・・・不完全甘柿・・・
受粉樹として植えた不完全甘柿の「禅寺丸」。
種ができて実が茶色くなれば甘く、そうでないオレンジ色の箇所は渋が残っている。皮を剥かないと渋が残っていないかがわからない。甘柿・渋柿の中間の不完全甘柿なので、食べ方には躊躇する。
生食で食べるには甘柿の大秋柿・富有柿で十分なので、ついつい禅寺丸柿は、毎年、野鳥のエサになっている。いずれ伐採の運命にある。
今年はお正月のお供えに使おうと、不完全甘柿の一部を「干し柿」にした。
・・・吊るし柿・串柿・・・
昔から我が地域では「干し柿」とは言わず、軒下に吊るすので「吊るし柿」と呼んでいる。柿の本場、県内のかつらぎ町では「串」に何個もさして干すので「串柿」と呼んでいるし、道の駅の名も「くしがきの里」となっているほどで、「干し柿」とは呼ばない。
<串柿を吊るしている写真:かつらぎ町・くしがきの里HPより>
・・・手抜きの干し柿・・・
不完全甘柿・禅寺丸の皮を剥いた20数個。吊るせるように枝もつけていたが、吊るす竹の棒を準備したり、ひとつひとつの柿の枝に紐をくくりつけたり吊ったりするのが面倒な気がしてきた。
そこは手抜きが得意な性分。考えた。
「干しかご」に入れて干すことを思いついた。かごの網にふれている底の部分がうまく干せるのかどうか気にはなったが、『まあエエッか。食べる訳でもないし』と。焼酎殺菌してから干した。
初めての試み:干しかごを使った手抜きの「干し柿」
さすが思いついた手抜き手段だけに、干す作業はアッと言う間に終わった。
何か心にひっかかることがあったのか、「吊るし柿ではないが干し柿には違いないし」と、自分に言い聞かせつつの作業だった。