キクの花にいたホソヒラタアブを捕獲。これはメスです。それを昆虫観察容器に入れました。
翌朝,見ると蓋にとまってじっとしていました。そこで撮影開始です。赤いのは蓋の色です。正面から全身を撮りました。
横方向からです。複眼には埃や花粉がまったく付着していません。きれいです。
反対側からです。
真正面からできるだけ近づいてみました。
もう一匹。
直後動きかけたので,撮影はここまで。撮影のチャンスは限られているので,素早くしなくてはなりません。それぞれが幸運の一枚です。
キクの花にいたホソヒラタアブを捕獲。これはメスです。それを昆虫観察容器に入れました。
翌朝,見ると蓋にとまってじっとしていました。そこで撮影開始です。赤いのは蓋の色です。正面から全身を撮りました。
横方向からです。複眼には埃や花粉がまったく付着していません。きれいです。
反対側からです。
真正面からできるだけ近づいてみました。
もう一匹。
直後動きかけたので,撮影はここまで。撮影のチャンスは限られているので,素早くしなくてはなりません。それぞれが幸運の一枚です。
キクは秋の代表的な花です。キクにはアブラムシが付き物。アブラムシが大好きな植物なのです。我が家のキクにも例年アブラムシが大発生します。しかし,ほとんどそのまま放置。その理由は簡単で,結構花が咲くし,そのままにしておくと昆虫の生きざまが見えて来もします。
キクで見たクロヒラタアブの幼虫については,すでにこれまで記事にして来ました。
クロヒラタアブの幼虫は大食漢。もりもり食べます。自分の頭部をブルンブルンと振り回しながら獲物の体液を吸います。とても獰猛に見えます。
体液が滲み出ることがあります。小さな風景ながら迫力十分。
獲物のアブラムシはたくさん。
幼虫の囲蛹もあります。
これからヒラタアブが訪れて盛んに産卵します。どんな場面が観察できるか,たのしみです。
ウォーキング道でヒメヒラタアブを見かけました。体形からメスとわかります。ただ,ヒメヒラタアブには複数の種類がありますが,そのうちのいずれなのかはわかりません。それで記事タイトルをヒメヒラタアブとしておきます。
メヒシバの穂に執着しているようなので,追ってみました。アブラムシでもいるのでしょうか。
ときには穂から飛び立ち,また近くの穂に降りました。
また移動。産卵したいのかなと思ったのですが,産卵には至りませんでした。
顔写真を撮りたくて,チャンスを待ちました。
そのチャンスがやって来ました。顔写真は,その個体が自然の中でくらしているときに撮るのがいちばんです。たいていは接写レンズで迫るので警戒されます。このときは運よく願いどおりの画像が得られました。
余分なところをカットしてトリミング。
さらに,顔と脚だけを残してトリミング。
久しぶりに顔写真を撮ったなあという気持ちになりました。
畑のナスは生きものたちの天国です。農薬を散布しないので,やたらといろんな昆虫たちがやって来ます。居ついたらどんどん増えます。
ホソヒラタアブがどうやら産卵しそうな動きを見せていたので,そっと追ってみました。すると葉裏に回りました。そっと見ると,やっぱり産卵行動に入っていました。
飛び去った後,見ると卵が一粒。そこはアブラムシだらけ。アブラムシがいることを確認して産卵するのですから,その探知能力は大したもの。
続いて近くの葉に移動。そこでも産卵。
後で確認したら,ここにも卵が。
「おやおや」と思ったら,これはチャンスなのかも。この日,この場面を見逃さないでよかったー!
