渓流で見つけた花
それもいいかも
花を見ていると季節を感じますね。
いまは端境期
蓮以外にはめぼしい花もありません。
これからは向日葵でしょうか。
それもいいかもしれません。
猛暑は空を突き抜け
歩く人はかまわず団扇をばたばた
勇ましい言葉で語られる
プロ野球ニュースも溶けそう。
今は高校野球一色
それもいいかもしれません。
あれこれあっても命の心配はしないですみそう。
それで心の底では満足ている人もいるだろう。
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今日の山頭火
夕立ちが洗って茄子をもぐ
夕立があった。降ってきたな。と思ったらもう、あたり一面、すっかりぬれてしまっていた。
夕立が上がったあとは、美しい。山も緑も、すっかりぬれて、目に映える。畑の茄子も夕立に洗われて、つやつやとその紺色を増している。
その濃紺の茄子をもいで、つけものにする。これがまたおいしい。他のものにはかえられない。何ともいえぬ味があるものである。夕立の贈り物だ。(昭和8年)
山頭火の日記は率直で誠実さを感じますね。
ちょっと意外ですね。
人にはいろいろな局面がありますし
その局面の意外性こそが魅力につながるのだと思います。
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今日の万葉集
妹が寝る床の辺りに 岩潜(ぐく)る水にもがもよ 入りて寝まくも
いとしい人の寝ている床の辺りに、岩の間を潜って行く。水にでもなれればよい。そうすれば、潜りこんで寝ようものを。その床の中に。
解説を読むまでもなく、濃密な男女の思いを大胆に表現していますね。それが万葉集の魅力ですね。技巧を重ねることなく、単純にそして大胆に自分を解放する。それがいいですね。当時としてもかなり大胆な歌なのでしょうね。
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夕べの風
倉本 聡脚本の「あにき」「風のガーデン」をレンタルしてきました。
ひょっとして面白いかもしれません。
「男はつらいよ」の第二作を借りてきました。
このような調味料いっぱいのドラマは連続してみると
喉が渇きますね。
私の小型エンジンしか搭載していない頭脳では
ときどきさらりとしたドラマが必要なのです。
でも「飽きる」ことがなければ、人間は耐えられないでしょうね。