これも百合いずこで咲いていたのやら あきオジ

これも百合なのだそうです。
どうしてこれが百合なのだ？

そんな枠にはめて評論する愚かさがある。
でも、それも面白い。
すべてに寛大というのも出来過ぎ。

それでいいのだ。

夕暮れて桔梗ゆれる風が吹き あきオジ

人影もない昭和記念公園

夕暮れと言うのにふさわしくない日の高さです。
そのちぐはぐさが面白いと思ったりするのです。

・・・・・・・・

秋たつや何におどろく陰陽師　　蕪村

・・・・・・・

凛として隠れる思い見当たらず あきオジ

蓮を楽しみました。

たよりなき白き花咲く思いこみ あきオジ

名前が思いつかないのと不安的になる。
とても身勝手だと思う。

名前を知ってほっとするのもおかしいなあ・・

・・・・・・・・

かりそめに早百合生ケたり谷の房　　蕪村

・・・・・・・

何もなき野の路こそ奥深き あきオジ

何もない深く緑に覆われた
そんな小道が一番楽しいし

気分が落ち着きますね。
そんなものかもしれません。

・・・・・・・

難しいことを
深く考えることもせず
まあ、いいや
と考えることを投げ出してしまう。
どちらにしても同じこと

どうして、そんなことになったのか分からないけれど
それで間に合っている。

・・・・・・

もの焚て花火に遠きかかり舟　　　蕪村

・・・・・・・・

不似合いな薊咲く野の猛暑哉 あきオジ

薊どかんとした気分
どうも、猛暑なのに
全然、その雰囲気を感じない。

それが面白い。

・・・・・・・

落し水柳に遠くなりにけり　　蕪村

・・・・・・

槿咲く小道を歩く夕餉どき あきオジ

槿はどこか悲しげで
血の匂いがある。

そんな思いが出て来るのです。
朝鮮の国花ですね。そう言われれば
歴史の重さを感じます。

悲しい色合いが
ちょっと辛い。

そんな花です。

・・・・・・

大空に見事に暮るる暑さ哉　　一茶

・・・・・・