サクラ(ソメイヨシノ)の花筏を撮りたくて,写真仲間に紹介してもらった地点に,とりあえず下見で行きました。そこは井堰があるので,水が適当に淀んでいるのです。期待どおりに花弁がどっさり浮いて,水の動きによって大きなカーブを描いていました。「よし,明日来て,きっちり撮ろう」,そう思って帰宅。
翌日,行ってみると,なんと花弁はまるでなし! がっくり! 水がかなり流されたのでしょう。それとともに花筏まで流されてしまったにちがいありません。諦めて,なんとか絵になるところはないかと思いつつ,一つの地点で撮影。
ただ,ごく小さな筏がゆっくりと流れゆくのみ。「それでも」と思いながら撮っていると,向こうの包みを堤をご夫婦が。これは絵になると思い,シャッターを切りました。
とってから,「これは春らしい光景だなあ」とうれしくなりました。
スケールの大きな花筏は一年後に取っておきます。今季は思い出深い画像がたった一枚ながら得られて,ほんとうによかったなあと感じています。