休戦二日目。連合軍の将兵たちは、休戦とはいえ、多忙であった。戦場の屍体処理、そして、防御柵の構築と濠を掘り防備を固めた。
トロイ軍から使者が来た。昨日、休戦の約を交わした、イダイオスである。
連合軍の幕営には、統領のアガメムノン、メネラオス、オデッセウスほか、諸将がつめていた。
イダイオスは、戦争終結に関する、トロイ側の条件を伝え、協議のテーブルを準備するか、否かを問うた。
話を聞いていた諸将の中から、デオメデスが強く言い切った。
『イダイオス、貴君は使者だが、思いのままを君に言う。何を今更、財宝を返す。戦争終結の話し合いのテーブルだと、何をとぼけたことを言っているのだ。もう、トロイには、炎上消滅しかない!心しておけ!判ったら帰れ。』
アガメムノンは、申し入れについて、一考もせずに返答した。
『聞いての通りだ。明朝、日の出を以って戦闘を開始する。以上だ。』
イダイオスは、生きて帰れるかと、自分の運命を考えた。
トロイ軍から使者が来た。昨日、休戦の約を交わした、イダイオスである。
連合軍の幕営には、統領のアガメムノン、メネラオス、オデッセウスほか、諸将がつめていた。
イダイオスは、戦争終結に関する、トロイ側の条件を伝え、協議のテーブルを準備するか、否かを問うた。
話を聞いていた諸将の中から、デオメデスが強く言い切った。
『イダイオス、貴君は使者だが、思いのままを君に言う。何を今更、財宝を返す。戦争終結の話し合いのテーブルだと、何をとぼけたことを言っているのだ。もう、トロイには、炎上消滅しかない!心しておけ!判ったら帰れ。』
アガメムノンは、申し入れについて、一考もせずに返答した。
『聞いての通りだ。明朝、日の出を以って戦闘を開始する。以上だ。』
イダイオスは、生きて帰れるかと、自分の運命を考えた。