あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

無残とは思わず咲けり菊人形  あきオジ

2011-10-28 18:46:23 | 日記
神代植物公園の菊です。
もうなると菊を育てているのか
表現の素材なのか

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秋草を握りて土にかへる壺 中島秀子

灯影さし樹の寝姿の見えにけり  日野草城

いちまいの皮に包める熟柿かな  野見山朱鳥

(「折々のうた」に収録された秋の句です。こんな自然の切り取り方ができれば楽しいでしょうね。)

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あっさりと菊を置きたる社務所哉  あきオジ

山門を潜れば福助菊に遭い  あきオジ

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秋なればあ小さき花にときめきて  あきオジ

2011-10-28 18:30:30 | 日記
神代植物公園です。
絢爛豪華な菊に関心が集まっていますね。

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女ふたり春のみかんに骨がある  時実新子

去ってゆき足に乱れのない憎さ  時実新子

とかげの背光り夫の手が這うよ  時実新子

(穏やかな老後を過ごす者だって、恋の句を作ってもいいのだろうが、リアルさがないし、濃厚にはなりませんね。)

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里芋が添えられし客の膳  あきオジ

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懐かしき色探したる薔薇の園  あきオジ

2011-10-28 18:22:15 | 日記
神代植物公園です。


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垣根潜る薄一もと眞すほなる  蕪村

鹿の声小坊主に角なかりけり  蕪村

起て居てもう寝たと云う夜寒哉 蕪村

(蕪村の句であっても解説を読まなければ理解不能な句も多くあります。解説読んで「なるほど」では、知ろうとしては面白くないのですね。)

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傲慢と可愛さ重ねた鹿がなく  あきオジ

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薔薇一輪咲いてはなしをふくらまし   あきオジ

2011-10-28 05:45:55 | 日記
神代植物公園の薔薇です。
もう見頃過ぎですね。

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あこれもこれも、それはそれでいいのか。

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何を流そうか橋の上にいる  時実新子

一生に一度のいいえです  時実新子

意志はもう隠しようなき足袋の先  時実新子

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セーターをはおって家でる朝になる  あきオジ





ふうてんの気分になりて柿を食う   あきオジ

2011-10-28 05:27:41 | 日記
神代植物公園です。

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はてもない旅で汗くさいことよ  山頭火

投げ出した足へとんぼとまろうとする  山頭火

春風の扉開けば南無阿弥陀仏  山頭火

(歩きだせば、そこは遍路の世界なのですね。)

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黙然と駅舎の柿をながめおり  あきオジ

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馬鹿笑いエスカレーターを上下して  あきオジ

2011-10-28 05:18:39 | 日記
神代植物公園のツワブキです。

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人生は後半もそれなりに面白くなりそうです。

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蛤鍋の湯気たちはじめ牡丹雪  風天

水虫のかゆみ淡くもてた夢  風天

そわそわひげそり血が出た栗の花  風天

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伊勢丹の袋に秋が詰め込まれ  あきオジ

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