あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

東京はどこもかしこも猛暑でした。

2009-07-15 18:36:05 | 日記

渓流で見つけた花

それもいいかも
花を見ていると季節を感じますね。
いまは端境期
蓮以外にはめぼしい花もありません。
これからは向日葵でしょうか。
それもいいかもしれません。

猛暑は空を突き抜け
歩く人はかまわず団扇をばたばた
勇ましい言葉で語られる
プロ野球ニュースも溶けそう。
今は高校野球一色
それもいいかもしれません。
あれこれあっても命の心配はしないですみそう。
それで心の底では満足ている人もいるだろう。



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今日の山頭火

夕立ちが洗って茄子をもぐ 

夕立があった。降ってきたな。と思ったらもう、あたり一面、すっかりぬれてしまっていた。
夕立が上がったあとは、美しい。山も緑も、すっかりぬれて、目に映える。畑の茄子も夕立に洗われて、つやつやとその紺色を増している。
その濃紺の茄子をもいで、つけものにする。これがまたおいしい。他のものにはかえられない。何ともいえぬ味があるものである。夕立の贈り物だ。(昭和8年)

山頭火の日記は率直で誠実さを感じますね。
ちょっと意外ですね。
人にはいろいろな局面がありますし
その局面の意外性こそが魅力につながるのだと思います。

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今日の万葉集

妹が寝る床の辺りに 岩潜(ぐく)る水にもがもよ 入りて寝まくも

いとしい人の寝ている床の辺りに、岩の間を潜って行く。水にでもなれればよい。そうすれば、潜りこんで寝ようものを。その床の中に。

解説を読むまでもなく、濃密な男女の思いを大胆に表現していますね。それが万葉集の魅力ですね。技巧を重ねることなく、単純にそして大胆に自分を解放する。それがいいですね。当時としてもかなり大胆な歌なのでしょうね。

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夕べの風

倉本 聡脚本の「あにき」「風のガーデン」をレンタルしてきました。
ひょっとして面白いかもしれません。

「男はつらいよ」の第二作を借りてきました。
このような調味料いっぱいのドラマは連続してみると
喉が渇きますね。
私の小型エンジンしか搭載していない頭脳では
ときどきさらりとしたドラマが必要なのです。

でも「飽きる」ことがなければ、人間は耐えられないでしょうね。

行秋や手をひろげたる栗のいが  芭蕉

2009-07-15 05:45:31 | 日記
槿

江ノ電写真を撮るために待機していた極楽寺の線路の近くで撮りました。
当たり前もいいのですね。
この血を感じるような赤
そして病的な白
美しいというより私にとっては不気味
病的に見えてしまいます。
この写真を撮った時
「チャングミの誓い」を思い出してしまいました。
韓国の国の花ということを聞いたことがありますが
この花でしょうか。
槿にもいろいろ種類があるでしょうし
韓国にしかない種類もありますからね。

秋の七草の中に、槿が入っている(朝顔の花という名で・・・)という説がありますが、ちょっと違う感じですね。

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今日の芭蕉

行秋や手をひろげたる栗のいが  芭蕉

こっそりと抜け出さなければならぬほど熱心にとどめる伊賀の門人に対する惜別の情を托している。

解説もありますが、素朴でいいですね。技巧的であったり、古典文学伏線の句よりずっといいですね。季節が来たとき、その句を口に出してみる。そんな句が好きですね。

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朝の風

田舎の電車に乗ってじっとしている。
このごろの何よりのごちそうです。

それにしても最近、電車に乗るとすぐに寝てしまいます。
年寄りは、みな、そうなのでしょうか。