いま、舟艇建造のプロジェクトは、パリヌルスを軸にして機能し、動いていた。スタッフ一同が縄張りのなかほどに集まり、朝の打ち合わせを始めた。一方、仕事にたづさわる大勢の者たちは縄張りをぐるりと取り巻いていた。
『諸君っ!おはよう。昨日は大変にご苦労であった。今朝の気分はどうだ?』 で始め、打ち合わせを終えた。
パリヌルスの頭の中は、アサイチでイリオネスと打ち合わせた砦の者たちへの説明に考えをシフトしていた。
オロンテスはというと、多忙を極めていた。彼は伐りだした用材の総数を集計したうえ、アレテスら三人の隊長連に指示を出した。
『アレテス、そして、二人とも、いいか。今日の午後なのだが、各隊7,8人を連れて各々の伐りだし場へ出向いてくれ。今日、三回の運搬を終えたところで伐採した用材が13本残る勘定になる。判るな。もしもだ、三回の運搬で台車が破損して予定どうりの本数が運搬できなかったことを想定に入れて、13本プラスアルファの用材が残る。その用材の運搬について、別働隊のアンテウスと打ち合わせてほしいのだ。明日もう一回、運搬の仕事をしてもらうように打ち合わせてほしいのだ。これには、彼に現場を見せて打ち合わせることが大切なのだ。判ったか。アレテス、いいな。やってくれ』
『了解しました』
『ところで、君たち判っていると思うが、今日より舟艇建造の仕事に取り掛かる。仕事の進め具合については、リュウクスとセレストス、そして、パリヌルス、オキテス、カイクスの三人も加わって打ち合わせをやる。そのときがくれば声をかける、そのつもりでいてくれ、以上だ』
アレテスら三人は、緊張してオロンテスの指示を受けた。
『諸君っ!おはよう。昨日は大変にご苦労であった。今朝の気分はどうだ?』 で始め、打ち合わせを終えた。
パリヌルスの頭の中は、アサイチでイリオネスと打ち合わせた砦の者たちへの説明に考えをシフトしていた。
オロンテスはというと、多忙を極めていた。彼は伐りだした用材の総数を集計したうえ、アレテスら三人の隊長連に指示を出した。
『アレテス、そして、二人とも、いいか。今日の午後なのだが、各隊7,8人を連れて各々の伐りだし場へ出向いてくれ。今日、三回の運搬を終えたところで伐採した用材が13本残る勘定になる。判るな。もしもだ、三回の運搬で台車が破損して予定どうりの本数が運搬できなかったことを想定に入れて、13本プラスアルファの用材が残る。その用材の運搬について、別働隊のアンテウスと打ち合わせてほしいのだ。明日もう一回、運搬の仕事をしてもらうように打ち合わせてほしいのだ。これには、彼に現場を見せて打ち合わせることが大切なのだ。判ったか。アレテス、いいな。やってくれ』
『了解しました』
『ところで、君たち判っていると思うが、今日より舟艇建造の仕事に取り掛かる。仕事の進め具合については、リュウクスとセレストス、そして、パリヌルス、オキテス、カイクスの三人も加わって打ち合わせをやる。そのときがくれば声をかける、そのつもりでいてくれ、以上だ』
アレテスら三人は、緊張してオロンテスの指示を受けた。
