世田谷美術館で『ある造形家の足跡:佐藤忠良展』を観てきました。
佐藤忠良(さとうちゅうりょう)さんは今年白寿を迎えられる彫刻家です。
美術館に行った時に常設作品として彫刻を単品で観ることはありますが、
一人の作品をまとめて観る機会はあまりありません。
佐藤忠良さんという彫刻家のことは、恥ずかしながら全く存じ上げませんでしたが、
大変著名な方のようですね。
調べてみると色々な美術館(屋外など)で観ているようです。
今まであまり気に留めていませんでしたが。
改めて観てみて、とてもよかったです。特に若い女性の立ち姿の作品が。
非常に美しいと感じました。
完璧な均整、完璧な造形というのでしょうか。
人間が立っている姿をそのまま「造形」にしても
「彫刻」としての美しさにはならないのでは、と思います。
作品を観て「彫刻としての美しさ」というものがあるのでは、そう感じました。
(こちらは「早蕨」という作品です)
私が最も魅了されたのは「蒼」という作品です。
正面から観ても、左右どこから観ても完璧に、絶妙に美しい。
「帽子・夏」という作品にも魅かれました。
服装の異なる「帽子・冬」という作品もあります。
彫刻の面白さを知ることができました。
2階展示室の入口前、外に張り出た"庇"のような場所に、
以前、東京都現代美術館で観た、
伊藤公象さんの作品がありました。
"めっけもの"でした。