hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Xavier Dolan 監督作品2本

2013年08月04日 | 映画
 若いフラン系カナダ人監督 Xavier Dolan 監督作品を二本観ました。とても才能のある若者とみた!
 
「Heartbeats」

 ゲイの男の子とストレイトの女の子の友人同士が、パーティで知り合ったキュートで非常に魅力的な男の子に夢中になり、ライバル意識を燃やし、友情に亀裂が入ってしまう話。

 二人の恋にどハマりしている姿が痛々しいのですが、そんな二人を相手に、特に思わせぶりな態度をとっているわけでも煙たがっているわけでもなく、途中までかなり完璧な距離を保ち続ける青年がナイス。

 私は二人が夢中になっている男の子より主演の男の子の方が魅力的だし好みだなぁ、と思っていたら、その子がこの二つの作品の監督なんですって。

「I killed my mother」


 母親と息子の微妙な関係を描いた作品。こちらも監督が主演です。
 もうそのまんま Love & Hate。お互いの存在を意識しすぎて、苛立ったり、ぶつかり合ったり。
 こちらの作品は、監督がまだティーンの頃に半分自分の気持ちを綴った形で本を書いたのだそうです。

 いつも通り、わかる、わかる、と見ていたかというと、今回はそうでもないんです。
 同じだなぁと感じるところは、息子側が母親を意識しすぎなところ。
 うちの息子もうちでは「お母さん、annoying」に始まって、「embarrassingだから、どうのこうの」などいろいろ言っていますが、それ以上に、あたしの話多すぎ。なんかしょっちゅう、My mum said, やらなんやら、友達との会話の中に「私登場」。ここ数年、mummy's boy だと思われたら恥ずかしいからやめておいた方がいいと忠告し続けているんですけどね、、、、、
 それだけ口うるさくくっついて回ってるってことなんでしょうけど、そろそろお互いもうちょっと距離をもっていいんじゃないでしょうかね?(笑)


 ろくな感想は書けていませんが、どちらも脚本もカメラワークも独特でとても良く、監督の繊細さと感受性の強さがみてとれる、なかなか素敵な作品であります。
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