アンテウスは、『さあ~、今日の最終便だ。気を締めて行こう』 と自分自身に声をかけた。そのときであった。
『台車で使用できないものがあります』 と矢つぎばやに各隊から告げてきた。
彼は、『なにつ!』 大声をあげて絶句した。
各隊から告げてきた台車の数は、アミクス隊が2台、リナウス隊が2台、アバス隊が1台であった。
『この期に及んで、使用できない台車だと。ふざけるんじゃない!』
彼は、歯ぎしりして思案した。その時、アレテスから、用材の残数とその運搬について打ち合わせをやろうと連絡を受けた。アンテウスは、その連絡に応じた。
『アンテウス、お前、何で落ち込んでいるんだ』
『あ~あ、俺か、この期に及んで使用できない台車が出たのだ。それも5台もだ。俺は、いま、思案の真っ最中だ』
『それは困った事態だな、それでどうするのだ。う~ん、台車5台が使用できないとはな。台車数と運搬数の兼ね合いで用材13本が残ることになっていた。そこに台車5台が使用不可となると、残る用材の本数が18本となる。台車の総台数はどれだけになる』
『17台だ。1台不足する。この問題の対処は俺の責任だ。俺に任せておいてくれ、心配は無用だ。用材の残数が18本だな、判った。明日の午前中には、用材の運搬は完了させる。オロンテス棟梁に、そのように君から報告を入れておいてほしい』
『判った。伝える』
アレテスは承諾した。
『台車で使用できないものがあります』 と矢つぎばやに各隊から告げてきた。
彼は、『なにつ!』 大声をあげて絶句した。
各隊から告げてきた台車の数は、アミクス隊が2台、リナウス隊が2台、アバス隊が1台であった。
『この期に及んで、使用できない台車だと。ふざけるんじゃない!』
彼は、歯ぎしりして思案した。その時、アレテスから、用材の残数とその運搬について打ち合わせをやろうと連絡を受けた。アンテウスは、その連絡に応じた。
『アンテウス、お前、何で落ち込んでいるんだ』
『あ~あ、俺か、この期に及んで使用できない台車が出たのだ。それも5台もだ。俺は、いま、思案の真っ最中だ』
『それは困った事態だな、それでどうするのだ。う~ん、台車5台が使用できないとはな。台車数と運搬数の兼ね合いで用材13本が残ることになっていた。そこに台車5台が使用不可となると、残る用材の本数が18本となる。台車の総台数はどれだけになる』
『17台だ。1台不足する。この問題の対処は俺の責任だ。俺に任せておいてくれ、心配は無用だ。用材の残数が18本だな、判った。明日の午前中には、用材の運搬は完了させる。オロンテス棟梁に、そのように君から報告を入れておいてほしい』
『判った。伝える』
アレテスは承諾した。