【4日目】6/29(火) Zubiri → Pamplona
スィナと連れだって7:00にZubiri発。
いきなり坂道から始まる
そしてしばらくは巨大なマグネシウム工場の横や敷地の一部を歩くこととなる。
後ろから来たイタリア人のグループが陽気に歌を歌っており、カミーノを楽しいものにしてくれた。
スペインにて新発見。
馬がバゲット食べてる
そうなんだ~、馬のエサっていうと草やニンジンしか想像してなかったけど、ここら辺の馬ってパンも食べるんだ~
本日はLarrasoañaを通過し、Pamplonaに向かう。
お天気は快晴
暑くてきついよ~。
Larrasoañaにバルがあるはずなので、そこで一息つきたいと思い、がんばる。
が、Larrasoañaに着いた辺りで道が二手に分かれている。
カミーノは左だと思われるが、Larrasoañaの町に行くには右の方に進んでいかなければいけないようだ。
イタリア人たちもそのまま左へ向かったようなので、「まあ、何かバルぐらい出てくるだろう」とタカをくくり左へ進む。
が、次に出てきたのはAkerretaという小さな小さな村で、小さな民宿らしきものはあるにはあるが、1階のバル兼レストランは閉まっていた…。
ガーン
水道はあるので水を飲み、持参したオレンジをスィナと分け合って食べる。
こういう時に食べるオレンジは最高においしい
すぐそばの家からおじいちゃんが出てきたので、「ここにバルはありませんか?」と聞いてみたが、無情にも「ない」との答え
でもとってもかわいいおじいちゃんだったので、記念に写真をパチリ。
その後も当分バルは出てこず、水飲み場も出てこず、休憩に適した場所も出てこず、暑さに参る。
しばらくしてようやく町らしきところに到着したが、バルが見当たらない
どこかの家の玄関先にへたり込み、手持ちのレーズンなどを食べて元気を取り戻そうとする。
ところでバックパックには昨夜乾かなかった靴下がぶら下がっている。
あと、巡礼の象徴であるホタテ貝と最初のアルベルゲでもらった黄色いリボン。
休憩しているとスペイン人らしき父娘が通りがかり、「水はないか」と聞いてきた。
水飲み場は皆無のようだったので、「ないよ」と答えると切羽詰まった様子。
スィナが2本持っていた水のボトルの1本をあげると、感謝して去って行った。
この暑さで水を切らすと命取りだよ~
暑くて疲れてへこんでいたけど、すぐわきの国道を通りがかったサイクリストが”¡Hola, Chicas, Buen Camino!”と声をかけてくれたので元気が出た。
さあ、気を取り直してがんばるぞ
30分ほどがんばって進むとようやく売店にありつき、コーラやパンを買い、リンゴを食べて一息。
学校からの遠足か何かで、中学生ぐらいの子どもを連れたグループがいた。
あ~あ、うちの甥っ子も誘ったのに来なかったもんなあ。
いい経験ができるのに、残念。
Pamplonaまであともうちょっとだけど、もうひと山(ひと丘?)越える。
Pamplonaのひとつ手前のTrinidad de Arreという町にアルベルゲと教会があった。
誰もいなかったので、こそっと教会内の写真を撮る。
この先いくつもの教会を訪問することとなる。
14:30頃、やっとPamplonaの町のすそ野に入り、お店が出てくる。
肉屋さんのショーウインドーにはこんなグロテスクなものが…
イランでもこんな感じでヒツジかヤギの頭売ってたな。。。
Pamplonaは目の前に見えているのに、途中から矢印や標識が途絶えて道が分からない!
大きな公園を通り過ぎるも、このルートで本当にPamplonaの町に入れるのか?
