あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

川に船揺らし流れる秋の風  あきオジ

2011-10-03 20:40:13 | 日記
桜木町そばの大岡川です。
釣り人が参加者の到着を待っていました。

・・・・・

何となう死に来た世の惜まるる  夏目漱石(明治27年)

弦音にほたりと落る椿かな  夏目漱石(明治27年)

(いかにも夏目漱石。ずいぶん趣向をこらした句ですね。私には「夏目漱石さん、やりすぎじゃないですか」と聞きたいですね。それにしても巧みですね。)

風に乗つて軽くのし行く燕かな  夏目漱石(明治27年)

・・・・・・

秋風が水面をながれる夕べかな あきオジ

・・・・・



コスモスふいて笑う髭おやじ  あきオジ

2011-10-03 20:27:12 | 日記
横浜美術館に展示されている彫刻です。
この顔だけが「まともに可愛い」

・・・・・

かさねとは八重撫子の名なるべし  芭蕉

夏山に足駄を拝む首途(かどで)かな 芭蕉

(黒羽は今でも芭蕉の時代を彷彿とさせる雰囲気が残っています。これが日本の風景かと思わせる広がりがあり、川があっていいですね。芭蕉がかなり長い間逗留していたことも分かります。それにしても、旅とはいえ、どこでも歓迎されている様子からして、芭蕉の旅は自分で旅というようなのとが違っていたのですね。)

・・・・・・

眼と眼とを離して眺める秋のいろ  あきオジ

・・・・・・




露草が好きだと言い切る潔さ  あきオジ

2011-10-03 20:15:23 | 日記
みなとみらいです。
スカイツリーに人気を奪われたかどうか分かりませんが
現代風の堂々とした建物ですね。
近くのモビールが負けてますね。

・・・・・・・

このブログの外に、いくつかのブログを楽しんでいます。
似たような内容ですが、機会があったらご覧ください。

このブログの左にブックマークがあります。
「朝日のように爽やかに」
「あきおじのひとりごと」などが並んでいます。
タイトルの下にアンダーラインがありますから
そこをクリックすると出てきます。

・・・・・・

去られたる身を踏込んで田植哉  蕪村

とかくして一把に折ぬ女郎花  蕪村

秋かぜのうごかして行案山子哉  蕪村

・・・・・

今日「好きな花は露草」と答えた人に出会いました。
なるほどね。
人それぞれの思いを込めて見る視点が違ってくるのですね。
ちょっと楽しい発見でした。

続ければ好きになれるさ大道芸  あきオジ  

2011-10-03 05:29:04 | 日記
野毛の大道芸です。
ここにも自分の生きる場所を見つけた若者がいる。
そんな感動がありましたね。

・・・・・・

けふもいちにち風をあるいてきた  山頭火

(この句もいいですね。大好きです。いいとか、そうでないとかではなく、好きだという表現が素人には似合いますね。)

雨ならば雨をあゆむ  山頭火

(宗教的な解釈もあるでしょうし、境涯をよんだ句として解釈もあるでしょうが、それはそれ、言葉として口になじめばそれでいいような気がします。)

さくらが咲いて旅人である  山頭火

・・・・・・・

山頭火の俳句を繰り返し読んでいると自分の中に発酵するような気分になりますね。ファンになりました。

秋刀魚やく暮らしもみえる運河かな  あきオジ

2011-10-03 05:16:52 | 日記
根岸線です。
電車の夢中になる大人の気持ちょっとわかる気がします。

・・・・・・

いみもなくふきげんな顔をしてみる三が日  風天

(「男はつらいよ」をみました。懐かしいですね。時代を感じます。ある種、時代の博物館のような映画ですね。寅さんと風天が重なります。そう思いませんか?)

はるかぜ口笛よくにあう  風天

ほうかごピアノ五月の風  風天

(風天は渥美清についての情報が先にあるので、「なるほど」と思ってしまうのでしょうが、それにしても「ほのぼの」「しみじみ」が浮かび上がってきて素敵ですね。書き写すたびに好きになってきます。)

・・・・・・・・

秋風が入れ歯外した口を抜け  あきオジ

不機嫌を隠そうともせぬ老いの秋

・・・・・・