前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ストラヴィンスキー 『春の祭典』(ロト指揮&レ・シエクル)

2021-04-25 21:14:41 | クラシック音楽
フランソワ=クサヴィエ・ロト指揮、レ・シエクル(管弦楽)の
ストラヴィンスキー『春の祭典』を聴きました。



最近はほとんどCDも買っていませんし、このご時世なので
新宿タワーレコードやディスク・ユニオン(クラシック館)とかにも行っていません。

お店に行くと(買う買わないは別にして)色々見て回ってるだけで
あっという間に2時間くらい経ってるんですよね。至福の時間です。


このCDは随分前に買ったのですが、指揮者や演奏についてあまり予備知識もなく
1,2回聴いたきりだったかと思います。

近頃はHMVからくるメルマガが唯一の情報源なのですが
このところ、ロト&レ・シエクルのいろいろな演奏が話題になっており
「そう言えば・・・」と改めて『春の祭典』を聴き直した次第です。


特徴はというと
一つはピリオド楽器(初演当時に使われていた楽器)で演奏されていることです。
初演は1913年5月29日、パリ・シャンゼリゼ劇場ですが
今回使われた楽器も1890年代~1910年代のフランス製らしいです。

とはいえ、バッハやベートーヴェンの時代ほど古いわけではないですし
私の耳では、聴いていてそれほどの違いはわかりません。
(批評曰く「明るいフランス的音色」とのこと)


もう一つの特徴は1913年初演版の楽譜を使用していることです。
(通常演奏されるのは1967年改訂版とのこと)
ただこれも、楽器(パート)が非常に複雑に入り組んだ曲ですので
普通に聴いていて、版の違いはほとんどわかりません。

どの声部・楽器を際立たせるかによっても「聴こえ方」が変わってきますので
指揮者によっては「あれ、こんなとこあったっけ?」と感じることも。


様々なアプローチが可能で、"一流の演奏"ならどれも面白くなるのが「ハルサイ」です。
今まで結構な数の演奏を聴いてきましたが
正直、世間での評判ほどの衝撃は感じませんでした。

ただ、普通?に聴きやすい、いい演奏だと思いますので
そういう意味で、繰り返し聴くCDになるかもしれません。


過去、古楽器オケで驚いたのは
ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団のモーツァルト(交響曲41番)と
コレギウム・アウレウム合奏団のベートーヴェン(交響曲第7番)ですが
楽器の音色というよりも"演奏スタイル(解釈)"の新しさ(古さ?)でしょうか。

あ、あと忘れてはいけないのが
ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの
ベルリオーズ(幻想交響曲)ですね。
こちらはDVDで持っているのですが"見た目"も含めて衝撃的です。


革命的ロマンティック・オーケストラ


ただ、ニジンスキー振付(復刻)によるバレエ版にやられてしまった身としては
「春の祭典」は(演奏がどうのこうの、という)独立した管弦楽曲ではなく
「バレエとして観る(観たい)」という想いが強いですね。


↓興味のある方は是非こちらをご覧ください。
Rite of Spring - Joffrey Ballet 1987
https://www.youtube.com/watch?v=jo4sf2wT0wU


ロト&レ・シエクルのコンビでは、ベートーヴェンの評判がよいですが
個人的には「展覧会の絵」(ラヴェル編)の方を聴いてみたいですね。
大管弦楽、キンキンキラキラの音色というイメージですが果たして?

ういんたぁ〜す『夏も冬も』

2021-04-16 23:17:40 | お笑い
YouTube「さまぁ〜ずチャンネル」の中で
(一応)冬季限定の新ユニット「ういんたぁ〜す」結成という
プロジェクトが始動しました。
(といっても去年の11月からですが)

「ういんたぁ〜す」で歌を出す、ということになり
ROCKETMANとして音楽活動もしている「ふかわりょう」さんに
ユニット加入(曲作成)を打診するところからスタートします。


「さまぁ〜ず」さんと「ふかわりょう」さんは
(どちらもひらがなで分かり辛いので名前はカッコ書きにします)
「内村プロデュース」を観ていた人ならお馴染み
「優しいお兄さんたち」と「ワガママな末っ子」という関係です。

そんな彼らが、ユニットを結成して曲作り・・・

ただそれは、テレビ番組のゲストに来たミュージシャンと一緒に
「番組内で曲をつくりましょー」という、よくあるノリとは違いました。

予想以上に真剣に(でもシリアスではなく)かつ楽しく。


尊敬する「さまぁ〜ず」さんからの"曲発注"を素直に喜ぶ「ふかわ」さん。

想像していたのとは全然違う、でも(デモ音源の)素晴らしい出来栄えに
ゴーサインを出す「さまぁ〜ず」のお二人。

ダメ出しあり、と言いつつ自分の意見を曲げない頑固な「ふかわ」に
チクチク文句?を言う「さまぁ〜ず」。
それに対して
「単なる文句で、ひるむぐらいな気持ちで作ってない」と返す「ふかわ」。


