ラーメンと、中華そばは、同意語という話を以前しましたが
(http://blog.goo.ne.jp/hideyuki5150/e/3ba665b4187c38e0c386031f7bb83921
参照)「蕎麦」と言うと「中華そば」を意味する県があるので
その事について書いてみます。
日本は狭い国土でありながら、方言も、各地の文化、風習など
多彩です。47都道府県のおかしな習慣などを紹介する
バラエティ番組を見てみると、他県からは信じられないよう
な地域の常識が地方ごとにあり驚かされます。
ラーメンも地域ごとに全く違う食べ物と化していて、それが
ラーメンの魅力でもあります。
日本の殆どの地域で「蕎麦」というと、誰しも「日本蕎麦」を
連想しますが、岡山県は違います。「蕎麦」というと「中華そば」
の事をさします。
徳島県で「カツ」と言うと「トンカツ」では無く、魚のすり身のカレー
風味(唐津で言う魚ロッケ)の事を言うのと一緒です。
新潟で最もポピュラーな食べ物「イタリアン」が、新潟の人は
全国的の何処にでもある食べ物と思っているぐらいの、ローカル
常識です。
岡山県は、津山ラーメンで全国的にPRし、ご当地ラーメン
村興しに成功した県です。でも、ご当地ラーメンと言われる
以前から県内のラーメン消費量も多い県です。
だから、岡山県では年越し蕎麦にも中華そば(ラーメン)を
食べます。
ちなみに沖縄でも、「蕎麦」と言うと、シーナースーバー
(支那そば)や、ウチナン・ソバ(沖縄そば)をさします。
失礼しました。6年前ぐらいに僕が書いたノートに
書いていたラーメン雑学なので事実関係は不確かな
まま書いてしまいました。確かテレビで岡山県の
ラーメン巡りをやっていた番組から得た情報です。
岡山県に10年も住まれていた、ととおさんが
言われるのでしたら、僕の情報の方が誤りだと
思います。
津山ラーメンは、岡山県の青年団とラーメン業者
数社の共同開発で通信販売で全国に売り出された
パックラーメンです。このパックラーメンを
キッカケに岡山県をラーメンの県にしようとPR
された物だったと記憶しています。
あらゆるラーメンが渾然一体となったバラエティ
豊かな県なんですね。
中華そばの表記をしている店は多いですが、蕎麦=中華そばの図式もちょっと・・・
津山ラーメンというのは、おそらくあの店のことと思いますが、ご当地ラーメンではなく、1店舗のラーメンを広めるための戦略のように思います。
岡山県でご当地ラーメンと呼べるのは、笠岡市周辺に広がる鳥ラーメン文化であろうと思います。
鶏がらの澄んだスープに濃い目のしょうゆで、トッピングにかしわを煮込んだものがチャーシューのように載せられています。
ねぎは刻まずに、斜めに削ったものを散らします。
麺は博多ラーメンのスタンダードよりも少し太い中細麺を使用されています。
岡山市では、白濁の豚骨醤油の店が多いのですが、全国に紹介される店に鳥を使用している店があるため、ご当地ラーメンで名乗りを上げられない地域でした。
店主さんがお持ちの文献が間違っているわけではないと思います。もしかすると、私の知らない昔にはあった事なのかもしれません。