元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ディズニーランドの魅力とは・・・

2010年01月07日 | 小ネタ
ディズニーランドで実際にあったという心温まる
エピソードを書きます。

東京ディズニーランドは、リピート率90%以上の驚異的
テーマパークですが、アトラクションの凄さだけではなく
キャスト(従業員)の素晴らしさを聞き、このリピート率
も納得出来ました。

僕は、この話をDVDで聞き、泣きました。

ある日、中年層のおじさんが困った様子でインフォメー
ションに来られ「息子が大切にしているサイン帳を無くし
てしまいましたが、届いていませんか?」との問い合わせ
を受け、キャストは、サイン帳の特徴を聞きました。

表紙が緑で、犬と猫のイラストがプリントされていて、
サイン帳にはミッキーや、ミニーや、ドナルドダックなど、
キャラクターのサインが書かれているとの事でした。

その叔父さんは、息子さんと、2人で1週間ディズニー
ランドに滞在し、キャラクター全員のサインを集めるのが
目的だったが、3日目でサイン帳を無くしてしまいました。

インフォメーションのキャストは、園内の全てのインフォ
メーションに問い合わせたが、何処にも届いていなく、
キャストは「必ず見つけますので、滞在最終日に、もう
1度こちらのインフォメーションにいらして下さい。」と、
言い、一旦、お引取り願いました。

そのキャストは、園内全てのレストラン、売店、アトラクション、
警備、掃除などに問い合わせ、キャスト自身も、草の中や、
1日分のゴミを全て手作業で、深夜まで探しました。

そこまでやって見つからないんだから、普通なら、そのおじさんに
無かった事を言えば納得して貰えるし、必死に探してくれた事に
感謝してくれるでしょう。でも、そのキャストは、文房具屋を
何店舗も回り、聞いていたサイン帳と同じ物を見つけ、ディズニー
ランドの全てのキャラクターからサインを貰いました。

そのおじさんが、再度インフォメーションを尋ねてきました。

キャストは「手分けして探しましたが、残念ながら見つかりません
でした。代わりと言っては何ですが、同じサイン帳に全キャラクター
のサインをしていますので、このサイン帳を代わりに貰って下さい。」
と、言うと、おじさんは涙を浮かべ、何度も、何度も、お辞儀をし、
帰り際も、何度も振り返り会釈してくれました。
キャストも、あんなに喜んで貰えて良かった。と、今回の件で頑張った
甲斐があったと満足しました。

それから、しばらくして、そのキャストの元に、その、おじさんから
手紙がきました。

「先日は、サイン帳の件でお世話になりました。本当に、ありがとう
ございました。
実は、数年前から、ディズニーランドに連れてって、と、息子から
毎日のようにせがまれ続けていました。連れて行ってあがたかったけ
れども、私が、なかなか予定が空けられず、伸ばし、伸ばしになって
いました。
 ですが、息子は難病に侵され、余命僅かな末期症状に成り、病院か
ら1週間の退院を認めてもらい、一週間でディズニーのキャラクター
全てのサインを貰おう、と、サインを集めていた、そうゆう思いが
あった大切なサイン帳でした。
ですが、私の不注意で無くしてしまい、一時は息子を失望させて
しまいました。でも、あなたの配慮により、息子の笑顔が戻りま
した。
 そして、3日前に、息子は、安らかに永眠しました。
ディズニーランドから帰ってきてからも、病室のベットで、ずっと
サイン帳を見ながら「ディズニーランド楽しかったね」と、毎日
言っていました。亡くなる直前までサイン帳を見て、楽しい思い出
のまま逝きました。息子が笑顔のまま逝けたのも、あなたのお陰です。」

このキャストは、そんな息子さんの事情は知らなくても、その家族を
救いました。サイン帳を無くした失望のまま亡くなっていたら、その
息子は不幸で、残された親はサイン帳を無くした後悔で自分を一生
責め続けたかもしれないです。

