hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Cemetary Junction

2010年09月13日 | 映画
 「オフィス」のリッキー・ジャービスとスティーブン・マーチャントが制作したノスタルジックな作品。
 これは一見いかにも私好みの英国映画であります。その証拠に、Captain R が飛行機で、「お母さん、Cemetary Junction 観た?あるよ、ここに」と言ってきました。
「うん、観た観た、一番最初に観たよ。」
 だけどどうして?どうして観たかったこと知っている?
 好きな俳優が出てるわけじゃなくても、写真とあらすじを読んだ感じで、私の好みだと察知したらしいですね。

 ワーキングクラスをなんとか脱出したい主人公フレディ(なぜかポスターでは真ん中にいないのですが)が、ワーキングクラスから這い上がったレイフ・ファインズを崇拝し、彼の経営する会社に勤め、将来に夢をもちます。
 一方、友人二人は「あるがままでいいじゃないか」の信念のもと(もしくは諦めのもと)変わらぬ生活を続けます。
 当然彼らの間にわだかまりが生まれてくるのですが・・・・

 なんだかんだあって、憧れていた世界が決して理想的なものではないことに気づき、フレディは友人二人と一度外の世界に飛び出してみようと決意します。
 ところが、ブルースはそれまで反発してきた父親がいかに自分のことをケアしているかを知り、もう一度関係をとり戻すために残ることにします。もう一人の友人も彼女ができ、地元に残ることにします。
 ここでですよ、「あらら」ということが起こります。これは一人の青年の成長の物語で、自分探し、自分の居場所を探すことへの第一歩を描いた作品だったのではないの?!
 フレディはなんと友だちが行かないならと、乗っていた汽車から降りて帰ろうとするんですよ!なんにも成長してないじゃないの?友だちに依存したままじゃないの!
 で、まぁ、なんとなく消化不良の終わり方をしたため、評価も微妙・・・・・

 これは英語があまり聞き取れなかったので、もう一度字幕つきで見直ししなければならないのですが、今のところ、本篇よりもリッキーとスティーブンとレイフの3人でやっているトレーラーが一番面白いです。必見です。
 レイフがとことんイジラレテいるのですが、気の利いたコメントバックもなし、苦笑いもせず、ひたすらマジ顔でカメラを見つめる姿は演技なのか、ただどうしていいかわからずにいるのか、摩訶不思議。
 えっと、必見です。映画じゃなくて、トレーラー、must-see です。
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