仕事帰りの娘婿が立ち寄り、いつも世話になっているからと袋を差し出した。
「これ、すき焼き用としゃぶしゃぶ用の牛肉。赤身肉の方がいいと思って」「まぐろは、頼まれて買った。切ってないけど、これも食べて」と言って帰って行った。
袋から取り出した。
見事な赤身肉だった。両方で1.1kgもあった。たまに家内が買ってくる牛肉は、バーゲンの安価な切り落とし肉だけに、びっくりぽんだった。すぐには食べきれないので、小分けし大半は冷凍保存することに。
パック入りのまぐろは、何と大トロの短冊だった。またもや、びっくりぽんだった。自分は刺身は苦手なのに、なぜか大トロだけは食べられる。
一度に食べるのはもったいないと、家内が3切れずつ切り分けた。口に入ると、とろけるような大トロを食べたのは、今年、初めてかも。残りは、明日らしい。
食べきれないほどの美味しそうな牛肉と、店でしかお目にかかることのない大トロの短冊という食の巨頭が並ぶと、質素な食生活に馴染んでいる我が心身は「びっくりぽん」するばかりだった。