそっくりにするのは気が引けて、写真のように郵便受けにラミネートしたカードを貼っています。   
                     
 このカード、実際に役に立ってるからうれしいです。きのうはエプソンに注文したプリンターのインクが郵便で届きましたが、畑仕事をしていて不在でした。(母はいますが、呼び鈴は聞こえないし、出ることはありません)郵便屋さんは、不在カードを入れて山を下りてきて、畑の入口で声を掛けてくださいました。
 クロネコヤマトの宅急便ではこの方法で受け取ったことが何度もありますし、郵便局の荷物もうまく受け取れます。あのカードが役に立ってうれしいです。
 ほんとうは、ぼくの友だちのやり方を真似したいと思うのですが。 …… 彼の受け取り方はこうです。 …… 家の玄関に鍵は掛かっていません。藁屋根の家の重い玄関戸を開けて中に入ると、上がり框(かまち)に印鑑が置いてあり、配送屋さんが「勝手に荷物を置いて押印して帰る」よう紙に書いてあります。ちなみに彼の家は、鳥取県の中国山脈の分水嶺付近にあり、海辺の町から上ってくると車で1時間かかるでしょうか。おそらく彼の集落あたりではどの家もそうしてるでしょう。
 
 雨が降りません。畑も山も庭もカラカラです。水やりに時間をとられます。
 それとコイモに卵を生みつけるセスジスズメですが、きのう数えてみたら32株中17株の葉っぱが幼虫にかじられています。卵はちょっと触れたらコロコロと地面に転がり落ち、卵はそれでおしまいですが、見落とした卵が幼虫になって葉っぱをかじるのです。まだ数センチの小さい葉っぱですからコイモが生長できなくなります。で、水をやりながら葉っぱの裏を見て、1センチほどの幼虫をつぶしています。毎日点検しないとコイモは全滅しそうです。
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「概念」にとらわれないで生きたいです。

2014年06月02日 03時24分09秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 今年は「六条大麦」を2畝、厚播きしました。そろそろ刈り頃です。
 六条大麦は焙煎して麦茶にします。「味がいい」とは思いますが、売ってる麦茶とそんなに味の違いを感じません。
 きのうは六条大麦の1畝の穂先を、ハサミで切って大きなビニール袋に集めました。穂先だけの麦を干して、踏んで、フルイにかけて、脱穀します。でも立って作業をするのは腰が痛いので、草刈り機で麦をなぎ倒し、携帯イスにすわって作業しました。
 1時間半やりましたがまだあります。で、考えました。
「六条大麦をつくっても麦茶にするだけのことだ。試しにつくってみるのはいいけれど、毎年つくるほどのものじゃない。ぼくらは『自給自足』という『概念』に近づこうとしてるけど、本格的に自給自足を目指すわけじゃない。ちょっと買い物に出ればモノはあふれてるし、その恩恵にも浴している。自分をそんな枠にはめて、しんどい思いをすることはない」
 本で読んだかテレビで見たか忘れましたが「不登校というのは近頃流行っているものだ。ぼくらの子どもの頃は、そんな『概念』がなかった。だから不登校はなかった」という発言にふれたことがあります。たしかに『概念』がなかったらそんなことを思いつかないかもしれません。『有機無農薬』だって『自給自足』だって、例えば弥生時代の人々からすれば、「そうするしかない」のだから、そんな概念はないわけです。ぼくらはそんな言葉と概念を持っているから、その枠に自分をはめようとしているところがあるかもしれない。
 例えばうちの畑でコンニャク芋をつくったことがあります。コンニャク芋は毎年畑に植えて大きくし、冬は掘り上げて小屋に保存し、また翌年に植えて大きくし、4年目の芋をコンニャクにします。つくって食べてみました。それなりに美味しいと思いましたが、自給自足をめざして作ろうとは思いませんでした。そしていつの間にかコンニャク芋は作らなくなりました。

「ご趣味は何ですか」ときかれると子どもでも一人前に答える時代ですが、『趣味』という概念がなければあってもなくてもいいモノです。
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田植えがはじまります。

2014年06月01日 04時32分28秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 6月になりました。田植えの月です。
 田んぼが耕運され、水が入り、代かきされて、稲を植えるばかりになってきました。
 田舎がもっとも田舎らしい景色になるときです。
 篠山あたりは田植えが早く、5月の連休が終わる頃には田植えも終わっていました。でもやっぱり「梅雨」とか「田植え」という言葉は6月が似つかわしい。
 いま(午前3時……ぼくのブログを書くいつもの時間です)ウッドデッキに出てみたら、今日も晴れです。北の夜空を見上げると北極星をはさんでカシオペアと北斗七星が東西に向き合い、白鳥座が真上にきています。田んぼのほうから蛙の合唱が聞こえます。(ぼくは夜中過ぎに起きると、暑くても寒くても一度はウッドデッキに出て空を見あげることがよくあります)
                        
 写真手前が我が家の畑です。向こうの田んぼたちは代かきを終わって空を映しています。畦や土手の草刈りも終わってきれいになり、田植えを待つばかり。きのうはうちの畑も北側の土手を草刈りしました。数日で土手の草刈りを済ませるつもりです。
 農家の方は田植え前には、ていねいに土手の草刈りをします。これから秋の稲刈りまで稲たちがお世話になる〈田んぼ〉に感謝と敬意を払うような〈こころ〉を感じます。
 道子さんはゴマを播きました。このところ気温も高いので順調に発芽したようです。毎年「夜盗虫」に発芽したばかりのゴマが食べられてしまい、欠株にならないよう苦労するのですが今年はどうでしょうか。
 落花生のポット苗が立派になったので、玉ねぎの畝に苦土石灰とフジワラファームの鶏糞を入れて耕運し、きのう植えました。今年は種を買った「オオマサリ」「タチマサリ」と自家大粒種を苗立てしたのと3種類です。40センチ間隔にしました。
 落花生は毎年100株超植えていましたが、去年から75株に減らしました。サツマイモもコイモも減らしています。
 コイモは、種芋を土に埋めて苗立てしてから(あるいは発芽を確認してから)植えました。種芋を直に植えて発芽を待つとなかなか出なかったり種芋が腐って欠株になったりしたものですから。一昨年なんか10株以上も欠株になり、補充しました。50株ほど植えたこともありますが今年は32株です。「それくらいがちょうどいいかな」と思います。
 
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