自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

クロメンガタスズメの卵とキイロタマゴバチ

2023-08-11 | 昆虫

ナスの葉で,クロメンガタスズメの卵を観察中です。そこに思いもかけず,キイロタマゴバチが来ているのを目撃。久しぶりです。

 

もしかすると,この卵に産卵したのかも。あるいは,他の卵に産み付けたのかも,です。この卵で直接産卵する姿は観察できませんでした。

 

この寄生バチは,もちろん,クロメンガタスズメにとっては天敵です。クロメンガタスズメは野菜を栽培している人には害虫です。ということは,キイロタマゴバチはタマゴヤドリコバチ同様に益虫ということになります。小さな小さな,でも頼もしい益虫なのです。

いずれかの卵からキイロタマゴバチが孵化してこないか,見ていようと思います。

 


交尾 ~クマゼミ~

2023-08-10 | 昆虫

ここはある神社の境内。クマゼミがわんさといました。

 

交尾をするペアがいるのではないかと思って探していると,近づいているペアが見つかりました。しかし,惜しいかな,片方が落ちてしまいました。

 

直後,近くのサクラの木で交尾中のペアを見かけました。どちらがオスなのか,メスなのか,わかりませんが,オスの方が行動的でしょうから左側かも。

 

違う角度からも撮りました。とてもなかよしです。

 

暑い日の,印象的な出会いでした。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ヒメカマキリ~

2023-08-09 | 昆虫

8月9日(水),畑にて。

ナスの葉にヒメカマキリの褐色型幼虫がいました。レンズを近づけると,レンズに飛び移ろうとします。実際,何度か移って来ました。

 

愉快なポーズに見えたのでシャッターを押しました。シャッター速度が遅すぎて,あいにくの写真になりました。

 

緑型の幼虫もいました。小さくても動じる気配はありません。

 

ゆったり,堂々とした姿です。

 

庭とか畑とかは,身近な環境としてはもってこいの観察地です。次々に昆虫たちが現れては消えていきます。そして,消えては現れます。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~続・トノサマバッタ(オス)~

2023-08-08 | 昆虫

トノサマバッタは,さすがに殿様。堂々としたスタイルの持ち主です。にもかかわらずふつうは警戒心が強いのですが,これだけの暑さ続きだと,ぐったり気味で警戒心が弱まってもしかたないでしょう。撮影していると,そんな雰囲気が伝わってきます。さっさと去るときと,じっとしているときとの差がくっきり。暑すぎる今は,もちろん静止状態が長く続きます。

 

これは木の下で撮影したコマ。前脚を複眼に触れて掃除しているのでしょうか。この場所でしばらくじっとしていました。

 

からだをもたげる瞬間がありました。貴重な一瞬!

 

びっくりさせちゃ,申し訳ない。このままそってしておきました。トノサマバッタを撮るのは実におもしろい!

 


アリに襲われたクロアゲハの卵

2023-08-07 | クロアゲハ

キンカンの葉に産み付けられたクロアゲハの卵を観察して来ました。

その卵が途中から異変を生じ,孵化に向かわないまま,固まったようになってしまいました。そして,そのまま数日が経過。

 

今日(8月7日),卵を見ると,なんとアリに襲われているのです。それも最多で3匹の時がありました。

 

どんどん中身が減っていく感じです。

 

塊りを運び出す動きも観察できました。

 

それにしても,アリのすごさというか,卵の受難というか,なんとも容赦のない場面でした。

 


タマゴヤドリコバチ,クロメンガタスズメの卵に産付

2023-08-06 | 昆虫

8月3日(木)。

ナスの葉の裏側にクロメンガタスズメの卵が産付されています。それがあちこちに。そこに寄生バチであるタマゴヤドリコバチが来るのはめずらしいことではありません。

 

この日もコバチが産卵する行動を確認。コバチにとっては卵殻は硬め。それで腹端を突き刺して穴を開けます。このとき,相当硬いらしく,電気ドリルのようにからだを突き立て,上下に振動させます。とても激しい運動に見えます。

 

空いた穴に産卵管を挿入します。

 

かなり奥に入れます。

 

この動きが一つの卵のあちこちで行われます。

 

つまり,卵内のあちこちに適当に分散して卵が産み付けられるのです。孵化すると,やがて幼虫が成虫になって硬い殻を破って出てきます。これを観察すると,自然の見事なしくみい感嘆してしまいます。これは過去に観察・撮影済みです。いずれ本例とは別にご紹介したいと思っています。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ショウリョウバッタ(続)~

2023-08-05 | 昆虫

公園にて。

雨がまったく降らず,草が日焼けして,バッタまで疲れて。そんな草地を歩くと,ショウリョウバッタのメスが現れました。元気がなさそうで,動きの鈍いこと!

 

こういうときは撮影にはもってこいです。同じ姿勢を長くとるからです。

 

バッタの体色が鈍い黄緑。こんなの見たの初めて。きっと,からからに乾いた天気に関係があるにちがいありません。

 

この公園に行くと,なにかがモデルになってくれます。ありがたい限りです。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~トノサマバッタ(オス)~

2023-08-04 | 昆虫

公園の池畔にて。

草地を歩くとトノサマバッタが飛び出しました。小さなはオスです。雨がまったく降らないので,雑草が萎れたようにして葉を縮めています。野生のいのちだってたいへんなのです。飛び出したバッタの動きはあまり敏感ではありません。疲れ気味なのでしょうか。

 

おかげさまで,ゆっくり後を追いながら撮影できました。すこしでも複眼を入れて撮ります。

 

前から撮りました。一瞬,状態を起こしました。この後,前足でレンズをつかもうともしました。わたし,あるいはレンズの存在を外敵なにがしかと思っていないようなのです。草を食べる瞬間でもあれば,と思って待っていたのですが,この行動には入りませんでした。

 

すてきな公園です。熱いさなか,人影なし。昆虫がのびのびくらす草地です。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~ショウリョウバッタ~

2023-08-03 | 昆虫

我が家の畑にて。

ダイズの葉にショウリョウバッタがいました。メスです。体色は葉にそっくり。保護色なので,まことに見分けがつきにくい限り。

 

撮っていると,レンズに気づいたようですこしずつ位置をずらし始めました。

 

こちら向きの顔を撮るのはたのしいこと。しかし,口元がぼやけました。残念!

 

晴れた日の青空と,葉の緑は,いかにも夏本番。酷暑にぴったり。バッタはこの暑さを乗り越えるのに苦労していることでしょう。

 


'23夏 虫の目レンズは友 ~シオヤアブの交尾(3)~

2023-08-02 | 昆虫

この日の朝は隣家の畑で,シオヤアブのペアを見かけました。

大きな羽音を立てて飛ぶので,降り立つ場所を確認するのは簡単です。ここはシソの葉。こちら側がオスです。

 

移動して土の上にも降りたのですが,近づくと惜しいことに逃げられてしまいました。

今夏は何度もペアを目撃。それに比例したかのようにあちこちに卵の詰まった卵鞘が産み付けられています。孵化した幼虫が出てくるのを目撃できれば撮影しようと思っています。この場面は過去何度も撮影してきたので,採取して誕生を待つというほどのこともありませんが,やはり気にかけておきます。欲をいえば,産卵場面を目撃にしたいのですが,これはなかなか目にできそうにありません。