久しぶりにDVDで映画鑑賞。
借りてきたのはザック・スナイダー監督でジェラルド・バトラー主演『300 スリーハンドレッド』
屈強な戦士で知られるギリシアの都市国家スパルタの戦士たちが、攻めてきたペルシアの大軍と戦うというストーリーです。
その戦力差、300人対100万人!
これは「テルモピュライの戦い」という実際にあった史実を基にしているらしいですが、目に入るのはストーリーでも出演者の演技でも、特殊撮影のスゴさでもなく……筋肉モリモリのスパルタの男たち!
確かに、どうやって撮影してるんだろう? とビックリするような映像はたくさんありました。
色調もセピア調でキレイなことはキレイ。
だけどやっぱりあの筋肉はスゴイ~(300人みんなモリモリだとちょっと筋肉に酔います)
なんでギリシア人が英語をしゃべるんだろう? とか、ペルシアの「不死部隊」が忍者風なのはなぜ? とか、気になるところもたくさんあります。(ペルシアの王様はピアスだらけだし…)
国を守るために命を投げ出すっていうのが、このご時勢でどうなんだろうと思いつつも、さすがにこれだけずっと筋肉をさらけ出した男たちを見ていると、しだいに慣れて(あるいは麻痺して)、最後の戦闘シーンではスパルタの男たちの迫力に手に汗握っていました!
でも一度見たらもういいかな? って感じです(苦笑)
残酷なシーンも多いのでR-15指定。
他に借りてきたのは『エラゴン 遺志を継ぐ者』。
こちらはクリストファー・パオリーニの人気ファンタジー小説を映画化した作品。監督はシュテフェン・ファンマイアー。
主人公の少年エラゴンの目の前に突然現れた青く光る石。
この石は、実は竜(ドラゴン)の卵。
そしてその卵からドラゴンが孵るということは、ドラゴン・ライダー(竜に乗って戦う戦士)にエラゴンが選ばれたことを意味します。
そのために悪のドラゴン・ライダーから命を狙われることになるエラゴン。
悪と正義。少年と竜。まさにファンタジーの王道のような始まり。ただ原作を読んでいないので何とも言えませんが、ちょっと物語の展開が窮屈で、ドラゴンが一瞬で大きく成長してしまった時は驚きました。
最初に卵を盗み出した美女も、多分エルフなんだろうとは思うけれど、説明もなし。あの意味ありげなエラゴンの従兄はどうなったの?
見どころはやっぱりドラゴンの勇姿と、エラゴンとのやりとりです☆
このエラゴンとドラゴンのサフィラ(女性)とはテレパシーのようなものでつながっていて、お互いの考えた事が伝わります。しかも、なんとライダーが死んでしまうと、ドラゴンも消滅してしまうらしいのです。(逆にドラゴンが死んでもライダーは死んだりしません)
ドラゴン・ライダーというとアン・マキャフリイの『パーンの竜騎士』シリーズが頭に浮かぶので、こういうちょっと生意気な竜が出てくるのは楽しい♪
やはり『パーンの竜騎士』でも人間と竜は「感合」といわれるテレパシーのようなもので結ばれ、人間が死ぬと、竜は自ら死を選びます。
エラゴンをどこまでも追ってくる敵の刺客に、迫る軍隊。
やがて色々と教えてくれた師匠というべき人物の死を乗り越え、エラゴンはドラゴン・ライダーとして強大な敵との決戦にのぞんでいく…
どうしても同じファンタジーである「ロード・オブ・ザ・リング」と比べてしまうので、見劣りがする感は否めません。もう少し人物に感情移入できる時間が欲しかったのと、サフィラの出番を多くして欲しかった。
ま、映画という枠がある以上仕方の無いところですが、これ、続編作るのかな?