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寒いですね~
今日も小雪のチラつく中、本屋さんに寄り道して来ました。
昨年、2011年に発表された書籍の中から、ベスト作品を選出する、SFマガジン編集部によるSFランキング。
『SFが読みたい! 2012年版 発表!ベストSF2011〈国内篇・海外篇〉』(早川書房)
ランキングだけでなく、各作品の書評、SF作家、評論家による座談会や、インタヴュー、SF映画の紹介や、これだけは読んでおきたいオススメ本が紹介されています。
この雑誌、毎年楽しみにしているんですよね。
本好きの女の子たちを描いたCOCOさんのマンガ「今日の早川さん」も掲載されています♪
まずは国内篇第1位。
選ばれたのは、最近芥川賞を受賞された、円城塔さん。
『これはペンです』(新潮社)
2位は瀬名秀明さんの『希望』(早川書房)
3位は三島浩司さんの『ダイナミックフィギュア(上下)』(早川書房)
『ダイナミックフィギュア』は、謎の生物が地球に渡来し、軌道上にリングを建設、その一部が日本の四国に落下するという設定。そこから発生した生物は、学習し進化するため、「翼」を学習されて広範囲に飛散させないために、人類は歩行型大型兵器「ダイナミックフィギュア」で対抗しようとします。
いわゆる巨大ロボット物なのですが、その必然性を出すためにこういう設定を考え出したのが面白い♪
海外篇の第1位は、難解な作品が多いグレッグ・イーガンの短編集。
『プランク・ダイヴ』(早川書房)
2位にパオロ・バチガルピの『ねじまき少女(上下)』(早川書房)
3位にジャック・ヴァンスの『奇跡なす者たち』(国書刊行会)
が選ばれました。
『ねじまき少女』は石油が枯渇し、遺伝子組換え食品で育てられた動物が巻く「ゼンマイ」がエネルギー源になっている世界が舞台。
遺伝子工学で作られた人工生命体(ねじまき少女)に人権が認められていなかったり、少々猥雑で、退廃的な雰囲気。
私は国内篇第5位に選ばれた、北野勇作さんの『きつねのつき』(河出書房新社)が気になりました。
…大災害後の日常。保育園送り迎えSF。
どんな話なんだろう♪
映画やアニメ作品も紹介されていますが、昨年亡くなった小松左京さんや、ファンタジーの女王、ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのことも取り上げられていました。
海外と違って日本のSF作品って評価が低い(と個人的には思っている)ので、もっと盛り上げて欲しいなぁ。
最近NHKBSプレミアムで放送された「怪奇大作戦・セカンドファイル」は面白かった☆
人体発火現象などの、不可解な事件に挑むSRI(特殊科学捜査研究所)の活躍を描く特撮ドラマ!
あと現在放送中の、笹本祐一さん原作のアニメ「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」
タイトルとキャラクターは若者向きだけど、SF設定はわりかしちゃんとしていて本格的!
恒星の光やイオンを受けて宇宙空間を航行する、宇宙ヨット、太陽帆船(ソーラーセイラー)の描写とか。
ちなみに日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、世界初となる惑星間航行宇宙機、太陽帆船(ソーラーセイル)「IKAROS(イカロス)」の実証試験をすでに成功させていて、今後木星圏への探査を計画しています。(民主党政権ではどうなるかわからないけれど…)
小惑星「イトカワ」から帰還した無人探査機「はやぶさ」は映画にもなっていますからね。
YouTubeで公開された初音ミクを使った動画「はやぶさ~はじめてのおつかい~」を見ましたが、何度見ても感動してしまいます。
円城塔さんの『これはペンです』はまだ読んでいないので、探してみようかな。
また読みたい本が増えてしまいました☆
モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray] 価格:¥ 6,300(税込) 発売日:2012-03-07 |
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