映画『リリーのすべて』(原題「The Danish Girl」)を観ました。
結論から先に言いますと、素晴らしかった。そして、美しかった!
世界初の性別適合手術(男性から女性へ)を受けた人物、
リリー・エルベを題材とした小説の映画化です。
主役(男性としてのアイナーと、女性としてのリリー)を演じた
エディ・レッドメインは、もともと女性顔というか中世的な顔立ちですが、
その仕草や表情は圧巻でした。
男性として、女性のストッキングや衣装に向けるフェティッシュな眼差し。
それらの肌触りや感触を確かめながら浮かべる、恍惚とした表情。
自分の中に目覚めた(というより、元からあったけれども抑圧?していた)"女性"に
戸惑いながらも、("女性になる"という)誘惑に勝てず、翻弄され、
でも身も心も満たされていく様。
本当の"女性"になりたいという願望と、
それによって妻が愛している男性(夫)を"殺して"しまうという罪悪感。
それら全てが見事に演じられていました。
物語の舞台は1920年代。アールデコの時代です。
夫(アイナー)は風景画家、妻(ゲルダ)は肖像画家という芸術家夫妻。
そのせいか、時折まるで絵画のようなショットやシンメトリックな画面構成があり、
映像の美しさも堪能できます。
ゲルダの描く肖像画は少々時代遅れの感じがありましたが、
夫を女性に見立てて描いた作品は、まさにアールデコ調!
映画内では、あまり大写しにはなりませんでしたが、
アールデコを代表する女流画家、タマラ・ド・レンピッカの作品の様。
こんな感じ。
タマラ・ド・レンピッカ「眠る人」
映画のポスターも、日本版?に比べて海外版?は
アールデコを意識したような感じです。
これはポスターなどで見ていたもの。
こっちはかなりアールデコを意識した作りです。
妻、ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルはこの作品で
アカデミー賞助演女優賞を受賞。
アイナー(夫)を愛し、夫が女性なっていくことに苦しみながらも、
リリーとなることに理解を示し、支え愛し続けます。
悲しくも美しい物語でした。
監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン
原作:デヴィッド・エバーショフ
アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ:エディ・レッドメイン
ゲルダ・ヴェイナー:アリシア・ヴィキャンデル
結論から先に言いますと、素晴らしかった。そして、美しかった!
世界初の性別適合手術(男性から女性へ)を受けた人物、
リリー・エルベを題材とした小説の映画化です。
主役(男性としてのアイナーと、女性としてのリリー)を演じた
エディ・レッドメインは、もともと女性顔というか中世的な顔立ちですが、
その仕草や表情は圧巻でした。
男性として、女性のストッキングや衣装に向けるフェティッシュな眼差し。
それらの肌触りや感触を確かめながら浮かべる、恍惚とした表情。
自分の中に目覚めた(というより、元からあったけれども抑圧?していた)"女性"に
戸惑いながらも、("女性になる"という)誘惑に勝てず、翻弄され、
でも身も心も満たされていく様。
本当の"女性"になりたいという願望と、
それによって妻が愛している男性(夫)を"殺して"しまうという罪悪感。
それら全てが見事に演じられていました。
物語の舞台は1920年代。アールデコの時代です。
夫(アイナー)は風景画家、妻(ゲルダ)は肖像画家という芸術家夫妻。
そのせいか、時折まるで絵画のようなショットやシンメトリックな画面構成があり、
映像の美しさも堪能できます。
ゲルダの描く肖像画は少々時代遅れの感じがありましたが、
夫を女性に見立てて描いた作品は、まさにアールデコ調!
映画内では、あまり大写しにはなりませんでしたが、
アールデコを代表する女流画家、タマラ・ド・レンピッカの作品の様。
こんな感じ。
タマラ・ド・レンピッカ「眠る人」
映画のポスターも、日本版?に比べて海外版?は
アールデコを意識したような感じです。
これはポスターなどで見ていたもの。
こっちはかなりアールデコを意識した作りです。
妻、ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルはこの作品で
アカデミー賞助演女優賞を受賞。
アイナー(夫)を愛し、夫が女性なっていくことに苦しみながらも、
リリーとなることに理解を示し、支え愛し続けます。
悲しくも美しい物語でした。
監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン
原作:デヴィッド・エバーショフ
アイナー・ヴェイナー/リリー・エルベ:エディ・レッドメイン
ゲルダ・ヴェイナー:アリシア・ヴィキャンデル