今月の表紙はシャクヤクです。
美人のたとえとして使われる
「立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿はユリの花」
シャクヤクの花は、すらりと伸びた茎の上に美しい花を咲かせます。
その姿が「立ち姿の美しい人」を表しているのだとか。
また、美しいだけで無く、生薬の成分「芍薬」として、
「消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用」
の効能があります。
この季節の花材としても使われますが、講習会で良く質問されるのが
「ボタンとシャクヤクの区別がつきません」
シャクヤクのボタンも同じ「ボタン科」で、花も一重のものも八重のものも良く似ています。
花だけでは見分けることは難しいかもしれませんが、
シャクヤクは「草」
ボタンは「木」
ですので、冬の間、何も無かった地面から生えてきて花を咲かせたら、それはシャクヤクです。
(「お花屋さんで見てもわかりません」
一般のお花屋さんで「切り花」で売られているのは、ほぼシャクヤクだと思って間違いありません)