今回の旅の目的は、出雲大社ともう一つ、松江市にある「小泉八雲記念館」と「小泉八雲旧居」を見学すること♪
日差しが強い中、行って来ました☆
松江城を囲むお堀の近くに、二つの施設は並んでいます。
「小泉八雲記念館」には、当時の書斎の様子が再現されていたり、書簡、直筆、出版された作品などが展示されていました。
興味深かったのは、小泉八雲の略歴。
ギリシアで生まれ、アイルランドやイギリス、フランス、アメリカなどで暮らし、ジャーナリストとして初めて日本を訪れた時は39才。
日本の文化に魅せられた彼は、そのまま日本で英語教師として働くことになり、ここ松江市に赴任して来ます。
この松江市には1年3ヵ月暮らし、その後、熊本、神戸、東京と移りながら、54才で亡くなるまで、日本文化に関する本を初め、翻訳本、随筆、小説など多くの作品を残しました。
中でも有名なのはアイルランド名「ラフカディオ・ハーン」の名で知られる『怪談』ですよね♪
「耳なし芳一」「むじな」「雪女」など、妻のセツ夫人から聞いた日本各地に伝わる怪談話を、独自の解釈を加えて新たな作品として生まれ変わらせました。
アイルランド人の父とギリシア人の母の間に生まれたハーンが、日本のどういうところに魅せられたのか…
そのヒントとなる松江市時代に暮らした「小泉八雲旧居」が残されています。
その小さな家。
そして、美しい庭。
座敷に座ると、家を取り囲む三方の庭がすべて見渡せます。
日本の庭は、西洋の庭のように、人間が作り出す美ではない。
山水の美。石の美。自然の造詣の美しさを眺める庭である…
ほんとうに小さな庭なのですが、とても心が落ち着く静かな庭でした☆
今にもセツ夫人がお茶を持って静かに現れそう♪
ハーンは日本の最高の宝は、優れた細工物でも、焼き物でも着物でもなく、日本女性の素晴らしさだと書き残しています。
これはおのろけ? ごちそうさま(^^)
今回旅をして、個性のない同じような作りの駅をいくつも見ました。
日本全国どこへ行っても同じというのは、便利といえば便利なのですが(「マクドナルド」と「すき家」は特に目立つ)、ちょっと面白みにかける…
ギリシア生まれのハーンの方が、日本の良さを、日本人以上に感じていたのではないかと、小さな庭を眺めながら思いました。
行ってよかった☆
いろいろと興味深い旅でした♪♪