前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

国立新美術館の行き帰り

2013-04-29 00:10:26 | 美術関係
国立新美術館に行くため、国会議事堂前駅で千代田線に乗り換えたのですが、
工事中のためか、結構SFチックでした。




で、国立新美術館。黒川紀章独特の張り出した円錐形のエントランスを中から。




そんでもって、帰り道で出会った可愛い消防士。


貴婦人と一角獣展 ~The Lady and the Unicorn~ (国立新美術館)

2013-04-28 00:19:35 | 美術関係
国立新美術館で『貴婦人と一角獣展 ~The Lady and the Unicorn~』を
観てきました。

『貴婦人と一角獣』は6枚の連作からなるタピスリーで、
15世紀末のフランドルで織られたものとされています。
(ちなみにタピスリーは仏語で、英語ではタペストリーだそうです)


6枚のタピスリーのうち5枚は五感、
すなわち「味覚」「聴覚」「視覚」「嗅覚」「触覚」を示しており、
残りの1枚は「我が唯一つの望み」と題されています。

これらの感覚が意味するところや、一角獣とキリスト教との関係、
「我が唯一つの望み」という言葉の解釈等々、いろいろ興味深い解説もあるのですが、
それよりも、作品としてはかなり巨大なこれらの「絵」をどう観るか・・・。


絵画は、
それが誰かの発注によって描かれた場合は依頼主の要望によって、
あるいは描かれる対象(花や果物、動物、群集、建造物、山など)、
あるいは用いる技法や描く場所(油絵具、水彩、エッチング、はたまた壁画)などによって
絵のサイズがある程度決まってきます。

そして出来上がった作品の大きさ(小ささ)によって、
今度はそれを設置する空間の広狭や、鑑賞する(のに相応しい)位置などが決まります。

『貴婦人と一角獣』の中で最大の「我が唯一つの望み」は縦3.77m×横4.66mもの大きさです。


「我が唯一つの望み」

実際、鑑賞するにはかなり作品から離れなければなりませんが、そうすると細部がよくわからない。
近づいて細部を鑑賞しようとすると、全体像が把握できない・・・。


このような巨大な作品はきっと、一度や二度、観賞してどうのこうの・・・という
性質のものではないのでしょう。

貴族の宮殿の大広間に飾られ、そこに住む人々が日々眺めては新たな発見をし、
また、その日の気分や感情によって違った見え方、意味を帯びてくる、というような。

教会の巨大なステンドグラスやシスティーナ礼拝堂の天井画なども同じかもしれません。
(もちろん、そもそも絵によってキリスト教の教えを説くためのものでしょうが)
毎週のように訪れて眺めている中で、はじめて意味を持つ(意味がわかる)。


「味覚」


「聴覚」


「視覚」


「嗅覚」


「触覚」


どの絵も、真ん中に貴婦人(と侍女)、左右に獅子と一角獣、という構図は同じですが、
「聴覚」と「嗅覚」は縦長のせいか、他の作品よりも視点が高い位置にあるように感じます。
(足元の円形の部分の描き方(角度)が異なります)
特に「聴覚」は展示場内で、どこから観るべきなのか違和感を感じました。

もしかしたら、完成当時は高い場所(例えば階段の上からとか)から眺めるように
飾られていたのかな、なんて想像しました。


Terra Nova ~未来創世記

2013-04-21 08:48:59 | テレビ番組
「24 - TWENTY FOUR」だとか「LOST」だとかの、
いわゆる海外連続ドラマ物はほとんど観ないのですが、
最近、『Terra Nova ~未来創世記』をDVDで借りて観ています。




ストーリーはというと、

  時は西暦2149年。
  環境破壊や人口過多によって人類は絶滅の危機に瀕していた。
  その打開策として施行されたのが、
  科学実験の過程で偶然に生まれた時空の裂け目を利用し、
  8500万年前の地球へと人類を移住させるという壮大な植民計画。
  第10移住隊の一員に選ばれたシャノン一家は、
  期待と不安を胸に太古の人類居住区「テラ・ノヴァ」へと足を踏み入れる。
  だが、その周囲は恐竜などの古代生物が棲息する危険な未知の世界だった…

というものです。




第1話と第2話の製作には約11億円がつぎ込まれているらしく、
確かに観たときは「これがテレビドラマ?やっぱスゲーなアメリカは!」
と思いました。

新天地を手に入れた人類と恐竜の戦いが・・・と思っていたら、
その後はあんまり恐竜は出てこない。

もちろんジャングルを探索中に肉食恐竜に襲われたりするのですが、
その割にはジープに乗って一人でパトロールに行ったり(危ないって!)
面白いんですけどね。


これは大人しい草食恐竜。


主人公のシャノン一家の家族愛、親子愛、子供たちの成長・・・と
なんとな~く、白亜紀が舞台の「大草原の小さな家」て感じもあったりして。
面白いんですけどね。

第8話まで観ましたが、話の展開は「テラ・ノヴァ」を巡っての陰謀・・・
て方向に向かっています。

「大草原の小さな家」、植民計画を巡る陰謀?、でたまに恐竜、
といろいろ詰め込みすぎで、焦点が絞りきれていない感はあります。
そのせいか、第1シーズン(第13話)で打ち切りで続編が作られない様子。
人気なかったのかな?


そこそこ面白いんですけどね。