『おい、名は何と言う。』 『俺の名か。ドローンだ。』
『暗闇の中、何処へ行こうとしている。』
『俺の行く先か、聞いてどうする。』
『この真夜中に何処へ行って、何をしようというのだ。』
『野暮用だ。いちいち、お前に言うことはないだろう。女のことだ、惚れた女がこの陣営に居るのだ。そこへ行って、用を済ませるだけだ。』
『白状しろ。しないのなら、即、お前の命を絶つ!いいな。』 脅かされて、ドローンは怯んだ。
『白状したら命を助けてくれるのか。』 『事の次第による。』
三人は、二、三のやり取りをした。ドローンは、締め上げられて白状に及んだ。
『俺は、ヘクトルの命令で、お前等の内情の偵察に来た。白状する。知っていることは、何でも言う。命だけは助けてくれ。お願いだ。身の代は、あとから届ける。お願いだ、助けてくれ。』
オデッセウスは、にこやかに話しかけた。
『よかろう。俺の質問に答えろ。お前の命をとったりはしない。安心しろ。トロイの陣地は、どうなっているか、俺に言え。』
ドローンは、問われるままに、トロイ軍の事についてしゃべった。ドローンが、改めて命乞いをするところをオデッセウスは、ドローンの首を一刀のもとに斬りおとした。
ドローンの話で敵情を知った二人は、再び、敵の陣営に向かった。ドローンの話に嘘はなかった。二人は、トロイ援軍のトラキア軍を襲うことにした。
『暗闇の中、何処へ行こうとしている。』
『俺の行く先か、聞いてどうする。』
『この真夜中に何処へ行って、何をしようというのだ。』
『野暮用だ。いちいち、お前に言うことはないだろう。女のことだ、惚れた女がこの陣営に居るのだ。そこへ行って、用を済ませるだけだ。』
『白状しろ。しないのなら、即、お前の命を絶つ!いいな。』 脅かされて、ドローンは怯んだ。
『白状したら命を助けてくれるのか。』 『事の次第による。』
三人は、二、三のやり取りをした。ドローンは、締め上げられて白状に及んだ。
『俺は、ヘクトルの命令で、お前等の内情の偵察に来た。白状する。知っていることは、何でも言う。命だけは助けてくれ。お願いだ。身の代は、あとから届ける。お願いだ、助けてくれ。』
オデッセウスは、にこやかに話しかけた。
『よかろう。俺の質問に答えろ。お前の命をとったりはしない。安心しろ。トロイの陣地は、どうなっているか、俺に言え。』
ドローンは、問われるままに、トロイ軍の事についてしゃべった。ドローンが、改めて命乞いをするところをオデッセウスは、ドローンの首を一刀のもとに斬りおとした。
ドローンの話で敵情を知った二人は、再び、敵の陣営に向かった。ドローンの話に嘘はなかった。二人は、トロイ援軍のトラキア軍を襲うことにした。