『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第1章  二つの引き金  37

2007-05-10 07:47:56 | トロイ城市は炎上消滅の運命であった。
 古代ギリシアの建築、芸術、学術及び学芸等は、賞賛して余りがある。それは一面であって、都市国家の特権市民は、労働を避けて、余暇を優雅に過ごし、資源を浪費する経済であったらしい。資源が不足してくると、侵略はやる、略奪戦争を行う、その戦利を分け合う社会であったと思われるのである。
 その社会経済を、特権市民のみの合意で行う政治でやるという、民主制、奴隷制、そして、領主、王制という帝国化の三位一体で成り立たせていたのであろうと思われる。
 この時代のギリシア人の熟達した技術といえば、軍事の技術であり、造船技術と航海術であった。また、有する海軍力といえば、エーゲ海沿岸の諸都市国家が有する海軍力に比べて抜群の海軍力であったのである。それはのちに、トロイ攻略に動員する軍船の数で推察することが出来る。この時代のギリシアの都市国家が保有する海軍力には、目を見張るものがあるのである。