あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

可愛さは不気味に代わり冬に泣く  あきオジ

2011-10-06 20:13:48 | 日記
横浜美術館前の彫刻です。
そこそこ了解できる作品の一つでした。

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横に降る雨なき京の柳かな  蕪村(53歳)

象の眼が笑いかけたり山桜  蕪村(53歳)

狩ぎぬの袖の裏這うほたる哉  蕪村(53歳)

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赤紅葉大仏目線の庭の落ち  あきオジ

蹴り出したボールを先に雪の富士  あきオジ

化粧する少女が恐れる冬の顔  あきオジ

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可愛さは不気味さと裏腹だと思いますね。
過剰な化粧をする少女をみればわかります。

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すすき野を満員電車が通り抜け  あきオジ

2011-10-06 05:40:26 | 日記
関内あたりを通過する電車です。

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おくのほそ道(芦野の柳)

田一枚植ゑて立ち去る柳かな  芭蕉

(この句、有名にして、複雑な句ですね。この句には「立ち去ったのは誰か」という議論もありますし、西行が立ち寄った故事と芭蕉の句がどのように関連するのか、そんなことを研究している人もいます。素人の私は、「ここはいいところですよ。」それしか言えません。島のような岡が重なる山奥で畑が幾つもつながっています。それでも、「ここに西行も芭蕉も立ち寄ったのか」と思うと熱くなりましたね。もう古い話になりました。今はどうなのでしょうかね。)

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秋刀魚焼く匂いも消えるそれなりに  あきオジ

2011-10-06 05:29:53 | 日記
みなとみらいです。
あの観覧車めちゃめちゃ怖い。
高所恐怖症のわたしの挑戦は間違いでした。

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神様の落書として自分を全うしよう  海藤抱壺

(ときには、このような句に出会いたいですね。八木重吉に出会った時の感動に似ています。星野冨弘もそうですが、信仰を持つ人の一途さは清らかですね。)

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秋灯や夫婦互い無き如く 高浜虚子

(今の私なら「わかるわかる」という感じでしょうか。いいですね。)

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秋風がおくのほそ道ひらくごと  あきオジ

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懐かしき笛や太鼓の秋の里  あきオジ

2011-10-06 05:20:03 | 日記
みなとみらいです。
明日あたり昭和記念公園に出かけましょうか。
きっと、コスモスが迎えてくれます。
でもネットで調べてみると3分咲程度のようです。

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肌寒く母かえらぬ露地に立つ  風天

(この句、妙に身近に感じます。私も同じような時代を体験しているのです。)

目貼りしてこたつの火も消えた  風天

(このごろは渥美清が昭和を過ごしてきたことを重ねて読むようになりました。高倉健も80歳、一回り上の世代ですが雰囲気は戦後を残していますね。戦後の挫折。貧しさ、貧しさがうむ葛藤などありましたね。)

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戦後の育ちの人も年をとり、自分の過ごした時代とか、境遇などを語ることにこだわりが消えてきました。そんな流れを感じます。

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