自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

葉に付いたスズバチの巣(続)

2021-06-27 | 昆虫

スズバチの巣が付いた葉を採取。

葉から巣を取りました。というより,外すといった方がぴったり。それほど簡単に巣が外れたのです。

 

巣底面の黒い部分は穴です。葉を見ると,その部分の土が残っています。土の層が薄かったので剥がされたのです。

 

穴を大きくしてびっくり! 中にはイモムシ(幼虫)が複数見えます。シャクガの幼虫です。

 

全部を取り出してみました。もちろんまだ動きます。麻酔が効いているのです。全部で4匹。左端の個体は殻だけです。また緑色の幼虫は,蓋がなされる直前に見た個体です。

 

出したあと,中のものを出し切りました。すると,小さな幼虫が! 体長は2mm弱といったところでしょうか。黒い粒状のものは犠牲になった幼虫たちの糞でしょう。

 

そして,卵の殻がないか,覗いてみました。ありました,ありました。底面の端に立つようにして一つ。ということは,イモムシが入れられる前に産み付けられたもののようです。ただ,言い切ることはできません。

 

巣から出て来たものをすべて入れ直して,元に戻しました。これから幼虫の成長を記録していこうと思います。