上善如水

ホークの観察日記

『300 スリーハンドレッド』『エラゴン 遺志を継ぐ者』

2007-12-08 03:23:04 | 映画

久しぶりにDVDで映画鑑賞。

借りてきたのはザック・スナイダー監督でジェラルド・バトラー主演『300 スリーハンドレッド』

屈強な戦士で知られるギリシアの都市国家スパルタの戦士たちが、攻めてきたペルシアの大軍と戦うというストーリーです。

その戦力差、300人対100万人!

これは「テルモピュライの戦い」という実際にあった史実を基にしているらしいですが、目に入るのはストーリーでも出演者の演技でも、特殊撮影のスゴさでもなく……筋肉モリモリのスパルタの男たち!

確かに、どうやって撮影してるんだろう? とビックリするような映像はたくさんありました。

色調もセピア調でキレイなことはキレイ。

だけどやっぱりあの筋肉はスゴイ~(300人みんなモリモリだとちょっと筋肉に酔います)

なんでギリシア人が英語をしゃべるんだろう? とか、ペルシアの「不死部隊」が忍者風なのはなぜ? とか、気になるところもたくさんあります。(ペルシアの王様はピアスだらけだし…)

国を守るために命を投げ出すっていうのが、このご時勢でどうなんだろうと思いつつも、さすがにこれだけずっと筋肉をさらけ出した男たちを見ていると、しだいに慣れて(あるいは麻痺して)、最後の戦闘シーンではスパルタの男たちの迫力に手に汗握っていました!

でも一度見たらもういいかな? って感じです(苦笑)

残酷なシーンも多いのでR-15指定。

他に借りてきたのは『エラゴン 遺志を継ぐ者』。

こちらはクリストファー・パオリーニの人気ファンタジー小説を映画化した作品。監督はシュテフェン・ファンマイアー。

主人公の少年エラゴンの目の前に突然現れた青く光る石。

この石は、実は竜(ドラゴン)の卵。

そしてその卵からドラゴンが孵るということは、ドラゴン・ライダー(竜に乗って戦う戦士)にエラゴンが選ばれたことを意味します。

そのために悪のドラゴン・ライダーから命を狙われることになるエラゴン。

悪と正義。少年と竜。まさにファンタジーの王道のような始まり。ただ原作を読んでいないので何とも言えませんが、ちょっと物語の展開が窮屈で、ドラゴンが一瞬で大きく成長してしまった時は驚きました。

最初に卵を盗み出した美女も、多分エルフなんだろうとは思うけれど、説明もなし。あの意味ありげなエラゴンの従兄はどうなったの?

見どころはやっぱりドラゴンの勇姿と、エラゴンとのやりとりです☆

このエラゴンとドラゴンのサフィラ(女性)とはテレパシーのようなものでつながっていて、お互いの考えた事が伝わります。しかも、なんとライダーが死んでしまうと、ドラゴンも消滅してしまうらしいのです。(逆にドラゴンが死んでもライダーは死んだりしません)

ドラゴン・ライダーというとアン・マキャフリイの『パーンの竜騎士』シリーズが頭に浮かぶので、こういうちょっと生意気な竜が出てくるのは楽しい♪

やはり『パーンの竜騎士』でも人間と竜は「感合」といわれるテレパシーのようなもので結ばれ、人間が死ぬと、竜は自ら死を選びます。

エラゴンをどこまでも追ってくる敵の刺客に、迫る軍隊。

やがて色々と教えてくれた師匠というべき人物の死を乗り越え、エラゴンはドラゴン・ライダーとして強大な敵との決戦にのぞんでいく…

どうしても同じファンタジーである「ロード・オブ・ザ・リング」と比べてしまうので、見劣りがする感は否めません。もう少し人物に感情移入できる時間が欲しかったのと、サフィラの出番を多くして欲しかった。

ま、映画という枠がある以上仕方の無いところですが、これ、続編作るのかな?