古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

飛鳥寺

2025年02月28日 | 実地踏査・古代史旅
飛鳥寺は蘇我馬子が創建した日本で最初の本格的な仏教寺院です。現在は安居院という名称ですが、もとは法興寺や元興寺と呼ばれ、元興寺が平.城京に移ってからは本(もと)元興寺とも呼ばれています。現在は小さなお寺ですが、創建時は20倍の面積があって、塔を中心に東、西、北に3つの金堂を配し、外側には回廊が廻らされていたそうです。日本で初めての瓦葺きの建物でもあります。





本尊は飛鳥大仏。光背や台座が失われ、何度も修復を受けているものの1400年前からこの場所に鎮座しているそうです。



面長の顔立ち、アーモンド形の眼、首を少しだけ左側に向け、ほかのお寺の仏さまとは少し様子が違っています。右から見ると少し厳しい表情に見え、左からは微笑むような表情。そう思ってみるとたしかにそう見えます。




仏教を受け入れ、丁未の乱で物部氏を倒し、この大伽藍を創建し、その後の日本の行方を決定づけたといっても過言ではない蘇我氏、蘇我馬子の偉大さを思い知らされました。







お堂の前の広場の端っこに塔の心礎の位置が示されていました。



お寺の西に入鹿の首塚があります。乙巳の変で飛鳥板葺宮において中大兄皇子らに斬られた入鹿の首がここまで飛んできたとか。ホンマかいな。


この首塚と向こうに見える甘樫丘の間に石敷きの広場が見つかっていて「飛鳥寺西方遺跡」と呼ばれています。中大兄皇子と中臣鎌足の二人が蹴鞠に興じた、法興寺の西の槻の木の広場とされていることを後で知りました。行っておきたかったけど、あとの祭りです。

(つづく)

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