妻からの紹介?で
YOASOBIさん『アイドル』、米津玄師さん『KICKBACK』を聴いたのですが
その流れ?でAdoさんの『唱』に出逢いました。
米津玄師さんは「Lemon」「パプリカ」や、映画「シン・ウルトラマン」の「M八七」を知っていましたが
YOASOBIさんは、やはり妻の紹介で「夜に駆ける」を聴いていた(観た)くらい
Adoさんに至っては「うっせぇわ」とか話題になってたなあ、程度の認識しかありませんでした。
ちょっと大袈裟かもしれませんが「日本の音楽って、こんなことになってたのか」という感想です。
YOASOBIさん(ikuraさん)の恐ろしいまでの安定感や
スローな曲ばかりだと思っていた米津玄師さんの「ロック」もよかったのですが
とりわけAdoさんの表現力には驚かされました。
別に音楽理論(楽典)に詳しいわけではありませんが、クラシック音楽の"文法"からは外れた転調の頻発や
様々な曲調、旋法が複雑に組み込まれた楽曲は、もはやジャンルの定義が不可能です。
ガラパゴス日本で謎の進化を遂げた「音楽」ですね。
長年クラシック音楽を聴いていますが
小学生時代は「YMO」に嵌り、中学生時代から今に至るまで「ULTRAVOX」は聴き続けています。
30代くらいには「ミッシェル・ガン・エレファント」をはじめ「邦楽ロック」もよく聴いていました。
今回、遅ればせながらこれらの楽曲に接して、ふと思い出したことがあります。
それは1970年前後に出てきた、そしてその後の「(主にロック系の)邦楽」にとっては意外と無視できない
「日本語ロック論争」です。
私の場合はYMOを好きになったあと
メンバー(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)それぞれのYMO以前の過去作に触れる中でこの「論争」を知りました。
曰く、細野晴臣が在籍していた「はっぴいえんど」が日本語ロックの先駆であり画期的だった云々・・・
それが事実かどうかは分かりませんし実際に聴いてみてもピンときませんでしたが。
定義は様々ですが、大雑把にいうと「日本語でロックは歌えるのか?日本語でロックをカッコよく歌うには?」
というような論争だと思います。
日本語を英語風に発音する歌唱や、英語(英単語)と日本語をごちゃ混ぜにした歌詞などが解決策?の一つで
個人的には1980年前後に登場した桑田佳祐や佐野元春などが、その成功例?かなと感じていましたが・・・
それが(論争から半世紀が経って)こんな形で出現してくるとは!
Adoさんの『唱』は(勿論、作り手はそれを意識したわけではないでしょうが)
「日本語ロック論争」の"究極の回答"の一つのような気がします。
(『唱』がロックか否かという別の議論があるかもしれませんが)
前出の「日本語を英語風に発音する歌唱」「英語と日本語をごちゃ混ぜにした歌詞」を踏襲しつつも
更に「日本語だからこそカッコいい」のだというレベルに到達している
というか、そう確信するほどの圧倒的な説得力を持った歌声です。
それにしても、Adoさんの歌唱力を最大限に生かした『唱』という曲はなんなのでしょう!
(ご本人も「過去一難しい」と語っているそうですが)
僅か3分という時間の中に、こんなにも様々な表現が詰め込まれた楽曲を私は知りません。
毎日10回くらい聴いています。
「人間の声こそが最高の楽器だ」という実例を改めて見せつけてくれました。感謝!
YouTubeには日本武道館でのライブで『唱』を初披露する映像もあがっています。
冒頭「Okay たちまち独壇場・・・」のところ
ここはまだ曲が走り始めておらず、歌詞も若干噛み易い?からかAdoさんの緊張感も伝わってきます。
スタジオ録音の音源は
繰り返しレコーディングした中の"いいとこ取り"やエフェクトで如何様にも加工できると思いますが
このライブ映像でAdoさんの歌声が本物の「最高の(生)楽器」であることが証明されています。
本当に素晴らしい!!