「ふかわ」さんのこの作品にかける情熱と
「さまぁ〜ず」さんへの愛情がわかる言葉です。


でも改めて「曲」と真面目に向き合ったがゆえに生じた不安を
「ふかわ」に対して正直に吐露する「さまぁ〜ず」。

その気持ちを受け止めつつも
「間違いなくお二人がカッコよく見えるものにします」
「信じてください」と言い切る末っ子「ふかわ」。

そしてその熱意に賭けてみようと覚悟を決めた「さまぁ〜ず」。


正に「モノ作り」のドキュメンタリーを見るような感じです。
番組はユニット結成から完成PV試写まで、以下の5つ。

◆さまぁ〜ずが新ユニット「ういんたぁ〜す」結成!その全貌を初公開!
◆ついにふかわのデモ音源できた!〜波乱の幕開け編〜
◆ふかわにまさかの曲変更をお願い?!〜リアルすぎる話合い編〜
◆ついにレコーディング 〜さまぁ〜ずマジで歌う〜
◆ふかわP発表!&PV本気で作った裏側&試写会


そして完成したのがこれ。

ういんたぁ〜す『夏も冬も』
作詞作曲:ROCKETMAN

MVはこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=PeIlRQBmn8Q


曲を聴いていると、MVを観ていると
ついつい顔がほころんできてしまい、そして胸が目頭が熱くなる・・・


前回、「さまぁ〜ず」は"青春の象徴"のような存在、と書きましたが
「さまぁ〜ず」自身はまだまだ青春の中におり
私たちと彼らとの青春もまだまだ続いていく・・・そんな気持ちにさせられました。

こんな時期に、こんな作品と出会えるなんて、幸せです。


ああ、夏も冬も春も秋も
いつも君とめぐる季節
「いいね」をもらう写真より
毎日見てるこの景色


本当に「多幸感」しかありません。



もう一つ、ボサノバmix

https://www.youtube.com/watch?v=KpIagf0D7fk&t=88s

ボサノバアレルギー?のお二人のために
ふかわさんが内緒で作ったボサノバmixバージョン。
こっちもおススメ

さまぁ~ずチャンネル(SUMMERS CHANNEL)

2021-04-15 18:42:12 | お笑い
例えば音楽でしたら、クラシック音楽やULTRAVOXのように
小中学生時代に出遭って以来、ずっと聴き続けているものがあります。
美術であれば、アール・デコですが、
中学の頃から今に至るまで、好きであり続けています。

一方、ミッシェル・ガン・エレファントのように
青春時代に出遭って"完全燃焼"したものもあります。
(ミッシェルはすでに解散してますので)


音楽や美術ではないですが、やはり青春時代に出遭い
その後もずっと付き合い続けているものが、もう一つありました。

お笑いコンビ「さまぁ~ず」です。


「バカルディ」の名前でデビューしてすぐに人気者になりましたが、
そのあと暫く低迷していた期間があります。

再びテレビに出だして知名度が上がったのはやはり
ウッチャンナンチャンの番組「新ウンナンの気分は上々。」で
「さまぁ~ず」に改名した(させられた)頃からでしょうか。

自分にとっては、同時期に始まった「内村プロデュース」が大きいですね。
(通称「内P」)
ホントに好きな番組でしたので、終了するときは寂しかった。


ミッシェル・ガン・エレファントと同様
まさに"青春の象徴"のような存在でもあるのですが
「さまぁ~ず」は解散せずに今も活躍中ですので長い付き合いです。


そんな「さまぁ~ず」のYouTubeの番組『さまぁ〜ずチャンネル』が
2020年8月から配信が始まりました。




現在(2021年4月)の登録者数は約35万人。
ただ、配信された番組の中には、登録者数を大きく下回っている回も
ありますので、ファン層が結構分かれているのかもしれません。


「さまぁ~ず」は"仲の良いお笑いコンビ"として有名ですが
恐らくそれは"高校時代からの同級生"であることだけでなく
お互いに「相手を笑わせたい・喜ばせたい」という気持ちが
強いからだと思います。

そんな「さまぁ~ず」ですから
テレビより"制約"の少ないYouTubeとの相性は決して悪くない気がします。

長年のファンには
「二人が楽しそうにしているのを見るのが好き」という人が多いので
YouTubeのコメント欄にも同様の書き込みが見られます。
(特に「内P」以来のファン)


以前、バナナマンさんのラジオ番組だったと思いますが
(当時すでに)全国区の知名度を得ていた「さまぁ~ず」三村さんが
「自分たち(さまぁ~ず)はまだ"お笑い年表"には載っていない」
と話していました。

とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンといった方々が載っている
"お笑い年表"に自分たちも載りたい・・・


今や、若手お笑いコンビの多くが憧れる存在、「大御所」となり
"お笑い年表"にしっかりと記載されている彼らですが
そんなお二人が無邪気に笑いあっている姿が見られるのは幸せです。
(自分とほぼ同い年)


そしてそこにもう一人、
「さまぁ~ず」と所縁の深い人(ワガママな末っ子)が加わった
プロジェクトが始動。

本当にもう「多幸感」しかありません。

この話はまた次回。