自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 わが家のマンサク物語(9)

2024-02-15 | マンサク

前栽には二種のマンサクがあります。これは花弁が黄色のもので,ようやく今開花しかけました。この花にほんとうに小さな昆虫がいました。からだがすっぽり花の中に埋もれている感じです。名前はまったくわかりません。触覚と胸部が花粉だらけ。

 

しばらくして頭を上げました。からだの特徴が見えてきました。

 

花弁を伝って花から出てきました。からだには花粉がどっさり付着しています。

 

体長は2,3mm。この小ささでは,探してもまず目に付きそうにありません。こんな昆虫がこの花を訪れていることがふしぎでしかたありません。

 

この虫にすれば花はとんでもないほど大きく見えているのかもしれません。花が発する匂いもたいそう魅力的なのでしょう。

 


'24 わが家のマンサク物語(8)

2024-02-13 | マンサク

この花でケブカカスミカメムシを見かけたのは一年ぶりです。小さなからだで,そのうえ花に似た体色なので,目に付くのがふしぎなほど。目に付いたらラッキー!

 

しばらくすると頭を外に出しました。触覚の長さが光ります。

 

歩いてゆっくり外へ。そしてどこかに行ってしまいました。

 

ケブカカスミカメムシは吸汁によって栄養を摂取しています。その様子まで撮れたらスゴイのですが。

 


'24 わが家のマンサク物語(7)

2024-02-12 | マンサク

2月12日(月)。起きて庭を見ると,木々に雪がすこし。マンサクにも。

 

これまでもこの風景を何度も見てきました。こんな時期に花は咲くのです。

 

昼間は穏やかな天気。最高気温は11.1℃。こういうときは昆虫と出会えます。この日はきっちりツマグロキンバエに会いました。吻先に花粉が。

 

位置を変えても吻先を花に入れています。

 

花の周りをゆっくり回ってこちら向きになりました。からだに付いた花粉が印象的です。

 

ツマグロキンバエは冬の主役です。

 


'24 わが家のマンサク物語(6)

2024-02-11 | マンサク

2月10日(土)。

今日見たのはブユのなかまです。毎年マンサクを訪れています。頭部付近には花粉がたっぷり付着。

 

動きを追っていると,一つの花の中に入り込みました。

 

また近くの花まで歩いて移動。

 

また移動。小さいので追うのがたいへん。おまけにこちらの動きを察知されたらたいへん。柱頭に背部が触れています。花粉が付着するのはこのときです。

 

これだけ撮れるとうれしくなります。

 

花から出てきた瞬間を撮りました。りっぱな吻の持ち主です。この先で,花弁の根元付近を舐めているのです。

 

マンサクは多くの,小さな昆虫たちに助けられています。

 


'24 わが家のマンサク物語(5)

2024-02-10 | マンサク

2月10日(土)。

他の昆虫にカメラを向けていると,近くに現れたのがこのホソヒラタアブ。枝に付いている枯れ葉に着地。花に行かないかなあと期待したのですが,残念なことに見失ってしまいました。

 

マンサクの花を訪れたにちがいありません。今季,なんとかその場面を撮影したいですね。

 


'24 わが家のマンサク物語(4)

2024-02-07 | マンサク

2月7日(水)。

風は弱い方でしたが,晴れていてもかなり寒さを感じました。マンサクを見ていくと,ユスリカのなかまがいました。昨日の記事とは別の種です。

カメラを持ち出して来て撮影。枝が揺れて逃げることがあるので要注意です。

 

幸い気づいていないようです。上からだけでは様子がよくわかりません。花弁を一枚そっと取り去って横から写しました。からだには花粉が付着しています。過去の観察結果からすると、このユスリカは蜜を舐めるのではなく、鉤状になった口吻で蕊根もと付近の花弁表面を削り取るようにしながら栄養分を取り入れているみたいです。花弁の根もとには魅力的な栄養分が準備されているのでしょう。

 

深度の深い写真をなんとか撮りたくて工夫してチャレンジ。途中花から出て来そうになりましたが,そこでじっとしていました。ありがたい,ありがたい。花を見ると、柱頭に花粉が付いています。このユスリカを含め、何らかの昆虫が受粉の仲立ちをしていることがわかります。

 

真正面から撮るチャンスに恵まれました。

 

おかげさまで納得のゆく画像が得られました。ただ,脚の重なった個所で不都合が見つかりました。とりあえずはこのままアップして,後日修正予定です。

 


'24 わが家のマンサク物語(3)

2024-02-06 | マンサク

2月6日(火)。

昨夜来の雨が上がり,朝のマンサクには水滴が付いていました。

 

一日中結構寒くて,微風が吹いて,昼間は虫を見かけることはありませんでした。それでもと思い,夕方近くに花を見ていくと花にユスリカのなかまがいました。毎年お馴染みの昆虫です。どうもピントが甘く,ぼんやりとしか写っていないのが残念。

 

天気予報によれば、向こう一週間は晴れ間が続くとか。この分だと昆虫が訪れて来そうです。

 


'24 わが家のマンサク物語(1)

2024-01-19 | マンサク

1月17日(水)。

「ああ,今年もマンサクの花が開くときが来たか」。今,そんな感慨深い気持ちでいます。早春,他の花に先駆けて咲き始めるという名の由来を持つらしい,この花がわが家の前栽で堅い蕾をわずかに緩めかけています。寒さは厳しい中,春の匂いが漂ってきます。こころがほんわりとします。

毎年,マンサクのカテゴリーを起こし,花と昆虫とのつながりを追ってきました。もちろん,今年もこれから着手。これが『マンサク物語』です。

ほんのすこしだけ,緩み始めた蕾。

 

早春の香りが漂って来そう。

 

ほころびかけた花。これは多くの花のうちのたった一つ。まさに初物といったもの。

 

これからに注目です。毎年同じような昆虫が訪れますが,どんな昆虫の,どんな生態が見えてくるか,大いにたのしみです。

 


公園のマンサク(4) ~ハナバチのなかま~

2023-03-01 | マンサク

マンサクの花のすぐ傍にやって来たのがこのハチ。「しめた!」。初めての目撃です。

 

どうやらコハナバチかヒメハナバチのなかまのようです。花粉でも集めるのかと期待していたのですが,摂食行動には至りませんでした。

 

かなり敏感なようで,これだけ撮れただけでも上出来です。

 

また出会いたいなあ。今度は摂食中に。

 


公園のマンサク(3) ~ユスリカのなかま~

2023-02-22 | マンサク

公園のあちこちを歩いているうちに,じつにあちこちにマンサクが植わっていることがわかってきました。マンサクといってもいくつかの種類が見られます。ベニバナマンサクに近い花を持ったもの,花弁の短いもの,そんなものが並んでいたり,離れて植えられていたり。

おもしろいことに,実の名残りがどっさり付いたままの木が複数あるのです。これなら実が熟した頃に来れば種子がたくさん入手できそう。おもしろい!

 

実はどれも弾け,種子はありません。

 

そう思いながら虫を探していると,まず見つかったのがユスリカのなかま。さすが,この昆虫は冬活動的です。

 

からだは花粉まみれ。

 

まだまだこの花に未練がありそう。

 

近くに,クモの糸にぶら下がっているユスリカを見かけました。

 

このとき見かけたユスリカはこれだけです。わずかな時間でもあり止むを得ませんが,花の数ほどに見かけるものでもなさそうです。