YOASOBIさん『アイドル』、米津玄師さん『KICKBACK』を聴いたのですが
その流れ?でAdoさんの『唱』に出逢いました。
米津玄師さんは「Lemon」「パプリカ」や、映画「シン・ウルトラマン」の「M八七」を知っていましたが
YOASOBIさんは、やはり妻の紹介で「夜に駆ける」を聴いていた(観た)くらい
Adoさんに至っては「うっせぇわ」とか話題になってたなあ、程度の認識しかありませんでした。
ちょっと大袈裟かもしれませんが「日本の音楽って、こんなことになってたのか」という感想です。
YOASOBIさん(ikuraさん)の恐ろしいまでの安定感や
スローな曲ばかりだと思っていた米津玄師さんの「ロック」もよかったのですが
とりわけAdoさんの表現力には驚かされました。
別に音楽理論(楽典)に詳しいわけではありませんが、クラシック音楽の"文法"からは外れた転調の頻発や
様々な曲調、旋法が複雑に組み込まれた楽曲は、もはやジャンルの定義が不可能です。
ガラパゴス日本で謎の進化を遂げた「音楽」ですね。
長年クラシック音楽を聴いていますが
小学生時代は「YMO」に嵌り、中学生時代から今に至るまで「ULTRAVOX」は聴き続けています。
30代くらいには「ミッシェル・ガン・エレファント」をはじめ「邦楽ロック」もよく聴いていました。
今回、遅ればせながらこれらの楽曲に接して、ふと思い出したことがあります。
それは1970年前後に出てきた、そしてその後の「(主にロック系の)邦楽」にとっては意外と無視できない
「日本語ロック論争」です。
私の場合はYMOを好きになったあと
メンバー(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)それぞれのYMO以前の過去作に触れる中でこの「論争」を知りました。
曰く、細野晴臣が在籍していた「はっぴいえんど」が日本語ロックの先駆であり画期的だった云々・・・
それが事実かどうかは分かりませんし実際に聴いてみてもピンときませんでしたが。
定義は様々ですが、大雑把にいうと「日本語でロックは歌えるのか?日本語でロックをカッコよく歌うには?」
というような論争だと思います。
日本語を英語風に発音する歌唱や、英語(英単語)と日本語をごちゃ混ぜにした歌詞などが解決策?の一つで
個人的には1980年前後に登場した桑田佳祐や佐野元春などが、その成功例?かなと感じていましたが・・・
それが(論争から半世紀が経って)こんな形で出現してくるとは!
Adoさんの『唱』は(勿論、作り手はそれを意識したわけではないでしょうが)
「日本語ロック論争」の"究極の回答"の一つのような気がします。
(『唱』がロックか否かという別の議論があるかもしれませんが)
前出の「日本語を英語風に発音する歌唱」「英語と日本語をごちゃ混ぜにした歌詞」を踏襲しつつも
更に「日本語だからこそカッコいい」のだというレベルに到達している
というか、そう確信するほどの圧倒的な説得力を持った歌声です。
それにしても、Adoさんの歌唱力を最大限に生かした『唱』という曲はなんなのでしょう!
(ご本人も「過去一難しい」と語っているそうですが)
僅か3分という時間の中に、こんなにも様々な表現が詰め込まれた楽曲を私は知りません。
毎日10回くらい聴いています。
「人間の声こそが最高の楽器だ」という実例を改めて見せつけてくれました。感謝!
YouTubeには日本武道館でのライブで『唱』を初披露する映像もあがっています。
冒頭「Okay たちまち独壇場・・・」のところ
ここはまだ曲が走り始めておらず、歌詞も若干噛み易い?からかAdoさんの緊張感も伝わってきます。
スタジオ録音の音源は
繰り返しレコーディングした中の"いいとこ取り"やエフェクトで如何様にも加工できると思いますが
このライブ映像でAdoさんの歌声が本物の「最高の(生)楽器」であることが証明されています。
本当に素晴らしい!!