途中、また別のスペイン人父娘らしきカップルに出会う。
娘の方は特徴のある甲高い声で、牛乳瓶の底のような眼鏡をしてて、テンションが異常に高くてかわいい。(17歳以上だとは思うけど…。)
彼女らが地元の人に道を聞いたりしてくれたので、助かった。
どうやら今は道路工事などのせいでカミーノの矢印が消えているらしい。
そりゃ分からんわ。
そんなわけで、通常とは違うルートで13:00にPamplona入り。
橋を渡ってすぐのところにドイツ人が運営しているCasa Paderbornというアルベルゲがあった。
宿泊費は5ユーロ。プラス2ユーロで朝食も付いてくる。
到着時にオレンジジュースを振るまってくれ、感じのいいアルベルゲ
スィナはドイツ国境近くに住んでいてドイツ語もできるので、嬉しそうにオスピタレロ達とドイツ語で話していた。
杖置き場を見ると見覚えのある杖が。
スィナに「アンとミジャもここに泊まってる!ほら、これアンの杖だよ」と言うと、「え?そお…?」とピンと来ない様子。
おいおい、アンの杖はちょっと刀の柄みたいな感じで特徴的だったじゃん。
見てないのかよ、スィナ
アンとミジャはPamplonaで巡礼を終了するので、最後に会っておきたいな。
Roncesvallesのアルベルゲには棚があり、巡礼者が不要になったものを置いていき、必要な人が必要なものを持っていくシステムになっていた。
ここのアルベルゲにも階段わきに棚が設置してあり、Tシャツとか靴下とか以前ここを利用した巡礼者が不用品を置いて行っていた。
そこでピンときた
あ、私、あの重い変圧器ここに置いていこ。
電化製品を捨てるのも気が引けるが、でもさ、でもさ、今後日本人の巡礼者が来たりしてさ、変圧器なくて困ってたりしたらこれ使えるじゃん。(って、いまどきの電化製品はすでに変圧機能搭載だから、そんな可能性薄いか。。。)
若干良心の呵責を感じながらも、そっと目立たないよう棚に変圧器を置く…。
アルベルゲの部屋は4人部屋。
部屋の窓の外は川だし、景色もいい。
同室は、ベネズエラ人のホセとベティ夫妻。
とてもフレンドリーな人たちだった。
この後も何度か一緒になり、再会を喜んだ。
洗濯中のスィナ。(ズボンの漢字が怪しい…。)
洗濯も済ませ、アルベルゲのテラスでしばしくつろいでから町へ。
わ~い、大都会だ~
こちら、Ayuntamiento(市町村議会とかの建物)。
巡礼初期に覚えた言葉のひとつ。Ayuntamiento、Ayuntamiento…
ここPamplonaは毎年7月初旬に行われるサン・フェルミン祭り(牛追い祭り)で有名。
これこれ、この危険な祭り、テレビで見たことあるでしょ?
直前なので町は祭りムード一色。
ベランダに牛が立っていてかわいい。
牛が牛追い祭りを見学してる構図だよね。
祭りの期間中はアルベルゲが閉まってしまうし、ホテルも観光客でいっぱいになるので、あえてその時期を避けてのPamplona入り。
牛や人が走り回ってる中、とてもじゃないけどPamplonaの町を通り抜けて巡礼できないもんね。
ヘミングウェイが出入りしていたCafé Iruñaにてお茶。
みんな広場の方に向かって座っている。
コーヒーに飽きたので紅茶にしてみた。
夕食はどこにしようかと町を歩き回ってみる。
都会なのでレストランやバルはたくさんあり、どこも魅力的。
だけど結局またCafé Iruñaに戻ってきてしまい、13ユーロのMenú del Díaにした。当然パンとワイン付き。
お腹がすいていたので、Primero Plato(第1皿)にいきなりスパゲティをチョイス。
当然日本での2~2.5人前ぐらいは軽く盛ってある。
が、ペロリと完食。
Segundo Plato(第2皿)は、カモだかアヒルだかの煮込みを注文。
付け合わせはポテトフライとパプリカ。
こちらもほぼ完食。
自分の食欲が怖い…
デザートは濃厚なプリン。
この日はワールドカップでスペインがプレイする日
カフェでもテレビがついていて、子どもたちが必死に画面に見入ってるのがかわいかった。
ワインが一瓶ついてきてスィナと2人では飲み切れなかったので、近くのテーブルにいた巡礼者2家族に勧めてみたけど、丁寧に辞退された。
もったいないけどしょうがないので残す。
ところでこのCafé Iruñaのウェイトレスがとてつもなく愛想が悪かった。
というか、愛想悪いを通り越して、ケンカ売ってるのかと思うくらい態度が悪い。
ナイフやフォークも投げつけるように置く。
スィナと2人で「このような場合、チップはどうしたもんか?」と話し合うが、まだ2人ともスペインの旅の始めなので現地事情が良く分からない。
仕方なくチップを含めた額を支払皿に置くが、例のウェイトレスは金額を確認もせず、ひったくるようにお皿を持っていった。
感じわる~っ
やっぱりあげなきゃよかったよ、チップ
食後、門限まで夜のPamplonaをブラブラ歩き、明日用にまたオレンジや水を購入し、アルベルゲへ戻る。
途中ですごい歓声が上がったので、どうやらスペインが勝ったらしいと知る。
部屋に戻ってみるとすでにホセとベティは寝ていた。
それは別にいいんだけど、なんと窓を閉め切って真っ暗な上に蒸し暑い!
