あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

いやな夢見た朝の爪をきる  山頭火

2009-07-20 14:06:15 | 日記
浅草の街頭

内海桂子、好江コンビの街頭写真
懐かしいですね。
昭和50年ころ
浅草から電車で30分ほどのところに住んでいたことがありました。
日曜日になると演芸場に出かけたものです。
セキネという店でコロッケパンなどを調達し
入場したものです。
酒臭い人とか、他に行くところがない
そんな人もけっこういましたが人は多かったような気がします。
落語と色ものが順番に登場して入れ替えがないので
半日は楽しめましたが
正直なところ楽しくありませんでした。演者に覇気がなく
楽屋ネタのようなものばかりでした。
その中で内海桂子、好江のコンビは気合が入っていましたね。
二人は三味線が上手で踊りの心得があり
いくらでも楽しませる技術がありました。
そんな時代だったのですね。
そして、衰退の一途。
そんな時代の目撃者にもなりました。
新しい演劇の形を作り上げないと
じり貧どころか消滅ですね。
これは客の問題ではなく
芸人の努力不足だったように思えましたね。
金を払ってみたい芸になっていなかったのです。
それにしても、懐かしさはあっても演芸場に入る気分にはなれませんね。

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今日の山頭火

いやな夢見た朝の爪をきる  山頭火

とうとう、一睡もできなかったような気がする。とろとろしたかと思えば、夢を見た。それも、本当にいやな夢である。悪夢、斬られたり、突かれたり、だまされたり、すかされたり、七転八倒である。夢よさようなら。
朝、すっきりしない気分の手に足に、長い爪がのびきっている。緑に出て、その白い爪を、ひとつひとつ切る。爪を切ると、爪がとび散る。いくらか気分がはれた。昨夜の悪夢か、少し遠のいたようである。(昭和五年)

いつも思うのですが俳句よりもこの淡々とした平明な文章の方が明瞭。私は、この日記が好きです。この淡々とした日記を読んでいるのがいいですね。

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夕の風

私は横着で怠けものですから
肉体的な仕事をしている人をそれだけで尊敬してしまいます。
宅急便の運転手
高いところに登る鳶
庭師
内容はともあれ
自分ができないことをできるだけで憧れますね。

それとスポーツする神経が足りない私は
スポーツができる人
特に長距離走ったり
重たいものを持ち上げたりする人を尊敬してしまいます。
新田次郎の小説に出てくる気象庁の職員とか強力
そんな姿
いいですね。

頭がいい人
技術をもった人
知識を持った人
それはそれ
でもそれだけです。

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倉本聡のシナリオ

今、倉本聡が書いたドラマ、高倉健の演じる昭和、「男はつらいよ」が描き出す昭和。それと「ドクターことー」のシナリオを書いている吉田紀子。そんなものを追っています。ただ、なんとなく興味をもっているだけで特別の意味がありません。倉本聡は「優しい時間」がいまいちだったので「風のガーデン」を見過ごしてしまいました。でも、レンタルして見てみると、時代を的確にとらえ、時代の中で解決すべき課題は何かを的確にとり扱っています。二度一気に見ましたが、会話が濃密で刺激的ですね。病気が進行中の緒方拳の演技は雰囲気があって素晴らしいですね。中井貴一がさすがの演技をしていました。少々太めですが、いい役者になりましたね。寺尾聡、中井貴一がこれからの注目俳優ですね。

しばらくは瀧に籠るや夏の始  芭蕉

2009-07-20 07:02:42 | 日記

浅草のポスター

けっこう、このようなポスターを並べるだけで
イベントの気分を味わうことができますね。

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今日の芭蕉

しばらくは瀧に籠るや夏の始  芭蕉

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朝の風

若い人が溢れる町
その若い人も数年経てば
「若くない」になり
その若かった人のかわりに
若い人が登場する。
蝶に例えてもいい。
でも、多くの若い人は
異性とときを過ごすことに夢中になっている。
あるいは遊び。
それでいいのか
いずれにしても身体的な経験をすること
それがいい。
歩く旅行なら
申し分ないけど
おやじのすべきことかもしれませんね。

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倉本聡

「風のガーデン」
「優しい時間」から時が流れ
この数年に急増した不倫
あるいは許容型の不倫
自閉症
在宅医療
尊厳死などを取り上げています。
設備が整った病院での生物的治療は人間としての尊厳が維持されるか
在宅医療はどこまで可能か
そんなテーマでドラマは展開しますが
展開に無理があり
医療設備が整ったキャンピングカーが贈られたり
妙に物分かりのいい人たちが登場しますが
まあ、それはそれ
結局は在宅老人医療に専念する
父親のもとで息子がすい臓がんで死んでいく
親子の和解がなり
思い出の中で死んでいく。
そんな調和的エンディングが予想されますが
それはそれそれまでの展開を楽しみにしています。

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