hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Invisible Vinnie

2010年03月24日 | Nancy 10 読書
 息子が夢中になっていた「Charlie Bone」の作者 Jenny Nimmo が小さい子向けに書いた作品を見つけて借りてきました。
 私の極端な解釈によるあらすじは、いじめっ子 Zack の弱点を掴んで、クラスの全員の前で恥をかかせ、泣くまで追いつめる話です。みんな大満足で、That was the best joke ever. なんですって。
 学校でその日に起こったことを話す主人公 Rose の家族は、それを聞いて涙を流しながら大笑いして終わります。そもそも弱みにつけ込むようアドバイスしたのも彼らであります。成功したことがわかり、イラストでは high 5 までしているんです。
 多分その仕返しの方法が creative で imaginative なことがこの本のウリなんでしょうが、かなり気分の悪い話でした。
 私がこのクラスの担任だったら、次の英語の授業は即刻「道徳」に変更。みんながやったことが正しいことなのか、がっちり考えさせます。私はいじめに対する間違った解決方法だと思います。
 ひとそれぞれ考え方の違いがあって、物事を違った角度から見ることが大切だとしても、根本となる倫理観や道徳観があまりにも自分のものとかけ離れていると、ベストセラー作家の作品であっても、人気作品であっても、私は楽しめないですね。
 娘の感想は、あまり面白くはないけれど、みんなでザックをやっつけるところは Funny なんだそうです。
 そういうもんかなぁ・・・・
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