『アエネイスミッション』[Aeneas Mission ]

建国の使命を抱くアエネイスのフアストミッションは自軍団自民族引き連れて炎上壊滅するトロイからの脱出である。

第3章  踏み出す  124

2011-07-15 06:24:39 | 使命は建国。見える未来、消える恐怖。
 『あ~、それから、アンテウス。俺ら三隊、30人、君たちの最終便に同道して浜へ帰る、いいな。差し支えないだろう』
 『いいとも、いいとも、何かのときは手を貸してくれ』
 アンテウスは、気軽にこたえて、部下の三人の隊長を呼び寄せた。
 『いいか、三人とも、よ~く聞いてくれ。台車の使用できない状態はどんな具合だ。修復ができるのか、できないのか、どちらだ』
 『俺のところの2台は、修復すれば使用可能です』
 『俺のところは、全くだめです。車の破損です』
 『アバス、お前のところはどうだ』
 『俺のところは修理さえすれば、使用可能です』
 『よしっ、判った。修復可能は3台だな。一隊当たり一台だ。修復の人員を残して、その者たちに指示するのだ。修復を指示しろ。今日の最終の運搬を出発させる、いいな。人選はお前たちに任せる、台車をこの場で修理して、浜に帰るようにと言ってくれ。出発だ。台車の修理をその者たちに一任して、出発にかかれ。アレテスら、30人も俺たちに同道して帰途につく。いいな』
 『判りました。早速、手配して出発にかかります』
 アンテウスは、手配を完了した。一行は、運搬の途についた。
 『アンテウス、どうだった』
 『おう、アレテス、万事、手配は終了した。さあ~、一緒に行こう』
 彼らは、伐りだしの場をあとにした。

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