元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

アコースティックギターとロック

2007年01月15日 | 音楽・楽器
アコースティックというと弾き語り系を思い浮かべ
ます。日本のフォークでは永井龍雲、松山千春、長渕剛
とかが好きで、弾き語りのイメージはありませんが
邦フォーク界ではチューリップが一番好きです。

でもやっぱり洋楽派なので、ボブ・ディラン、
サイモン&ガーファンクル、ロバート・ジョンソン
など曲がいいのは当たり前で、歌もさる事ながら
ギターが滅茶苦茶いいです。

最近ではアコギで1人多重演奏をする押尾コータロー
みたいなアンビリバボーな人もいますが、僕の専門
分野はロックなので、ロックギタリストのアコギ
について書いてみます。

まず最初に思い浮かんだのはエリック・クラプトン
です。

MTVの人気番組「アンプラグド」出演により
「アンプラグド」旋風が吹き荒れました。この番組企画
を立案したのはボン・ジョヴィで、通常のバージョンと
は異なる電気楽器を使用しない生音ライブ番組とし
話題になりました。ボン・ジョヴィは、ライブでも
必ずアンプラグド・セットを数曲入れているし、生音
でも素晴らしい演奏をしてくれるボン・ジョヴィらしい
企画です。僕が好きな範囲で言うと、ブライアン・
アダムス、ニール・ヤング、ポール・マッカートニー
キッス、ドッケン、レニー・クラヴィッツ、ニルバーナ
ボブ・ディランなどが出演しています。「アンプラグド」
は音楽番組としては珍しく、出演したアーティストは
「アンプラグド」を収録してCD化するケースが多い
です。

そのキッカケは、エリック・クラプトンの「アンプラ
グド」が爆発的に売れ、クラプトンの歴代アルバムでも
ダントツの売上でした。それに便乗しようと、「アンプ
ラグド」に出演したアーティストは、その模様をCD化
し販売する流れが出来たのだと思います。

「アンプラグド」に出演していないアーティストも、
同時期に「アンプラグド・ライブ」形式のライブ盤を
発表しています。

ここ15年ぐらい、エリック・クラプトン=
バラードシンガーのイメージが付いたのも「アンプラグド」
影響です。ブルースを基盤にしたロックが本来のクラプトン
スタイルで、泣きのストラトキャスターがクラプトンです。
クリーム時代のクラプトンは、弾きまくり系で、3大ギタリ
ストと言われた時代もあります。近年作品は勿論「アンプラ
グド」でもセンスも技術も超1級の演奏が聞けます。

日本では貧乏ったらしいく女々しい4畳半フォークの
イメージがあったので、ハードロックに夢中な僕は
アコギに魅力を感じていませんでした。それを変えたの
はジミー・ペイジです。レッド・ツェッペリンの多くの
アコギ曲に魅了されました。繊細で美しい曲から、
アグレッシブで自由奔放なプレイまで、自由自在に
アコギの極限表現をしています。

イーグルスのアコギプレイは、心を揺さぶられます。
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズや
ロン・ウッドのようにアコギでもロックン・ローラー
みたいなスタイルもカッコイイけど、イーグルスの
ように、アコギではアコギらしい演奏に切り替える
ギタリストも好きです。また、イーグルスの曲は
どの曲もメロディが素晴らしいからアコギ1本
で弾いてもいい雰囲気になります。パンテラや
スレイヤーの曲をアコギで弾いてもショボいだ
けです。

ロック・アコギだと、ビートルズは外せません。
ジョージ・ハリスンかジョン・レノンか、どっち
のギターなのか判別できませんが、時折いいアコギ
を聞かせてくれます。ジョン・レノンのソロアルバ
ムでも切ないアコギ演奏が涙を誘います。

再結成クイーンでもアコギ名演を披露してくれた
ブライアン・メイのアコギもいいです。クイーンは
殆どがエレキギターですが、時々聞かせてくれる
アコギもまたいいです。

アコギインスト集を作ったUFO,MSGの
マイケル・シェンカーもエレキギター界の神との
異名があるだけに、アコギでも名演です。

エディ・ヴァンヘイレンも意外にアコギ曲が
多く、エディの場合はアコギらしからぬテクニ
カル超絶演奏が聞けます。

現ディープ・パープルのスティーヴ・モーズは
オールマイティギタリストだけあり、クラシック
フュージュン、スパニッシュ、カントリー、
ブルース何をやってもさまになっています。
エレキの凄さだけではなく、アコギもスティーヴ
の1部です。

クラシックギターだけど、イングヴェイ・マルム
スティーンも生ギターでもしっかり聞かせる1人
です。正統派クラッシック畑のギタリストが激怒
しそうな演奏ですが、指ではなくピック弾きだけに
パワフルです。1曲内で生ギターからエレキに
切り替わる、イングヴェイお得意パターンが大好き。

元ミスター・ビック、レーサーXのポール・ギルバート
は、アコギ
でも魅力満載です。ミスタービックのアコースティック
のライブ盤は通常の「ローライク・スシ」シリーズや、
サンフランシスコライブ以上に聞きほれました。
ソロではよりアコギカラーを出しています。

超絶技巧派速弾き系ヴァンデンバーグのエイドリアン・
ヴァンデンバーグもアコギの名手です。ホワイトスネ
ークではブルージーな泣きのエレキギターを弾いて
いましたが、デヴィト・カバーデールと2人でやった
「スターカーズ・イン・トーキョー」というスタジオ
ライブ盤では、アコギの繊細な美的部分を存分に
聞かせてくれます。

最後にブラックモアズ・ナイトを簡単に紹介します。
ディープ・パープル、レインボーのギタリスト兼中心
人物が、ここ10年やっているプロジェクトです。
リッチー・ブラックモアのカリスマ性を投影させた
かのような神聖なる音楽です。ブラックモア・ナイト
結成以前は、アコギをエッセンス的に数曲弾いてた
程度でしたが、ブラックモアズ・ナイトでは8割以上
がアコギです。リッチーのお陰で、僕のアコギ好き
が深まりました。

僕も18歳の頃友人と2人でアコースティック・デユオ
をやっていました。