フタスジヒラタアブに付き合ってもらったついでに,超近接撮影を試みました。
レンズを替えて撮影環境を微調整。割合これがたいへんなのです。レンズのほんのわずかな振れが構図に微妙な影響をもたらします。
ヒラタアブの触覚はこの種ならではの共通したかたちをしています。
レンズで見える微細なレベルでも,こんなに込み入っています。「ほっ,ほーっ!」だらけです。
個眼の並び方の凄さはなんともいいようがありません。
そこから生えている毛が複眼を保護しています。
生きて行動するうえで視覚器官はもっともたいせつなものです。それを守る無数の毛,それでも付着する埃を見ると,脚で複眼をしきりにきれいにするしぐさが思い浮かんできます。つねに清潔にしておかなくては視覚機能が十分にはたらかないのでしょう。
サザンカの花に来ていたフタスジヒラタアブを捕獲。もちろん,この昆虫の顔写真を撮るのがねらいです。
機敏に動くので撮影はたいへん。
毛で覆われたからだには,いつものことながら驚きます。複眼の毛は前面に生えているのですが,こちら向きになったものは当然のことながら写りません。針を先方向から見るのと同じ格好になりますから。
毛で覆われたからだをさらによく見るために,背景を黒色に替えました。
さらに近づいて。
反対方向から両複眼を見ました。複眼の縁の毛がくっきり。それにしても埃がすぐに付着します。
中央上部に単眼が三つ見えています。正面からの顔は欠かせません。この昆虫ならではの証明写真です。
ここまで撮らせてもらえたことに,ただただ感謝。
結局,フタスジヒラタアブを捕獲。とりあえず容器に入れて撮ることにしました。
蓋にとまったので,そっと蓋を外して裏返し,そうしてから撮りました。パッと飛んでは困ります。大急ぎで撮りました。複眼の表面の様子がわかります。斜め前方から見た写真は奥行きが感じられていいですね。
斜め前から。
ちょっと動きました。これはたいへん!
真正面から撮りました。ここまではなんとか。
またちょっと動きました。逃げないように容器を上に被せるようにして撮ります。
やれやれ,です。
キンカンの若葉で、アゲハの卵を探しているときのこと。卵が二個ある葉にアブラムシがいっぱいいました。卵を見ているうちに、すぐ傍にクロヒラタアブの卵を発見。
さらによくよく見てみると、孵化がかなり近そう。内部がやや黄色っぽく見えたので、それとなく予感。下写真はアブラムシを取り除いた後撮影。
クロヒラタアブの孵化場面はこれまで何度となく撮ったことがありますが、今回、意外と簡単に撮れそうに思えました。誕生シーンは何度撮ってもすてきなものです。それで、枝を切り取ってスタジオに持ち込みました。
いつ生まれるか予測不能の場合は、インターバル撮影がいちばん簡単。一分間隔ぐらいにセットしておけば見逃しはありません。理想的な場面を切り取ることは叶わないにしても、なんとか写るはず。
というわけで、夜中から朝まで6時間撮影をセットしました。結局、それでは孵化に至りませんでした。撮影済みの画像を確認したところ、内部で動きが見られました。
このとき卵をじっと見ていると、偶然中から口が出ました。そして、すぐに中に戻ってしまいました。誕生は時間の問題のようです。
惜しいことに、ここで急用ができて外出。もちろん、インターバル撮影にセット。帰ってから確認。すると、外出した直後誕生していたことがわかりました。画像はなんとか記録できていたのは予想どおり。
もっと短時間間隔でシャッターが切れるようにセットしていたら、動きの細かさが記録できたのでしょうが、今回はこれでよしとしました。
インターバル撮影は心強い味方です。
ヤマザクラの咲く風景写真を撮っていたら,すぐ傍の花にホソヒラタアブがやって来ました。びっくり! こんな近くで虫の目レンズで撮れるなんて,めずらしや!
と思って,大慌てで撮ったのが下写真です。
ホソヒラタアブがどんな状況にあるのか,写真をとおして理解できます。偶然のことながら,うれしい一コマになりました。
冬でも探せばホシノヒトミの花を見つけることができます。小さな花で,今の時期は春よりずっと背が低くて地表すれすれで咲いています。これには,地温の高さが大いに関係しているのでしょう。
冬に咲くホシノヒトミは昆虫の手助けを借りなくてもちゃっかりと結実する奥の手を持っています。ほんとうは昆虫に受粉を仲立ちしてもらいたいはずなのですが,厳しい自然の中で生き抜くには別の手を準備しておくのが得策。これが自家受粉。
とはいいながら,冬だって昆虫に来てもらえばホシノヒトミにとって気分はサイコー! そんな事情を推し量りつつ,今日(1月26日)昆虫を探していると,あのホソヒラタアブが来ていました。ヒラタアブのなかまはホシノヒトミでよく見かける昆虫です。
接写で迫るのですから,細心の注意深さが必要となります。なにしろ気づかれたら,一瞬にしておしまいです。そっと,そっと近づきます。
しめしめ,まったく気づいていない様子。複眼に花粉が付いています。
また一枚。今度は前方向から。
ヒラタアブは隣の花に移っていきました。それを狙ってシャッターを切ります。複眼が葯に触れています。
まだ気づいていません。
また次の花へ。
幸い,ずっと感づかれず,撮影に成功! 警戒心の強いはずのヒラタアブに至近距離まで近寄れ,気分よく撮影を終えました。