なんで窓閉めてるんだよ~
この夜、あまりに暑くて良く眠れなかった…。
暑さに耐えかねたスィナが、夜中に意を決して懐中電灯をつけて窓を開けにかかっていた。
ホセとベティを起こして怒られても構わないと覚悟したらしい。
ブラボー
本日の歩行距離:約21km
スィナと連れだって7:00にZubiri発。
いきなり坂道から始まる
そしてしばらくは巨大なマグネシウム工場の横や敷地の一部を歩くこととなる。
後ろから来たイタリア人のグループが陽気に歌を歌っており、カミーノを楽しいものにしてくれた。
スペインにて新発見。
馬がバゲット食べてる
そうなんだ~、馬のエサっていうと草やニンジンしか想像してなかったけど、ここら辺の馬ってパンも食べるんだ~
本日はLarrasoañaを通過し、Pamplonaに向かう。
お天気は快晴
暑くてきついよ~。
Larrasoañaにバルがあるはずなので、そこで一息つきたいと思い、がんばる。
が、Larrasoañaに着いた辺りで道が二手に分かれている。
カミーノは左だと思われるが、Larrasoañaの町に行くには右の方に進んでいかなければいけないようだ。
イタリア人たちもそのまま左へ向かったようなので、「まあ、何かバルぐらい出てくるだろう」とタカをくくり左へ進む。
が、次に出てきたのはAkerretaという小さな小さな村で、小さな民宿らしきものはあるにはあるが、1階のバル兼レストランは閉まっていた…。
ガーン
水道はあるので水を飲み、持参したオレンジをスィナと分け合って食べる。
こういう時に食べるオレンジは最高においしい
すぐそばの家からおじいちゃんが出てきたので、「ここにバルはありませんか?」と聞いてみたが、無情にも「ない」との答え
でもとってもかわいいおじいちゃんだったので、記念に写真をパチリ。
その後も当分バルは出てこず、水飲み場も出てこず、休憩に適した場所も出てこず、暑さに参る。
しばらくしてようやく町らしきところに到着したが、バルが見当たらない
どこかの家の玄関先にへたり込み、手持ちのレーズンなどを食べて元気を取り戻そうとする。
ところでバックパックには昨夜乾かなかった靴下がぶら下がっている。
あと、巡礼の象徴であるホタテ貝と最初のアルベルゲでもらった黄色いリボン。
休憩しているとスペイン人らしき父娘が通りがかり、「水はないか」と聞いてきた。
水飲み場は皆無のようだったので、「ないよ」と答えると切羽詰まった様子。
スィナが2本持っていた水のボトルの1本をあげると、感謝して去って行った。
この暑さで水を切らすと命取りだよ~
暑くて疲れてへこんでいたけど、すぐわきの国道を通りがかったサイクリストが”¡Hola, Chicas, Buen Camino!”と声をかけてくれたので元気が出た。
さあ、気を取り直してがんばるぞ
30分ほどがんばって進むとようやく売店にありつき、コーラやパンを買い、リンゴを食べて一息。
学校からの遠足か何かで、中学生ぐらいの子どもを連れたグループがいた。
あ~あ、うちの甥っ子も誘ったのに来なかったもんなあ。
いい経験ができるのに、残念。
Pamplonaまであともうちょっとだけど、もうひと山(ひと丘?)越える。
Pamplonaのひとつ手前のTrinidad de Arreという町にアルベルゲと教会があった。
誰もいなかったので、こそっと教会内の写真を撮る。
この先いくつもの教会を訪問することとなる。
14:30頃、やっとPamplonaの町のすそ野に入り、お店が出てくる。
肉屋さんのショーウインドーにはこんなグロテスクなものが…
イランでもこんな感じでヒツジかヤギの頭売ってたな。。。
Pamplonaは目の前に見えているのに、途中から矢印や標識が途絶えて道が分からない!
大きな公園を通り過ぎるも、このルートで本当にPamplonaの町に入れるのか?
