古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

桜を巡る宇陀の旅

2022年04月20日 | 旅行・車中泊
2022年4月の休日、奈良県宇陀市で桜を満喫する一日を過ごしました。以前から見たいと思っていた有名な「又兵衛桜」、同じく行ってみたいと思っていた山の中で新鮮な魚がいただける「ヤマタ食堂」、ほかに桜スポットの芳野川や宇陀川など、いずれもFacebookで見つけたところを訪ねてきました。

この日は朝の9時半に始動。まずはヤマタ食堂に電話を入れて12時に予約を取りました。自宅から1時間半ほどのところなので本当は11時半にしたかったのですが、お店の人がどうも12時にしてもらいたい様子。そこを曲げて、とまで言えなかったので、早く着いたらどこかを見学しがてら時間調整すればいいか、と思って12時でOK。

そして到着したのが予定よりも少し早い11時。ワンコも一緒なのでどこか散歩しながら時間をつぶせるところと思って少し走っていると「鳥見山公園」の案内が見えました。少し山を登るようですが、ワンコの散歩にちょうどいいかと思って上り坂に入りました。

すぐそこだと思っていたのに山をどんどん登ります。油断すると真っ逆さまに谷底、というくらいに不安になるガードレールのない細い山道で、上から降りてくる車があると対向はかなり危険。来るなよ、と祈りながらゆっくりと走りました。



2キロほど登ると公園に到着。意外にも駐車場は広くて車が2台停まっていました。つつじで有名な公園のようです。それに、なんとここは古代史にもゆかりのある場所でした。



石の鳥居をくぐって少し登ったところに池があり、その向こうにはまた鳥居らしきものが見えます。近くへ行って扁額をみると「鳥見社」と書いてありました。











帰宅してから調べると、右殿に大山祇御祖命、中殿に皇祖天神(天照大神)、左殿に神倭磐余彦尊(神武天皇)が祀られていることがわかりました。近くには「降神石」と書かれた石がありました。神様が降臨する磐座ですね。



あたりを散策していて見つけた展望台に登ってみると、宇陀の町を一望でき、とても気持ちの良い場所でした。鳥見山公園は、偶然に見つけて、来てみると古代史ゆかりの場所で、眺めも良くて、ワンコの散歩もできて、なかなか有意義な時間を過ごすことができる場所でした。



さて、帰りも細い山道を対向車が来ないことを祈りながら下りました。ヤマタ食堂に着いたのがちょうど12時です。予約の時にお願いしていた刺身の定食とお寿司の定食をふたりでシェアしていただきました。いずれもコーヒーがついて1,100円は格安ですね。







美味しいランチをいただいたあとはいよいよ又兵衛桜に向かいます。又兵衛桜とは、戦国時代の武将、後藤又兵衛の屋敷跡にある樹齢300年のしだれ桜です。ちょうど満開の時期なので車も人もいっぱいでしたが、駐車場は運よく1台分が空いたのですぐに入ることできてラッキーでした。又兵衛桜は写真で見ていた通りでしたが、周囲がきれいに整備されていて、川べりに水仙が咲き乱れ、青い空と緑の山も相まって、絵になる風景が広がっていました。













ひとしきり写真を撮って、ワンコもたっぷりと散歩して、次は宇陀川の堤防の桜並木に向かいます。ヤマタ食堂から又兵衛桜に向かう途中で見つけて、あとで戻ってこようと決めていたところです。













時間がゆっくりと流れるのどかな景色の中で、ワンコと一緒に心地よいひと時を過ごしました。このとき、奥さんがサングラスを失くしたことに気がつき、あれこれ考えた結果、又兵衛桜の駐車場に違いないということだったので、再び又兵衛桜へ。すると奥さんの言う通りの場所に落ちていました。誰かに取られることもなく、車に踏まれてつぶされることもなく、無事に手元に戻ってきてひと安心。せっかく来たので、ということで又兵衛桜をもう一度拝むことにしました。







次の桜は芳野川沿いの水分(みくまり)桜のライトアップ。時刻は17時前なので陽が暮れるまでまだまだ時間がありましたが、とりあえず行くことにしました。ライトアップの観桜のために設けられた駐車場に車を停めて、まずは偵察(かっこよく言えばロケハン)です。







いったん車に戻ってライトアップ開始の18時を待ちました。そしてあたりが暗くなってきた18時半に車を出ました。



さらに暗くなると堤防の本物の桜と川面に映る桜のシンメトリーが何とも言えない美しさ。おまけに、桜の上にはおぼろ月が。

















ライトアップされた水分桜は期待を上回る姿を見せてくれました。又兵衛桜、宇陀川の桜並木、芳野川の水分桜。この日は宇陀で桜を堪能する1日となりました。







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