あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

山暮れて山の声を聴く  山頭火

2009-07-25 21:14:59 | 日記
鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮の太鼓橋を抜けると右手に弁天島があります。
そこの蓮も美しいのですが
午後からでは散ってます。

今日は鳥居に止まっている鳩を発見しました。
白い上品な鳩です。
そこで生活しているのですから
誰かが餌を与えているのです。

与えられた人生
それもいいかもしれない。

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山暮れて山の声を聴く  山頭火

この句もいいですね。
「定本 種田山頭火句集」大山澄太
で、選んでいました。
「山頭火」石寒太(文芸春秋文庫)
も利用していたのですが
一方で採用されている句もあれば
無視されている句もある。
でも、その両方を見ていると
これまで気付かなかった句に遭遇することがあります。
それが面白くて、こつこつ続けているのですが
今日は、この句に出会って大いに満足です。
というより、ご機嫌です。

この句つまらない句だけど
繰り返して口にすると
独特の世界が広がっていくような気にする。

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黄昏

夜、映画を見ました。
放置したままの映画です。
「黄昏」
ヘンリー・フォンダ、ジェーン・ホンダの親子共演
そしてチキャサリン・ヘップバーンが共演する映画です。
美しい湖の湖畔で暮らす
老夫婦
その娘とのぎくしゃくした関係が和らいでいく
それだけの映画ですが
美しい言葉がいっぱい
和解を阻む態度
言葉、その応酬などが美しく描かれています。
人は誤解するために誤解し
憎しみの言葉を投げるために
相手の話を聞いている。
そんなことが分かる映画ですね。
勿論、そんなきれいごとではないのでしょうが
それなりの励ましを与えてくれます。

いい夜でした。

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夕べの風

今日、朝から、鎌倉に出かけました。
江ノ電の写真を撮るためです。
紫陽花もないし、少しは人も少ないだろうと思ったのです。
でも、逆に人の少ない鎌倉も物足りないものです。
大船駅のドンクでミニクロワッサンを買い
鎌倉駅構内の立ち食いソバのような店で蕎麦を食べて
準備万端。
鎌倉駅の構内の蕎麦はいかにもという感じですが
そのいかにもがうまい。
高くてうまいは当たり前、
安くてそこそこがおしゃれ。
例の如く
一日乗車券で藤沢まで2往復しました。
五か所で途中下車しました。
どこも発見があって楽しかったですね。
鎌倉駅でもマニアがいっぱい。
電車ではなく、電車が見える風景

途中駅でいないだろうと思って下車したら
グループが講習を受けていました。

今日は電車から海が見える風景
それがテーマ
というより、後からつけたテーマ
けっこう興奮した状態。
ロケ地がけっこう増えてきた。
この風景を秋、雪と組み合わせると楽しそうです。

これで昭和記念公園
神代植物園
青梅
そして江ノ電
四季を楽しめるところまできた。
写真はそこそこまできた。
コンテスト写真でもなく、芸術でもない
日記代わりの写真

これでテーマが作れそう。

自分の楽しみを発見すると一日が楽しい。

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明日は神代植物園に出かけます。

日あたりのよき部屋一つ冬籠  子規

2009-07-25 07:03:09 | 日記

相模湖

相模湖は相模湖駅から10分ほどです。
駅から湖が見えるのがいいですね。
でも、なぜか、人がまばらですね。
人がいない観光地は淋しさが倍加しますね。

今のところフォームグランドになっていませんが、そのうり発見があるかもしれません。

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今日の芭蕉

ほととぎす消行方や嶋一ツ  



今日の子規


日あたりのよき部屋一つ冬籠  子規

素人のような平凡さが子規の素晴らしいところですね。

技巧的であったり、過剰であったり、伏線が交錯しすぎて、、読む人を置き去りにする俳句が多い中で、明快ですね。
ということは歴史的な作品にはならないということか
でも、そんなことを考えるのは、野心家だけでしい。

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今日の山頭火

ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない

このところ躁と鬱のくりかえし、毎晩眠れいない。心が沈んでいく、まるで泥沼に落ち込んでゆくようである。心身のやりどころがない。
きょうもまた
不安な夜がやってきた。ふくろうが、さっきからさかんに呼んでいる。ふくろうも眠れずに鳴いているのであろうが、わたしはわたしで眠れない孤独な夜を過ごしている。不安と焦燥。死ねないでいる。
庵は少しも自分に平安を与えてくれなかった。

山頭火の日記はことのほか健康。
もっと、じめじめして、重く、厭世的だt思ったのですが、基底に流れているのは重さなのでしょうが、言葉になって浮かぶ上がるのは、意外と透明で人生を肯定する匂いです。
そう思えるのは私だけでしょうか。