デパートでエスカレーターを上っていったら、舞妓さんが待ちかまえていた。
(うわぁ、ま、舞妓さんだ)
と、いきなりの非日常の出来事にちょっととまどう。
舞妓さんなんて見るの、修学旅行以来。
姿を見ただけでテンションが上がってしまっているのに、あっという間に舞妓さんたちに取り囲まれる。
練白粉の白い肌に、豪華な着物。まるで人形が動き出したかのように華やか。
笑顔で一枚のチラシを手渡してくれる。そこに書かれていたのは…
「大京都展」
どうやらデパートのイベントで、京都の物産を展示販売していて、そのためにわざわざ本物の舞妓さんを京都から呼んだらいし。舞妓さんと一緒に記念撮影もしてくれるとか。
チラシを受け取ると、舞妓さんは笑顔のまま、サーと散っていった。
別のお客にチラシを渡すためであろう。
つかのまの夢…
日常に連れ戻されて、サイフの中身が寂しいことに思い当たる。
「大京都展」には参加できなかったけれど、舞妓さんに会えたので少しウキウキして帰って来る。
舞妓さんってスゴイなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます