公園にて。
秋になりました。暑すぎた夏が終わり,ようやく秋に気配がそこここに漂いかけたかなあという感じです。撮影に出かけても,そんな匂いを嗅ぐことができます。カマキリの登場です。堂々とした生態が展開されています。
この木はサクラ。サクラの葉が大好きなモンクロシャチホコの幼虫が成長しています。これはサクラの害虫です。わたしも過去,ずいぶんこの虫には被害を被ってきたので,こんなふうにカマキリに襲われている場面を目の当たりにすると,この幼虫にも外敵がこんなふうにいるんだと改めて思います。
大きな鎌で鷲づかみにされたら,襲われた方はひとたまりもありません。かわいそうにも,すっかり食いちぎられています。これ,自然の掟です。
レンズを近づけると,獲物を口元から離しこちらを威圧するように見えました。左の前脚で獲物を抱えています。幼虫の体液が口の周りや鎌に付着しています。生々しい捕食現場です。
あくまで,そしておしまいまで食べ尽くそうとします。
幼虫が上から降りて来ました。カマキリの姿はまったく見えていないか,見えていても何者なのか識別できていないのでしょう。
秋はこんなふうに昆虫の動的な姿がたっぷり見られそう。