王プリアモスは、表情に苦衷をにじませて、話し合いの席に就いた。
『アンテノール。市民たちはどのように思っているか。』
アンテノールは、二、三の市民の言ったことを、そのままに話した。
いっときの沈黙の時が流れた。ヘクトルが発言した。
『やはり、そのようか。トロイ城市の運命と我等一族の運命、それの安泰を思うと勝利する事以外に無い。俺は、命と全てを賭けて戦う。使者をたてての事の成否は、王プリアモスと相談の上やるのだ。アンテノール、お前に任せる。最終報告だけを俺にすればいい。判ったな。』
ついで、パリスが言うことだが、到底、連合軍側が聞き入れるようなことではなかった。
『アンテノール。市民たちはどのように思っているか。』
アンテノールは、二、三の市民の言ったことを、そのままに話した。
いっときの沈黙の時が流れた。ヘクトルが発言した。
『やはり、そのようか。トロイ城市の運命と我等一族の運命、それの安泰を思うと勝利する事以外に無い。俺は、命と全てを賭けて戦う。使者をたてての事の成否は、王プリアモスと相談の上やるのだ。アンテノール、お前に任せる。最終報告だけを俺にすればいい。判ったな。』
ついで、パリスが言うことだが、到底、連合軍側が聞き入れるようなことではなかった。