鹿児島旅行の3日目です。朝から昨夜のリベンジで展望大浴場へ行きました。錦江湾を一望できるというものの、空一面がかすんでいて桜島が見えません。残念。ほかにお客さんがいない独泉状態を満喫していたら、温度の確認をしますと言って女性のスタッフが入ってきました。その女性曰く「今日は見えないけれど、いつもは桜島が迫ってくるようで、しかもその横に開聞岳も見えるんです」と。残念度合いが倍増してしまいました。
この日は霧島高原やえびの高原を周遊するだけの予定だし、鹿児島空港まで近くて帰りの飛行機が19時10分なので時間はたっぷりあります。食事を済ませてからも露天風呂に入ってチェックアウトの10時までホテルで過ごしました。ここのお湯は本当にいい。身体がポカポカです。
ホテルを出発して温泉街を抜けるところに白い湯気が噴出しているところがあったので車を停めました。
源泉ですね。湯気の勢いがすごいです。
ここからえびのスカイラインに入ります。少し走ったところの硫黄谷噴気地帯公園でも湯気が噴き出しています。風が吹いて湯気が散った時によく見ると湯気の下に濃い灰色のお湯が溜まっていて、ボコッ、ボコッと噴き出しています。ここも源泉です。
湯気しか撮れなかった。
そういえばホテルのお風呂で読んだ説明に確か源泉の温度が98度と書いてあったような。こんなボコボコのお湯がすぐ近くで湧いているから熱いはずだ。
この日はGoogleマップを見ながら行き先を決めます。次はえびのスカイラインをさらに北上して硫黄山に向かいました。道路のすぐ脇なのでもしかしたら登れるかもしれないと思ったので。でも行ってみると、少し手前のえびの高原レストセンターのところで通行止めになっていました。警戒レベルが高くなったため、とのことでした。これまた残念。でも、眼の前には霧島連山最高峰の韓国岳が迫っています。レストセンターの広大な駐車場は有料だったので、すぐ向かいにあるお土産屋さんに停めさせてもらいました。
レストセンターの駐車場を横切ってえびのエコミュージアムセンターに入りました。霧島連山の火山群を学ぶことができます。硫黄山はその名の通り、昭和30年頃まで硫黄を採取していたそうです。また、展示の多くを割いていた新燃岳の噴火は記憶に新しい。桜島でも思ったのですが、人間はおとなしい火山とは共生できるけど、ひとたび大噴火が起これば一瞬ですべてを失います。それでも人はそこで生活をして、温泉や雄大な景色を糧に生きています。極端なことを言えば死と隣り合わせなのに。これはどういうことだろう。しばらく考えて、それは火山だけでなく地震も同じだと気づきました。日本に住んでいる以上、どこにいても一緒だ。
ミュージアムを出てとなりのレストセンターに入りました。ここは霧島連山の登山口になっていることがわかりました。駐車場が広大なのは春になるとハイカーが押し寄せるのでしょう。この日も登山姿の人をたくさん見かけました。硫黄山に行けないのは残念でしたが霧島連山を少し勉強することができました。
えびのスカイラインをもどります。ここはちょうど鹿児島県と宮崎県の県境になり、一瞬だけ宮崎県にいたことになります。次は、ここだけは行きたいと思っていたところ、霧島神宮古宮跡です。霧島神宮は瓊瓊杵尊を祀る神社で現在はふもとにありますが、ここはその霧島神宮がもともとあったところです。この神社はさらにさかのぼれば天孫降臨の地とされている高千穂峰の山頂に鎮座していました。火山活動のためにたびたび焼失したためにこの古宮に遷され、さらにここも焼失したために現在の地まで下ってきました。その古宮の跡です。
高千穂河原というところに車を停めて歩きます。
由緒書きです。
参道。この奥を右に曲がればすぐです。
見えました。
向こうに見えている山は御鉢という火山です。両側に峯がありますが、この間が御鉢の火口になります。そしてこの御鉢の向こうに 天孫瓊瓊杵尊が高天原から降臨したと伝えられる高千穂峰があります。霧島神宮があったところには今でも小さな祠が建っているそうです。
そして、この高千穂峰の頂上には「天逆鉾」が立っています。いつ、誰が、何のために立てたのかは謎とされています。記紀神話を勉強した私としてはたいへん興味のわく場所で、天逆鉾のことは知っていたのですが、実はそれがこの高千穂峰に立っているとは知らなかったのです。あー、ここまで来たら登って確認したかった。でも、登山の用意などしているはずがなく。これまた残念!
ここには社殿はありません。青い空、冷たく澄んだ空気、静寂、なんとも清々しく厳かな雰囲気です。
古宮跡から高千穂河原に戻ってビジターセンターに入りました。霧島の自然や文化を紹介する小さな博物館ですが、ここで霧島の滝のことを知りました。そのひとつが千里が滝で、高千穂河原からは来た道を少し戻ればいいだけなのであとでいくことにしました。さらに、ここでもうひとつの情報をゲットしました。すぐ近くの高千穂河原パークサービスセンター の2階にある望遠鏡で天逆鉾を見ることができるというのです。
さっそくサービスセンターの2階へ行くと、先客のカップルが「なぜだかお金を入れなくても見れますよ」と教えてくれました。たしかに見れる。説明文で指示されたあたりに焦点をあわせると、確かに見える。見えるぞ! 私はこれで十分に満足しました。
すると奥さんが「これ写真に撮れないかな」とつぶやく。望遠鏡の小さなレンズに映る映像をスマホで撮るなんて発想、私にはできない。最初から無理と決めつけるのは私の悪いクセ。でも奥さんは、できるはずとトライし続ける。そしたら、できた!
