彼らは場についた。オキテスの言葉もあり彼らの目つきは真剣みを帯びてきていた。
『諸君っ、日夜活動、ご苦労。先ほどもオキテスの言葉にあったが、これまで会議と言いながら、物事を『なあ~なあ~』の話し合い決めてきた。これからは会議と銘うってやる以上、議題を設定して話し合いを一歩深めて論議を尽くし、決定事項の重さを高めていこう。では、軍団長、会議を開いてくれ』
『今の統領の言葉を受けて会議を開く。ここで一言、言っておきたいことは、無理な言葉選びをせずに日常使っている言葉で話を進めてもらいたいことだ。空から降る雨が岩に当たり、岩肌を濡らし、岩肌を通し、岩に浸み込んでいくように議題の趣旨が人々に理解され行われていく。私は、そのように考えている。では、今日の会議の議題を提示する』
イリオネスは、そのように告げながら、持っていた木板を一同に見せた。一番上には『築砦の事』と書いてあり、次に『各役務担当の事』と書かれていた。イリオネスが口を開いた。
『諸君、まず、築砦の事から討議に入りたいが、いいかな』
これを受けてオキテスが発言した。
『私が考えるに『築砦の事』は、我々にとって非常に大きい議題です。まず、『各役務担当の事』から討議を行い、その事情を収集して『築砦の事』の討議に及んでいけばいいのではないかと考えますが、、、』
『ほっほう、オキテス、君の言うことに一理がある。一同どうだ?』
『私は、そのほうがいいと思います』
パリヌルスが同調した。
『了解、『各役務担当の事』から討議に入る。一番最初は誰からだ』
『オロンテスが担当している部署からということを三人で決めています。いいでしょうか』
『いいだろう』
イリオネスは、オロンテスに発言を促した。
オロンテスは、このたびの燃料にする薪不足を訴えた際における、薪収拾の礼を述べた。続けて、日常の給食事情の状態を話し、築砦時において考慮すべき点について説明した。
それは構想ではなく、実情の改善であった。
『諸君っ、日夜活動、ご苦労。先ほどもオキテスの言葉にあったが、これまで会議と言いながら、物事を『なあ~なあ~』の話し合い決めてきた。これからは会議と銘うってやる以上、議題を設定して話し合いを一歩深めて論議を尽くし、決定事項の重さを高めていこう。では、軍団長、会議を開いてくれ』
『今の統領の言葉を受けて会議を開く。ここで一言、言っておきたいことは、無理な言葉選びをせずに日常使っている言葉で話を進めてもらいたいことだ。空から降る雨が岩に当たり、岩肌を濡らし、岩肌を通し、岩に浸み込んでいくように議題の趣旨が人々に理解され行われていく。私は、そのように考えている。では、今日の会議の議題を提示する』
イリオネスは、そのように告げながら、持っていた木板を一同に見せた。一番上には『築砦の事』と書いてあり、次に『各役務担当の事』と書かれていた。イリオネスが口を開いた。
『諸君、まず、築砦の事から討議に入りたいが、いいかな』
これを受けてオキテスが発言した。
『私が考えるに『築砦の事』は、我々にとって非常に大きい議題です。まず、『各役務担当の事』から討議を行い、その事情を収集して『築砦の事』の討議に及んでいけばいいのではないかと考えますが、、、』
『ほっほう、オキテス、君の言うことに一理がある。一同どうだ?』
『私は、そのほうがいいと思います』
パリヌルスが同調した。
『了解、『各役務担当の事』から討議に入る。一番最初は誰からだ』
『オロンテスが担当している部署からということを三人で決めています。いいでしょうか』
『いいだろう』
イリオネスは、オロンテスに発言を促した。
オロンテスは、このたびの燃料にする薪不足を訴えた際における、薪収拾の礼を述べた。続けて、日常の給食事情の状態を話し、築砦時において考慮すべき点について説明した。
それは構想ではなく、実情の改善であった。