『アガメムノン!我等、連合軍が勝てなくなったのは、いつからだと思う。貴方がアキレスの戦利を奪い取ってからではないか。貴方のおごりが彼を辱め彼の怒りをかった、その上、もろもろの正しきもないがしろにした。私たちも理をもって、貴方を諌めたが、貴方はそれも聞き入れず、今、このざまを招いている。先ず、アキレスの怒りを解くことを考えるべきである。と私は思う。お判りいただけるかな。アガメムノン。』
アガメムノンは、ネストルの弁に答えた。
『お~お。ネストル。よく言ってくれた。俺の過ちを正しく言ってくれた、ありがとう。礼を言う。この大軍団の統領として、思ってはならないこと、してはならないことをした。ここに諸君に深く詫びる。俺は浅はかであった。申し訳なかった。アキレスにも深く詫びる。ネストル。アキレスに詫びる手筈を願いたい。頼めるかな。』
ネストルは、この件を承諾し、手筈をすぐに整えた。
話のうまい老将ポイニクス、オデッセウス、アイアースは、伝令役に二人の兵を連れて、アキレスの陣営に向かった。
アガメムノンは、ネストルの弁に答えた。
『お~お。ネストル。よく言ってくれた。俺の過ちを正しく言ってくれた、ありがとう。礼を言う。この大軍団の統領として、思ってはならないこと、してはならないことをした。ここに諸君に深く詫びる。俺は浅はかであった。申し訳なかった。アキレスにも深く詫びる。ネストル。アキレスに詫びる手筈を願いたい。頼めるかな。』
ネストルは、この件を承諾し、手筈をすぐに整えた。
話のうまい老将ポイニクス、オデッセウス、アイアースは、伝令役に二人の兵を連れて、アキレスの陣営に向かった。