それがこの写真。
右側の少し高くなったところ。うーん、わからないかな。
この古宮跡は本当に来てよかった。心が洗われた気がした。次に来ることがあれば是非とも山に登りたい。このあと、千里が滝へ行くことにしたのですが、これがまた大変でした。続きは次回に。
この日は霧島高原やえびの高原を周遊するだけの予定だし、鹿児島空港まで近くて帰りの飛行機が19時10分なので時間はたっぷりあります。食事を済ませてからも露天風呂に入ってチェックアウトの10時までホテルで過ごしました。ここのお湯は本当にいい。身体がポカポカです。
ホテルを出発して温泉街を抜けるところに白い湯気が噴出しているところがあったので車を停めました。
源泉ですね。湯気の勢いがすごいです。
ここからえびのスカイラインに入ります。少し走ったところの硫黄谷噴気地帯公園でも湯気が噴き出しています。風が吹いて湯気が散った時によく見ると湯気の下に濃い灰色のお湯が溜まっていて、ボコッ、ボコッと噴き出しています。ここも源泉です。
湯気しか撮れなかった。
そういえばホテルのお風呂で読んだ説明に確か源泉の温度が98度と書いてあったような。こんなボコボコのお湯がすぐ近くで湧いているから熱いはずだ。
この日はGoogleマップを見ながら行き先を決めます。次はえびのスカイラインをさらに北上して硫黄山に向かいました。道路のすぐ脇なのでもしかしたら登れるかもしれないと思ったので。でも行ってみると、少し手前のえびの高原レストセンターのところで通行止めになっていました。警戒レベルが高くなったため、とのことでした。これまた残念。でも、眼の前には霧島連山最高峰の韓国岳が迫っています。レストセンターの広大な駐車場は有料だったので、すぐ向かいにあるお土産屋さんに停めさせてもらいました。
レストセンターの駐車場を横切ってえびのエコミュージアムセンターに入りました。霧島連山の火山群を学ぶことができます。硫黄山はその名の通り、昭和30年頃まで硫黄を採取していたそうです。また、展示の多くを割いていた新燃岳の噴火は記憶に新しい。桜島でも思ったのですが、人間はおとなしい火山とは共生できるけど、ひとたび大噴火が起これば一瞬ですべてを失います。それでも人はそこで生活をして、温泉や雄大な景色を糧に生きています。極端なことを言えば死と隣り合わせなのに。これはどういうことだろう。しばらく考えて、それは火山だけでなく地震も同じだと気づきました。日本に住んでいる以上、どこにいても一緒だ。
ミュージアムを出てとなりのレストセンターに入りました。ここは霧島連山の登山口になっていることがわかりました。駐車場が広大なのは春になるとハイカーが押し寄せるのでしょう。この日も登山姿の人をたくさん見かけました。硫黄山に行けないのは残念でしたが霧島連山を少し勉強することができました。
えびのスカイラインをもどります。ここはちょうど鹿児島県と宮崎県の県境になり、一瞬だけ宮崎県にいたことになります。次は、ここだけは行きたいと思っていたところ、霧島神宮古宮跡です。霧島神宮は瓊瓊杵尊を祀る神社で現在はふもとにありますが、ここはその霧島神宮がもともとあったところです。この神社はさらにさかのぼれば天孫降臨の地とされている高千穂峰の山頂に鎮座していました。火山活動のためにたびたび焼失したためにこの古宮に遷され、さらにここも焼失したために現在の地まで下ってきました。その古宮の跡です。
高千穂河原というところに車を停めて歩きます。
由緒書きです。
参道。この奥を右に曲がればすぐです。
見えました。
向こうに見えている山は御鉢という火山です。両側に峯がありますが、この間が御鉢の火口になります。そしてこの御鉢の向こうに 天孫瓊瓊杵尊が高天原から降臨したと伝えられる高千穂峰があります。霧島神宮があったところには今でも小さな祠が建っているそうです。
そして、この高千穂峰の頂上には「天逆鉾」が立っています。いつ、誰が、何のために立てたのかは謎とされています。記紀神話を勉強した私としてはたいへん興味のわく場所で、天逆鉾のことは知っていたのですが、実はそれがこの高千穂峰に立っているとは知らなかったのです。あー、ここまで来たら登って確認したかった。でも、登山の用意などしているはずがなく。これまた残念!
ここには社殿はありません。青い空、冷たく澄んだ空気、静寂、なんとも清々しく厳かな雰囲気です。
古宮跡から高千穂河原に戻ってビジターセンターに入りました。霧島の自然や文化を紹介する小さな博物館ですが、ここで霧島の滝のことを知りました。そのひとつが千里が滝で、高千穂河原からは来た道を少し戻ればいいだけなのであとでいくことにしました。さらに、ここでもうひとつの情報をゲットしました。すぐ近くの高千穂河原パークサービスセンター の2階にある望遠鏡で天逆鉾を見ることができるというのです。
さっそくサービスセンターの2階へ行くと、先客のカップルが「なぜだかお金を入れなくても見れますよ」と教えてくれました。たしかに見れる。説明文で指示されたあたりに焦点をあわせると、確かに見える。見えるぞ! 私はこれで十分に満足しました。
すると奥さんが「これ写真に撮れないかな」とつぶやく。望遠鏡の小さなレンズに映る映像をスマホで撮るなんて発想、私にはできない。最初から無理と決めつけるのは私の悪いクセ。でも奥さんは、できるはずとトライし続ける。そしたら、できた!
それがこの写真。
右側の少し高くなったところ。うーん、わからないかな。
この古宮跡は本当に来てよかった。心が洗われた気がした。次に来ることがあれば是非とも山に登りたい。このあと、千里が滝へ行くことにしたのですが、これがまた大変でした。続きは次回に。