あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

消息と噂がきになる秋の風

2011-10-08 21:46:17 | 日記
神代植物公園です。
知人と逢いました。
みなさん元気ですね。
好奇心旺盛だし羨ましい限りです。

でも、わたしは頑張りません。
頑張れません。


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秋深し逢うこともなかろう燕とび  あきオジ

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桜ちる南八男児死せんのみ  夏目漱石(明治28年)

(「南八男児」気骨のある人物の意)

思ふ事ただ一筋の乙鳥(つばめ)かな  夏目漱石(明治28年)

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月を見て歩いた記憶なし  あきオジ






迷惑な挨拶欠かせぬ老婆かな  あきオジ

2011-10-08 21:31:59 | 日記
神代植物公園ですね。
集まっているのは老人ばかりですね。

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ぶどうすこしのこり小虫飛ぶ  風天

切干とあぶらげ煮て母じょうぶ  風天

(自分を表現するのに相応しい形式を見出すことがもっとも大切なことなのですね。風天は自由律だったのですね。それは他人が言うことではなく本人がどうかということだけですね。)

鍋もつておでん屋までの月明り  風天

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萩の寺ときの流れを気にもせず  あきオジ

饒舌と言われることあり映画の日  あきオジ

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かたくななシュウメイギクに空高し  あきオジ

2011-10-08 05:50:45 | 日記
昭和記念公園です。
シュウメイギクは輪郭がしっかりしていて気持ちがいい花ですね。
白の光沢が素敵です。

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曼珠沙華妙義の雲につづきけり  秋桜子

西国の曼珠沙華曼珠沙華  森澄雄

つきぬけて天井の曼珠沙華  山口誓子

(「旅の歳時記」から拾いだしました。次々と歳時記が出版されますが俳句人口は相当なものなのでしょうね。)

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すすき揺れ知らぬが仏それでいい  あきオジ

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風吹けば金木犀の居場所知り  あきオジ

2011-10-08 05:39:16 | 日記
昭和記念公園の金木犀です。
あちこちから香りが流れてきます。
匂いに似合わず巨木ですね。

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あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める  放哉

(これは古典的な俳句の範疇からはみだしていると言う人もいるでしょうね。でも、それはそれ放哉の句の中では好きです。分析をしてあれこれいう能力はありませんが素直に入ってきます。私の判断基準はそれで十分です。議論できる力もありませんし、興味もありません。)

一日物云わず蝶の影さす  放哉

鐘ついて去る鐘の余韻の中  放哉

柘榴が口あけたたはけた恋だ  放哉

(どうやら、放哉の句も二順目に入ったような気分です。再会できた句も楽しいですね。これらの句は好きです。これまで4回ほどアップしていますね。

紋白蝶ふれもせずに鐘を去り  あきオジ

2011-10-08 05:19:22 | 日記
昭和記念公園です。

ここにも秋が来ています。

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堂守の小草ながめつ夏の月  蕪村(53歳)

烏稀に水又遠しせみの声  蕪村(53歳)

主しれぬ扇手にとる酒宴哉  蕪村(53歳)

(成熟した感性のバランスの良さを感じる句ですね。人生を楽しみ、俳句を楽しんでいる姿が見えますね。)

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コスモスに埋もれる遊びも富士の山  あきオジ

蕪村読みそして句にする雪の富士  あきオジ

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