ノコギスの作業ははかどった。
『よし、いいだろう。ノコギス、リストを記録した木板を見る』
『はい、どうぞ』
『これとこれは、俺たちも所有している。揃えたばかりだからだ。これは削除だ』
『ほう、これで決まりか。よし決定だな。もし、気が付いて、これがあればというものがあった場合、お前の一存でリストに加えてくれていい。以上だ。ゴーサインだ、頼むぞ』
『判りました』
『少々早いが、昼めしだ』
ドックスは5人のスタッフも加えて昼めしの時とした。
『おう、ノコギス、もう、そろそろ帰りの船が浜に来る。帰り支度ができているのか?』
『え~え、大丈夫です』
『これは、帰ったらガリダ頭領に渡してくれ』
ドックスは、スペッシャルパンを入れた袋をノコギスに手渡した。獲れたての魚を積んだニケ(船)が浜に着いた。ノコギスが乗り込む、ニケが浜を離れていく、ドックスらは彼を見送った。
ドックスにはやるべき仕事が手に余るくらいあるが、せっせとこなしていく、それが群れの求心力となり、向けられる信頼を増していく。彼は、ラポールの成功は新艇建造の成功に通ずると確信して止まなかった。
日にちの進みは早かった。
第二便の到着の日が明けた。今日は、新たに用材の追加分が届き、五人の製材担当の者たちも来る。ドックスは用材の受け取り、製材担当者たちの受け入れ、作業の場造りと段取りと遺漏はなかった。パリヌルスとオキテスは、そのような多忙なドックスに手を貸した。オキテスは、ガリダをヘルメス艇に試乗させる段取りも抜かりなく整えていた。
ガリダの荷船が浜に到着する。何らの支障もなく荷下ろしを終える。製材担当者たち五人の受け入れもガリダとドックス、オキテスらによって滞りなく終えた。昼食には、アヱネアス、イリオネスも出席して互いに交誼を深めた。ガリダは、五人の製材担当者たちの処遇について念を押すことを忘れてはいなかった。
昼食を終える、食後の歓談を交わす、オキテスが頃合いを計って、ガリダを新艇の試乗に誘った。
『おうおう、オキテス殿、ありがとう。やろうやろう!』
ガリダは、タブタら三人とともにヘルメス艇に向かった。アヱネアスらは、ヘルメスの艇上で彼らの来るのを待っている。
ガリダは渚に立って、ヘルメスを眺めた。
『よし、いいだろう。ノコギス、リストを記録した木板を見る』
『はい、どうぞ』
『これとこれは、俺たちも所有している。揃えたばかりだからだ。これは削除だ』
『ほう、これで決まりか。よし決定だな。もし、気が付いて、これがあればというものがあった場合、お前の一存でリストに加えてくれていい。以上だ。ゴーサインだ、頼むぞ』
『判りました』
『少々早いが、昼めしだ』
ドックスは5人のスタッフも加えて昼めしの時とした。
『おう、ノコギス、もう、そろそろ帰りの船が浜に来る。帰り支度ができているのか?』
『え~え、大丈夫です』
『これは、帰ったらガリダ頭領に渡してくれ』
ドックスは、スペッシャルパンを入れた袋をノコギスに手渡した。獲れたての魚を積んだニケ(船)が浜に着いた。ノコギスが乗り込む、ニケが浜を離れていく、ドックスらは彼を見送った。
ドックスにはやるべき仕事が手に余るくらいあるが、せっせとこなしていく、それが群れの求心力となり、向けられる信頼を増していく。彼は、ラポールの成功は新艇建造の成功に通ずると確信して止まなかった。
日にちの進みは早かった。
第二便の到着の日が明けた。今日は、新たに用材の追加分が届き、五人の製材担当の者たちも来る。ドックスは用材の受け取り、製材担当者たちの受け入れ、作業の場造りと段取りと遺漏はなかった。パリヌルスとオキテスは、そのような多忙なドックスに手を貸した。オキテスは、ガリダをヘルメス艇に試乗させる段取りも抜かりなく整えていた。
ガリダの荷船が浜に到着する。何らの支障もなく荷下ろしを終える。製材担当者たち五人の受け入れもガリダとドックス、オキテスらによって滞りなく終えた。昼食には、アヱネアス、イリオネスも出席して互いに交誼を深めた。ガリダは、五人の製材担当者たちの処遇について念を押すことを忘れてはいなかった。
昼食を終える、食後の歓談を交わす、オキテスが頃合いを計って、ガリダを新艇の試乗に誘った。
『おうおう、オキテス殿、ありがとう。やろうやろう!』
ガリダは、タブタら三人とともにヘルメス艇に向かった。アヱネアスらは、ヘルメスの艇上で彼らの来るのを待っている。
ガリダは渚に立って、ヘルメスを眺めた。