あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

薔薇が咲く人なき家も雨の中  あきオジ

2011-10-10 17:54:35 | 日記
神代植物公園の睡蓮です。

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秋風のふけども青し栗のいが  芭蕉

秋風や桐に動(うごい)てつたの霜  芭蕉

秋風に折て悲しき桑の杖  芭蕉

身にしみて大根からし秋の風  芭蕉

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芭蕉の句をさっと読みとおそうと思っています。
半分くらいは読んだでしょうか。
これから味わいの段階ですね。

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じっと待つ退屈犬にちょうちょかな  あきオジ

2011-10-10 17:40:18 | 日記
放哉の句です。
別のブログにアップしたものです。
最近、絵ではなく俳句を描くことにはまっています。
それなりの好奇心は残っているのです。

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写真うつしたきりで夕風にわかれてしまつた  放哉

児に草履をはかせ秋風に放つ  放哉

落葉へばりつく朝の草履干しをく  放哉

落葉燃え居る音のみ残して去る  放哉

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「自由律俳句作品史」という仰々しいタイトルの本を手に入れました。
参考になるような刺激的な句がないか知りたかったのです。
今のところ暗く過剰で観念的な句ばかりで、平明で軽い句は見つかりません。
どうして、このような胃が痛くなるような句が多いのでしょうかね。

分かったことがあります。重たく、真面目風で観念的な句の方が楽だからです。

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黒猫が振り返りもせず森に消え  あきオジ

2011-10-10 15:52:14 | 日記
大空のした帽子かぶらず 放哉

こんな遊びもしています。

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雪駄はく若き僧侶が鐘を撞き  あきオジ

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自然を文字にすることにより、心象風景を写しとるのが俳句とかいいますが、そんな時代もあったにすぎませんね。
まだまだ、俳句の歴史は短歌に比べてずっと短いのです。何でもありの世界だと思ってもいいのではないでしょうか。

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「海猿」を続けて見ました。
危機場面に遭遇し、命を掛けて救助する。
このような映画をパニック映画とでもいうのでしょうかね。
この映画、あれこれ不満もありました、音楽が「いかにも」というできなので嬉しくなります。

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鐘つきし説教上手な僧の秋  あきオジ

2011-10-10 05:40:00 | 日記
深大寺です。

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ブルックナーの5番を聞いてました。
難しい大曲ですね。
苦手ですが
馴れることで解消できそうです。

「嫌い」で片づけるのは大人げないですかね。

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草山の重なり合へる小春哉  夏目漱石(明治28年)

蜻蛉や杭を離るる事二寸  夏目漱石(明治28年)

秋の山静かに雲の通りけり  夏目漱石(明治28年)

(夏目漱石の句はバランス良く内容も堂々としていていいですね。生意気な言い方をすれば、あたりはずれがなくて、安心して選べますね。)

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すすき野に風吹き雲は流れゆく あきオジ

物足りぬそれで十分秋の雲   あきオジ

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窓あけて薔薇を楽しむ独りもの  あきオジ

2011-10-10 05:20:01 | 日記
神代植物公園の薔薇です。

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愚痴無智のあまざけ造る松ケ岡  蕪村(53歳)

(松ケ岡とは鎌倉東慶寺のある地域の地名)

腹あしき僧こぼしゆく施米哉  蕪村(53歳)

大粒な雨はいのりの奇特哉  蕪村(53歳)

秋来んと合点させたるくさめかな  蕪村(53歳)

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今、「おくのほそ道」をおさらいしています。少しずつ俳句にも馴れてきました。昨日は「歳時記」を古書店で手に入れました。家まで運ぶのが大変でしたが、ちょっと贅沢な気分です。歳時記はほとんど利用しませんが、あるだけで安心するのです。まだまだ、芭蕉が見にするような世界には届きませんが、ちょっと興味を持ちました。まだまだ、眼の前にあるものに追われています。今はそれでいいと思っています。

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金木犀いずこの庭から流れ出る  あきオジ

顔を寄せ確かめあいし金木犀  あきオジ

運動会それも秋かと声掛ける  あきオジ

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薔薇さいて雲は西国めざしけり  あきオジ

2011-10-10 05:09:33 | 日記
神代植物公園の薔薇です。
秋は蔓バラが咲かないのでちょっと物足りないですね。

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ほのかなる草花の香ひを嗅ぎ出さうとする  放哉

船乗りと山の温泉に来て雨をきいてる  放哉

すでにあかつき仏前に米こぼれあり  放哉

(放哉の句は、「いいなあ」と思うものと「ん・・・なにこれ」とに分かれます。大部分は後者ですが、前者にであうと不思議な感動が湧いてきます。この句はいいですね。これまでも何回も取りあげています。)

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