途中、また別のスペイン人父娘らしきカップルに出会う。
娘の方は特徴のある甲高い声で、牛乳瓶の底のような眼鏡をしてて、テンションが異常に高くてかわいい。(17歳以上だとは思うけど…。)
彼女らが地元の人に道を聞いたりしてくれたので、助かった。
どうやら今は道路工事などのせいでカミーノの矢印が消えているらしい。
そりゃ分からんわ。
そんなわけで、通常とは違うルートで13:00にPamplona入り。
橋を渡ってすぐのところにドイツ人が運営しているCasa Paderbornというアルベルゲがあった。
宿泊費は5ユーロ。プラス2ユーロで朝食も付いてくる。
到着時にオレンジジュースを振るまってくれ、感じのいいアルベルゲ
スィナはドイツ国境近くに住んでいてドイツ語もできるので、嬉しそうにオスピタレロ達とドイツ語で話していた。
杖置き場を見ると見覚えのある杖が。
スィナに「アンとミジャもここに泊まってる!ほら、これアンの杖だよ」と言うと、「え?そお…?」とピンと来ない様子。
おいおい、アンの杖はちょっと刀の柄みたいな感じで特徴的だったじゃん。
見てないのかよ、スィナ
アンとミジャはPamplonaで巡礼を終了するので、最後に会っておきたいな。
Roncesvallesのアルベルゲには棚があり、巡礼者が不要になったものを置いていき、必要な人が必要なものを持っていくシステムになっていた。
ここのアルベルゲにも階段わきに棚が設置してあり、Tシャツとか靴下とか以前ここを利用した巡礼者が不用品を置いて行っていた。
そこでピンときた
あ、私、あの重い変圧器ここに置いていこ。
電化製品を捨てるのも気が引けるが、でもさ、でもさ、今後日本人の巡礼者が来たりしてさ、変圧器なくて困ってたりしたらこれ使えるじゃん。(って、いまどきの電化製品はすでに変圧機能搭載だから、そんな可能性薄いか。。。)
若干良心の呵責を感じながらも、そっと目立たないよう棚に変圧器を置く…。
アルベルゲの部屋は4人部屋。
部屋の窓の外は川だし、景色もいい。
同室は、ベネズエラ人のホセとベティ夫妻。
とてもフレンドリーな人たちだった。
この後も何度か一緒になり、再会を喜んだ。
洗濯中のスィナ。(ズボンの漢字が怪しい…。)
洗濯も済ませ、アルベルゲのテラスでしばしくつろいでから町へ。
わ~い、大都会だ~
こちら、Ayuntamiento(市町村議会とかの建物)。
巡礼初期に覚えた言葉のひとつ。Ayuntamiento、Ayuntamiento…
ここPamplonaは毎年7月初旬に行われるサン・フェルミン祭り(牛追い祭り)で有名。
これこれ、この危険な祭り、テレビで見たことあるでしょ?
直前なので町は祭りムード一色。
ベランダに牛が立っていてかわいい。
牛が牛追い祭りを見学してる構図だよね。
祭りの期間中はアルベルゲが閉まってしまうし、ホテルも観光客でいっぱいになるので、あえてその時期を避けてのPamplona入り。
牛や人が走り回ってる中、とてもじゃないけどPamplonaの町を通り抜けて巡礼できないもんね。
ヘミングウェイが出入りしていたCafé Iruñaにてお茶。
みんな広場の方に向かって座っている。
コーヒーに飽きたので紅茶にしてみた。
夕食はどこにしようかと町を歩き回ってみる。
都会なのでレストランやバルはたくさんあり、どこも魅力的。
だけど結局またCafé Iruñaに戻ってきてしまい、13ユーロのMenú del Díaにした。当然パンとワイン付き。
お腹がすいていたので、Primero Plato(第1皿)にいきなりスパゲティをチョイス。
当然日本での2~2.5人前ぐらいは軽く盛ってある。
が、ペロリと完食。
Segundo Plato(第2皿)は、カモだかアヒルだかの煮込みを注文。
付け合わせはポテトフライとパプリカ。
こちらもほぼ完食。
自分の食欲が怖い…
デザートは濃厚なプリン。
この日はワールドカップでスペインがプレイする日
カフェでもテレビがついていて、子どもたちが必死に画面に見入ってるのがかわいかった。
ワインが一瓶ついてきてスィナと2人では飲み切れなかったので、近くのテーブルにいた巡礼者2家族に勧めてみたけど、丁寧に辞退された。
もったいないけどしょうがないので残す。
ところでこのCafé Iruñaのウェイトレスがとてつもなく愛想が悪かった。
というか、愛想悪いを通り越して、ケンカ売ってるのかと思うくらい態度が悪い。
ナイフやフォークも投げつけるように置く。
スィナと2人で「このような場合、チップはどうしたもんか?」と話し合うが、まだ2人ともスペインの旅の始めなので現地事情が良く分からない。
仕方なくチップを含めた額を支払皿に置くが、例のウェイトレスは金額を確認もせず、ひったくるようにお皿を持っていった。
感じわる~っ
やっぱりあげなきゃよかったよ、チップ
食後、門限まで夜のPamplonaをブラブラ歩き、明日用にまたオレンジや水を購入し、アルベルゲへ戻る。
途中ですごい歓声が上がったので、どうやらスペインが勝ったらしいと知る。
部屋に戻ってみるとすでにホセとベティは寝ていた。
それは別にいいんだけど、なんと窓を閉め切って真っ暗な上に蒸し暑い!
なんで窓閉めてるんだよ~
この夜、あまりに暑くて良く眠れなかった…。
暑さに耐えかねたスィナが、夜中に意を決して懐中電灯をつけて窓を開けにかかっていた。
ホセとベティを起こして怒られても構わないと覚悟したらしい。
ブラボー
本日の歩行距離:約21km