お客様の気持ちに立ち、出来る事を一生懸命にして、与えられた
ミッションに悔いが残らぬよう努める。それが、ディズニーランド
のキャスト全体に浸透している理念だと思います。

ディズニーランドには、そういった話は、いくつでもあるようです。

自分らしく生きよう

2010年01月07日 | 店主の人生哲学
年末から年始にかけ雪山登山で遭難死したというニュースが
連日報道されています。

そのニュースを見て、僕は今の社会と同じだと感じました。

雪山遭難者の多くが、日頃は登山すらしていないような人が
不十分な準備と、装備で、極寒で突風吹く雪山に挑んでいます。
素人が、挑戦するには無謀過ぎます。例え、ベテラン者が同行
していても、雪山の厳しさに耐えれぬ状態で安易に参加すると
取り返しがつかなくなります。

少し前、IT長者だとか、ベンチャー勝ち組、ニッチ起業家
とか流行りましたが、一時的成功者も、今や10%満たない
ぐらいしか存続していません。

不十分な準備で、自分なら出来ると錯覚し、険しく高い山を
目指し、段階を踏まずに、素人同然の人が、いきなり挑み
落下したような物です。

まずは、気候がいい日に、低い山を登り続け、体力強化し、
確かな自信をつけてから、徐々に難易度が高い所を目指す
堅実さが無いと、一気に足をすくわれ、厳しさに敗北します。

やる気や野望や夢が大きいと、自分の能力や知識や才能を
過信してしてしまいがちです。

まずは、自分の存在価値を把握し、あるがままの自分を強く
意識する必要性があります。自分の身の丈をしっかり知り、
自分を必要以上に大きく見せるような、見栄や偉ぶりの
愚かさを肝に銘じていたら、あるがままの等身大の自分
というプライドを持てます。

状況や、人や、仕事により自分を変える必要は無いです。

あるがままの自分でいる事が最も重要です。

本来の自分を貫けば、自分の言葉や、考えや、態度に熱意が
こもります。後ろめたさや、気疲れも無く、心開いた状態
での日常により、自分が目指すビジョンも明確になります。

他の誰かに成る必要は無いです。

他の人が持っている物を羨む必要も無いです。現時点で自分が
持っている物、これから手に入れる物が重要です。物質的な
物だけじゃ無く、知識や、経験や、地位や、名誉や、人脈
なども含め、常に自分ありきの価値観は、自分を大切に
し、心を満たしてくれます。

周囲の評価を蔑ろにする訳じゃありませんが、周囲がいくら
賛辞の言葉をかけても、本人が自分を評価していなかったら
いつまで経っても幸福には成れません。

自分に忠実である生き方をしていたら、外部の意見に惑わされ
ず、自尊心を守りぬけます。他人の期待に沿うような生き方
では、いつか必ず歪が出ます。

人生は、まず自分ありきという、自分が、自分の人生の主役で
ある事を心に留めとくべきです。

「家族の為」「子供の為」「会社の為」「仕事の為」「お客様の為」
と、自己犠牲で生きている人がいますし、我が身は犠牲にしてでも
尽くす愛は美しいけど、まずは自分が満たされてから、他人に愛を
分け与えれるものだと思います。自分が荒んでいては、他人ごと
じゃありません。

自分の思考や感情が自分の未来を作っています。否定的な感情の
人には、否定的な人生しか待っていません。

現状への感謝、人への信頼、日常の感動などがあれば、自分が世の中
に与えるべきものが見つかるはずです。周囲から自分が必要とされ
れば、自分自身を好きになれ、あらゆる物事を自然とポジティブに
受け取るようになります。

人生の苦しみ、悲しみ、辛さ、失敗なども、自己成長の試練と受け入
れ、忍耐し、克服し、マイナス要因に感謝出来た時に、自分の道が開
けるものです。

何事も成功とは、失敗や苦しさの延長線上にあるもので、月並な言い方
をすれば、やらずに後悔するのは愚かです。